こんばんは。
今週月曜が祝日でお休みだったため先週末は3連休!ということでハンブルグまで観光へ行ってきました。
今回はクルマでなく電車での移動としました。
デュッセルドルフからだと乗り換えなしの1本で行けるので大変便利。4時間弱で到着です。
ハンブルグは北のベネチアといわれるほどの運河が発達した都市。
運河沿いの100年以上の歴史を誇る倉庫街や市庁舎,教会や歩いて渡れる地下トンネル,船や潜水艦の見学を楽しみました。
20190608_ハンブルグ駅
初日は移動とミニチュアワンダーランドを見学しました。
ミニチュアワンダーランドはその名の通り世界中の街をミニチュアで作成・展示しているミュージアムで、現在進行形で模型は作られています。
昼や夜,鉄道模型も走っていますし人形一体一体が作りこまれていて物語があり、ユーモアも仕掛けられているなどじっくり楽しめる展示でした。
今回6時間ほど滞在しましたが、後半はそれでも駆け足での見学でして、模型が好きな人は数日かけて見学しても面白そうです。
当日券では待ち時間がだいぶ発生するので、事前の予約を早めに行うのがおすすめです。
20190608_ミニチュアワンダーランド_外観・workshop・管制室・特別展示他
20190608_ミニチュアワンダーランド_イタリア・バチカン・ベニス
20190608_ミニチュアワンダーランド_スイス
20190608_ミニチュアワンダーランド_クヌッフィンゲン
20190608_ミニチュアワンダーランド_オーストリア
20190608_ミニチュアワンダーランド_中部ドイツ
20190608_ミニチュアワンダーランド_ハンブルグ
20190608_ミニチュアワンダーランド_アメリカ
20190608_ミニチュアワンダーランド_北欧
二日目は倉庫街の散策からエルプフィルハーモニーの新コンサートホール見学を経てハンブルグ港を散策,船の博物館や潜水艦の見学,聖ミヒャエル教会を経て公園散策・ライスハレ見学と見どころいっぱいの日となりました。
まず倉庫街,ここはドイツの世界遺産の一つにもなっている歴史ある地区です。
建物の多くは飲食店や内部が駐車場に改装されていたりしましたが、現役で会社が入って稼働している建屋もありました。
道路沿いにちょうどVW T1バスが止まっていてよい雰囲気を醸し出してました。
20190609_ハンブルグ_内アルスター湖~倉庫街
次にエルプフィルハーモニーの新コンサートホールの見学です。
倉庫街の端の倉庫の上に新コンサートホールを乗せるイメージで建設されたホール,まるで帆船をイメージさせるきれいなホールでした。
ガイドツアーも行きたかったのですが予約が取れず,コンサートホールの入り口まで登れるプラザチケットで上の階まで登りました。
上に上るとハンブルグ港を中心とした景色が俯瞰して楽しむことができました。
20190609_エルプフィルハーモニー
エルプフィルハーモニー見学後はハンブルグ港を散策しつつ船の博物館兼ホテルのキャプサンディエゴ号の見学,原子力ではない潜水艦としては世界最大の旧ソ連製 潜水艦 U434を見学しました。
港は連休ということもあり観光客であふれかえっていましたが、ノンビリ歩ったり階段に座ってアイスを食べたりしながら散策を楽しみました。
キャプサンディエゴ号は製造は50年ほど前の交易船になりますが、レストア?もされて現在は博物館及びホテルとして稼働しているようです。
なかなか見れない舶用エンジンもじっくり見れて機械好きとしては楽しい見学でした。
続いてはUボートミュージアムです。
こちらも50年近く前に建造された旧ソ連製の潜水艦の内部見学になります。
潜水艦なんて入ったことがなかったので、こちらも興味津々でした。
第一印象はとにかく狭い!というもの。リュックを背負っていたのもありますが閉所恐怖症だと完全にアウトだろうなという印象でした。
あと配管やメーターが至る所に所狭しとあって、壊れたら大変だろうな・・・と。
意外だったのは木が結構使われていたことと、居室をイメージさせるための人形がリアルで怖かったです(笑)
20190609_ハンブルグ港散策
20190609_キャプサンディエゴ号
20190609_Uボートミュージアム
Uボート見学後は帰りつつもエルベトンネルを通ってハンブルグ港の反対側へ行ってみました。
エルベトンネルは100年以上前に掘られた海底地下トンネルで、人も歩けます。
補修中個所の目隠しに完成当初の100年以上前の写真が印刷されていて、こんな昔に海底トンネルが彫られていてクルマが海底を行き来していたんだなと驚きでした。
20190609_エルベトンネル~対岸へ
さらに途中で聖ミヒャエル教会へ寄りました。
とてもきれいな教会でタワーもエレベータで登ることができ、ハンブルグの街を一望できました。
ちょうど教会では教会音楽のリハーサル?練習?を行っていて、パイプオルガンとソプラノ歌手による見事な演奏と歌を部分的ですが楽しむことができました。
20190609_聖ミヒャエル教会
聖ミヒャエル教会を後にして、ホテルまでの道すがら公園を散歩がてらハンブルグ博物館とライス・ハレに寄りました。
博物館は時間的に閉まっており見学できませんでしたが、公園をゆったり散歩しつつホテルまで帰宅して二日目は終了です。
20190609_ハンブルグ博物館~グローセ・ヴァル公園~ライスハレ
三日目は電車の時間もあるのでゆったりスケジュールとしました。
まずはハンブルグ市庁舎のガイドツアーです。
英語のツアーは不定期開催ということで聞いてみると、約1.5時間後のスタートでした。
とりあえず券を買って、中庭や周辺を見学,時間が来たところでガイドツアーに入ります。
ハンブルグはもともと交易で栄えていた都市だったこともあり内装はマホガニーやゴールドをふんだんに使った非常に豪華なつくりでした。
20190610_ハンブルグ市庁舎
市庁舎見学後は近くの聖ペトリ教会を見学,最後に聖ニコライ教会廃墟へ行きました。
聖ニコライ教会,最初は1100年代の建設だったようですが900年を超える歴史の中で火事もあり、その都度修復されてきたようです。
しかし第二次大戦で壊滅的に破壊され,現在の姿のまま廃墟として保存されているようです。
地下に博物館として聖ニコライ教会の歴史と第二次世界大戦時の様子が克明に記録されていました。
最初は興味深く写真を撮っていたのですが、第二次大戦の話になってくるととてもそんな気分ではなくなり、じっくりと展示を眺めていました。
20190610_聖ペトリ教会
20190610_聖ニコライ教会廃墟
最後はちょっと重たい気分になりながらも、無事帰りの電車には間に合い帰宅,ハンブルグの旅は終了しました。
先日のローテンブルグもそうですが、歴史的価値を持つ建物の多くが第二次大戦で破壊され,あるものは修復され,あるものはそのまま,あるものは建て替えられ・・・と様々な運命をたどりました。
テロ組織による歴史的建造物の破壊行為などがよくニュースになりましたが、これが人類の破壊と再生の歴史なのかなと考えると、知能を持つ人間として私たちは過去と比べてはたして賢くなっているのだろうか?と考えさせられてしまいます。
とくにヨーロッパは写真が発明された頃の街並みと現在の街並みが変わっていないところも多く,そういったところが人為的に破壊されてきた歴史を見ると考えさせられることが多いな・・・と最後の教会廃墟の展示を見て思ってしまった,そんなハンブルグの旅でした。