昨日初めてPEC東京(Porsche Experience Center Tokyo)へ行って来ました。
2021年10月にオープンしたPEC東京,興味はありましたがオープン直後は混むかな?と思い、ほとぼりが冷めたころを狙っての訪問です。
現在は木更津市のふるさと納税の返礼品としても利用でき、間口広くPEC東京を利用するチャンスがあります。
今回車両は992カレラ, Session-3(13:00~)の回を選択しました。
平日に首都高を通り抜けていく必要があるため、渋滞を考慮しお昼の回にしました。
今回の目的は以下の通り。
①PEC東京はどんなところか?を知ること
②一番ベーシックな992の乗り味を味わうこと
カレラSは地元のPCで試乗したことがありましたので、その差も何か感じられれば・・・という感じです。
幸いにもひどい渋滞には合わず海ほたるまで到着。早めのお昼を頂きつつ時間調整をして現地へ向かいます。
木更津北インターで高速を降り、現地へ到着。
道順も分かりやすく、迷うことなく現地へ到着です。
受付を済ませ,ネームタグを受け取り,開始時間までの間建物内部を見て回ります。
展示物は定期的に変わるようですが、個人的に見応えがあったのは356クラブ会長さんの356 Pre- Aでしょうか。
2018年に日本→韓国→ロシア→ラトビア→リトアニア→ポーランド→チェコ→オーストリア→ドイツ・ツッフェンハウゼンのポルシェミュージアムまでにわたる1万5千キロ長を単独で走り切ったクルマそのものです。
流石に展示用に磨かれて”しまって”はいましたが、60年以上前のクルマで、60代の人がこれだけのことをやり遂げたと考えるとクルマも人もシンプルにすごいなと思いました。
その手前にはSWBの911Sの展示もありました。
下手の横好きで始めた911Tのレストアももうすぐ8年目に入ります。
イベントやこういった場所で拝見する元気なナローがモチベーションに繋がります。
現実の困りごととして、ついホイールハウスや下回りの状態が気になってしまいます。
状態は良さそうですが、ゴム物やメッキ部品はリフレッシュが必要に感じました。
完璧でなくて良いんだと安心感を与えてくれました(笑)
ワークショップでは992GT3が作業中でした。
センターロックのホイールナットを締める時は3人作業で行っていました。
安全を考えればそうなんですが、やはり一人作業は厳しそうですね。
パワーレンチなる2段減速機を利用したトルク増幅レンチは準備してあるんですが、実際に使うかは思案中です。
13時からのセッションの時間直前になると担当のインストラクターが迎えに来てくれます。
今回の主目的はPEC東京がどんな所かを知ることだったので、以下のインストラクターのおすすめ順路で回ってみました。
①ダイナミックエリア:急加速・急ブレーキ・スラロームでドライバーの奈良市とクルマの挙動の把握
②ローフリクションハンドリングトラック:ハンドルの回し方と視線の持って行き方を学ぶ,低速での車両挙動の把握
③ローフリクションサークルトラック:磨いたコンクリート路面+散水での低μ環境下でのスライドコントロール練習
④キックプレート:テーμ環境下でリアのみ左右無作為の方向へキックプレートが動いて車体を滑らせ,反応速度を上げステアリングで車体を立て直す練習
⑤ハンドリングトラック:今までやったことの総復習を周回路で反復練習
インストラクターが最初にお手本を見せてくれて、そのあとで自分が練習をするスタイルでした。
良くある安全観点のみのインストラクションではなく、スポーツ走行をいかに安全に楽しむか?うまくクルマを操るか?といった視点でのアドバイスも頂けるのが良かったです。
90分のセッションはあっという間でした。
素カレラの印象ですが、とても良かったです。
自分の991.2GT3 6MTとの比較になってしまいますが、むしろターボ+DCTのギアリングとシームレスな変速の効果で低中速域はGT3よりトルクがあり速い印象を受けました。
ボディの剛性感と足回りの位置決めのしっかり感も文句なし。
例えば発進でホイールスピンしてもリアタイヤは暴れず、車体がコンポーネントの動きを想定通りにコントロールしているさまが感じられました。
半面高回転域の迫力はGT3と比べると薄く感じるわけですが、動的質感の高い移動手段としてカレラ4+PDKを雪道含めて使い倒せたら幸せだろうなと感じました。
最後に運転がうまくなるには718系と992系のどちらが良いですか?と質問してみましたが、インストラクターの回答は718系でした。
理由は以下の通りです。
●992は重たく,動きがまったりしている。かつ車両の企画としてリアエンジン色を弱める(ミッドシップに近づける)ようなパッケージ設計と味付けがされており、リアエンジン特有の気難しさはあまりない。
●718系は992系より200Kgくらい?軽く、動きもクイック。
●スライドし始めてからの車両の挙動変化は圧倒的に718系が速い。なので運転の練習には718系が最適。
●ただし992系もマッタリしているとはいえ、FRシャシーと比べると癖が強いので注意。
自分は今の手持ちの991系で充分ですが(笑)
あっという間の90分を楽しく過ごすことが出来ました。
次回は718系で練習をするか、カイエンでオフロードコースを楽しんでみたいなと思います。