ラジエーターファンの作動トラブル
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
4月の初旬の出来事なんですが…
トミーカイラZZに乗って
今話題のホンダS660を見に行った時
ZZのラジエーターファン(サイドラジエーター式)が
左右両方とも、作動していない事が分かりました。
(´・ω・`)
ZZのラジエーターファンは
水温94度で作動するはずですが…
水温が100度を超えても、ぜんぜん作動しません!
(;´∩`)
なぜ、ラジエーターファンが作動しないか?
いろいろ調べた所…
通常、ラジエーターファンが作動する水温になったら
「ファンスイッチ」と言うセンサーが感知して
リレー側に電流を送るのですが
どうやら、このファンスイッチが壊れたみたいです。
(*T^T)
なので
このファンスイッチを交換したら
ラジエーターファンも作動するはずです??
2
画像上側の矢印で示したのが
ファンスイッチがある場所で
サーモスタット側からの
冷却水パイプに取り付けてあります。(  ̄ー ̄)
そのファンスイッチの部品は
日産から流用しているパーツで(№21595-73L05)
お値段は7,193円もする、かなり高価な部品です。
(*_*)
ちなみに…
ファンスイッチの故障で間違いないか?
一応、確認する為 (;^_^A
ファンスイッチの配線カプラーを車体側から外し
車体側のカプラー内に、クリップで直結させたら
(画像下側)
ラジエーターファンが、元気よく回りましたので
間違いなく、このファンスイッチの故障と確定
ε-(´・`)
また、今回
ファンスイッチの交換作業のついでに
ラジエーターホースも新品に取り替え…
中古の触媒(中古品)も所有しているので
その触媒も一緒に交換をする事にします。(゜O゜;)
3
触媒を交換する作業なんですが…
厄介なのは
熱で錆び付いた触媒のボルトと(M8×35)
マフラー部分のパイプクランプを取り外す事です。
(;´∩`)
特に触媒にはサイレンサーとも繋がってますから…
このサイレンサーを外せないと
ラジエーターホース(アッパー側)も交換できません!
(´д`|||)
まず、錆び付いたボルトを外す為
ボルトとナットに、CRCをタップリ吹き付け
そのまま、しばらく放置し…
で…
画像のように
なんとか苦労して外した、触媒&マフラーのパーツと
ラジエータ側から抜いた冷却水パイプです。
ε=(^◇^;
※排出したクーラントは、紙チップ型のネコ砂で処理
4
ラジエーターホースを交換するにあたり
個人的に興味があったのは…
サイレンサーの真上部分にある
右ラジエーターホース(アッパー側)の劣化具合です。
ヒソヒソ(  ̄∀(・。・;) ナニナニ?
通常、右ラジエーターのアッパーホースは
サイレンサーで隠れ、見えない位置にあるので
(画像上側)
サイレンサーの熱を、まともに受けてしまいます。
( ̄□ ̄; )
なので、熱の影響でホースの劣化が心配になり…
10年ぐらい前、矢印で示したように
ホースに断熱材を巻き付けました。(画像下側)
しかも、ほかの部分のホースと違い
ご覧のようにサイレンサーに隠れていますから
クーラント漏れが発生していても
全く確認が出来ません。(;゜゜)
5
それで、こちらが
右ラジエーターのアッパー側ホースの画像で
断熱材を外した状態の古いホース(上側)と
あらたに交換した、新品のホース(下側)の画像です。
m(._.)m
断熱材を巻き付けていたアッパーホースは
サイレンサーの熱による劣化などは
全く見られませんでしたが
サイレンサーを吊り下げているマフラーハンガーは
表面が、熱で焦げていましたので
断熱材を巻いた効果は、十分にあったと思います。
(V^-°)
ちなみに…
画像上側の矢印で示した、ホースバンドには
クーラント漏れの形跡と見られる汚れがあり
今回取り付けた新品のホースには
クーラント漏れを防ぐ目的で
「ホースクリップ」を取り付けてみました。(゚-゚)
なぜホースバンドではなく
ホースクリップなのか言うと?
従来のホースバンドで締め付けるよりか
構造的にもホースクリップで締め付けた方が
クーラント漏れの心配が無くなると感じました。
特にサイレンサーで隠れた、右側アッパーホースに
再びクーラント漏れが発生した場合は
処置するのに、手間が掛かりますからね。(^_^)
※ホースクリップ品番
日産部品 №01558-00731
6
ZZに取り付けてある
ラジエーターホースについてですけど(  ̄ー ̄)
このZZのラジエーターホースは
日産のパーツ(№21501ー53J00)を流用した物を4個と
φ35サイズのストレート形ホース(長さ約135mm)が
アッパー側に2個必用になります。(・ω・。)
日産のラジエーターホースの方は
ディーラーで、すぐに入手できるのですが
問題は、φ35サイズのストレート形ホースを
どのようにして入手するかなんですよ? ┐( ̄ヘ ̄)┌
いろいろ調べて、検討した結果…
先ほど、見比べた画像のように
取り外した古いラジエーターホースの状態は
断熱材を巻いた影響で、ほとんど劣化していない為
安い国産車のホースを流用する事にしましたが
しかし、①②の条件が必用になります。m(._.)m↓
①ストレート(長さ135mm×2)の形状があるホース
②ZZのラジエーターパイプの直径(φ35)に合うサイズ
この①②の条件に合いそうなホースを探した所…
画像上側にある
大野ゴム工業の「汎用ホース L型 ON-3001 ¥889」を
通販サイトMonotaROから購入しまして
画像のように切断し
無事、ZZに装着できました。(  ̄▽ ̄)
ちなみに…
画像下側の①~⑥は
ZZの古いラジエーターホースなんですが
①左側ラジエーターのロアホース
日産パーツ(№21501ー53J00)を、そのまま流用
②左側パイプホース(サーモスタット側へ繋ぐ物)
№21501ー53J00のホースを切断して流用
③右側ラジエーターのロアホース
№21501ー53J00のホースを切断して流用
④右側パイプホース(エンジン側へ繋ぐ物)
№21501ー53J00のホースを切断して流用ですか
今回は、Z33型のホースを切断して交換しました。
⑤右側アッパーホースと⑥左側アッパー側ホース
今回は大野ゴムの汎用L字ホース1本を切断して交換
このホースを切断するのも
ただ単に、ぶったぎるだけではなく
③と④は、現物合わせな部分もあり
けっこう、時間と手間がかかってます。(×_×;)
7
今回…
車の事など知識がない、ど素人が作業したので
いろいろな疑問や勉強になる事がありました。
( ̄~ ̄)
ラジエーターホースのサイズや素材の事…
ホースクリップとホースバンドの利点や欠点…
それに、ボルトの強度や種類についてです。(゚_゚
特に触媒やエンジンに取り付けるボルトは
なぜステンレス製のボルトてはなく
錆びてしまう、鉄ボルトを使用しているのか?
(・_・?)
最初は、ボルトなんて
錆びなければ、どんな物でもいい…
そんな知識ぐらいしかありませんでしたので
触媒の取り付けボルト(M8×35)は
錆びないステンレスに交換するつもりでした。(゚_゚
しかしステンレスボルトにすると、錆びないかわりに
ナットを外す時、カジリつく可能性があるようで
そうなるとボルトを取り外す事が困難らしく
めちゃめちゃ大変な事になるようです!(゜O゜;)
高熱が発生する
エンジンやマフラー部分に鉄ボルトを使えば
当然の事ながら、錆びる可能性があって
ボルトやナットを取り外す時には
折れたり、錆びでボロボロになりますけど
( ´△`)
しかし、ボルトさえ外れれば
重要なパーツが取り外せない事はありません。
そんな触媒取り付けボルトの事を
いろいろ調べてみましたら…
ZZの触媒取り付けボルトは
鉄製の「クロメート処理」をした「強度区分8.8」の物で
ホームセンターに売っていない特殊なボルトでした!
(◎o◯;)
ちなみに
画像左側が触媒を取り付けていた古いボルトで
ボルトの頭に8.8の数字が記載されてます。
中央部がクロメート処理をした触媒を取り付ける
強度区分8.8の新品ボルトです。
画像右側が一般的なホームセンターで市販されている
ユニクロメッキ処理の強度区分4.8のボルトです。
8
今回の作業では
ファンが作動しない原因の、センサー交換のほかに…
①触媒(中古品)
②サーモスタット
③ラジエーターホース
④マフラーハンガー(20%強化品)→純正品
⑤ホースバンド→ホースクリップ(アッパー側のみ)
⑥ラジエーターキャップ
⑦パイプクランプ&ボルト
などを、あらたに交換したのですが↓ (*´ω`*)
http://cdn.mkimg.carview.co.jp/minkara/societybbs/000/010/787/170/10787170/bbs_10787170_25768E63CC44F31DEE8AF185B3C3766B.jpg?ct=fbb2cf2899d5
触媒を交換し
マフラー部品を、元通りに取り付け直したところ…
マフラー配管とサイドブレーキワイヤーの間が
交換前より、かなり接近した位置になりました。
(;゜゜)
長年ZZを所有されているオーナーさんは
すでご存じだと思われますが…
マフラーとサイドブレーキワイヤーが
接近し過ぎて、もし接触したりすると
マフラーの熱で
ブレーキワイヤーの表面が溶かされてしまいます。
そうなると、サイドブレーキが解除できなくなり
出先だと、走行が困難になってしまいます!(;>_<;)
マフラーとサイドブレーキワイヤーが
なぜ、交換前より接近してしまったのか?
原因を探してみたら (;¬_¬)
サイレンサーを吊り下げているマフラーハンガーを
純正品より20%強化品に交換した事で
強化品で吊り下げられたサイレンサーは
揺れ動く幅が、純正品より固くて少なくなった為
マフラーとワイヤーが接近した事が解りました。
┐( ̄ヘ ̄)┌
結局…
苦労して取り付けたマフラー部品を、また取り外し
マフラーハンガーを純正品(新品)に交換
(日産部品№20650-50A00)
これで画像のように
(上が純正品装着、下が強化品装着)
交換前と同じぐらい
マフラーとワイヤーの距離を保つ事が出来ました。
原因が解ってしまえば
しょうもない話なんですけどね。f(^_^;
まぁ…
そんなこんなで…
今回の作業は
ホント!いろいろ勉強になりました。(o_ _)ノ彡
以上…
「ラジエーターファンの作動トラブル」でした。
m(__)m
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