
この記事は、
世界のWEB通販()について書いています。
(世界のWEB通販Amazon.co.jpは、現在未表示)をはじめ、
今後の予約開始商品全般について、
予約受付数量を ”総数5個” に設定するとの
通達があったことを、担当の問屋より確認を致しました。
との事。

まぁ、小売業的、アマゾン的には適正な判断だと思います。
理由は、簡単。
空間占有率当りの儲けが少ない。
4~5年前。
フィギュアは5,000円前後で販売されてました。
利幅もまだまだあったし、箱も製品も今のプライズ並みの大きさだった。
それが、8,000円前後になり、12,000円になり、
いまじゃ18,000円や24,000円に。
そして、お高い感を軽減する為に大きさも巨大に。
60センチとか90センチとか。
重さ4キロ5キロ。

18,000円の定価って、普通に考えるとデジカメ並みです。
デジカメってそこまで箱は大きくないですよね。
しかも、買って満足しないって人も少ない。
フィギュアは、18,000円もして、アフォみたいに箱がでかくて、
その癖、工業製品とは言えない雑な作りで、
レジンキャストとかコールドキャストは輸送中でも破損する。
無事に手元に届いても、取り出すときに破損するわ、
見本と全然違うクオリティとかザラです。

返品、交換が、他の製品に比べて異常に多いのに、
利益少ないわ、箱だけデカイわ、めっちゃ旬の時期が短いわで、
そりゃ小売からしたら、もう邪魔以外のなんでも無い。
デジカメの様に何万台も販売が見込める訳じゃない。
半年や1年継続して売れる続ける訳でもない。
精々多くて数百個~1000個がほぼ発売月(週)にはける。
(ねんどろいどfigma除く)

フィギュアって、予約→やっぱキャンセルって多いですよね。
デジカメは予約→やったぜ!のパターンが圧倒的に多いですよね。
じゃ、もうこの際、アマゾンでは、フィギュアの予約ももう形式上しか取らないし、
販売手数料の方が儲けあるから、在庫はマケプレの業者に任せてしまおう。
そう言う流れになって当然だと思います。
フィギュア業界にとっては、
かなりの痛手だと思いますが、何点か反省すべき点もあります。

・雑にラインナップ広げ過ぎ。
・雑に予約開始し過ぎ。
・雑に製品を作り過ぎ。
・雑に数だけこなし過ぎ。
・雑に値段を上げ過ぎ。
・雑にスケールを大きくし過ぎ。
・雑に発売日と延期を決め過ぎ。
と、まぁ国産スマホも家電もボロボロの今の日本と比べても、
製品と呼べるレベルが低すぎるんです。
玩具(おもちゃ)だから許されるみたいな甘え。

どうせ、オタクが大金を出す的な。
出しゃ売れるじゃん的な。
他の消費される物品との競合で考えると、
趣味の物だから許されるんじゃね?的な。

メーカーだけが悪いんじゃない。
ユーザーも悪い点は有ります。
・ちょっとぐらいでギャーギャー返品だ交換だを言い過ぎる。
ちょっとのズレや点も許さない品質を過剰に求める。
・予約して発売されても直前でキャンセルしちゃう。
やっぱやーめたとか、飽きたとか。
・製品の良し悪し関係なくお布施とか信者だからと、出ればなんでも予約しちゃう&買っちゃう。
泥だけど、コレクションしてるから買わないといけないとか。
・自分は信者だからとかお布施ですよと言って、正直あまり値段を気にしない。
普段の買い物の100円50円はケチるけど、8,000円?安い!みたいな。
・梱包されてる箱にまで、気を使いすぎる。
フィギュアより更に高額な家電のダンボール箱の角が擦れてても気にしないよね。
そりゃ、昔からフィギュア1体3万や5万円もして、
裕福な趣味として位置付けされてたり、
骨董や美術品の様な位置付けなら良いですが、
ねんどろいどの2,000円~3,500円でどっと増えた一般層ファンには、それは通用しないと思う。
しかも、ねんどろいどやfigmaは共通の部品が沢山あり、
製造コストも安いし、良・質共に安定的に生産できる。
よく比較される鉄道模型や戦車のプラモにクルマのダイキャスト品なんかですが、
あちらは工業製品並みのクオリティ。
そりゃ、設計図ありーのや直線多いーのと、世界中で展開できるから強みがある。

じゃ、海外展開各代で良いじゃんと思うかもしれませんが、
造型やデザインの好き嫌い、原作の知名度、
それに製品としてのクリアしなければイケないハードルが結構高い。
海外ってなると、主に北米・ヨーロッパ・中国ですが、
北米は、脚の固定は倒れて壊れない様に固定が望ましい。
尖っているパーツは不可、子供が誤飲しても大丈夫な形態。
宗教的表現の規制、性的表現の規制あり。
素材は有害でない物で北米の基準クリア済の物などなど、
結構面倒なのです。

それに価格もホットトイズ並みなのにそれほど造型的には凝ってないから、
本当に物好きな人しか購入しない。
また、箱サイズも輸送コストとウォルマートなどの要求で、
出来るだけ小さい方が良いのとシリーズ毎に同じ大きさでなどの要求もある。
(日本のフィギュアの場合、箱の大きさが毎回違いますよね、あれは陳列に向かない)
中国は、その辺は厳しくないけど、
今度は正規品を販売してしまうと、それで複製品が製造されてしまう。
そうなると、結果市場が消滅してしまう。
じゃぁ、もう大人しく購入してくれる日本しか無いじゃんってなりますけど、、、

2年前から始まったフィギュアの在庫調整。
昨年?から始まったアマゾンの紹介料激減。
正直、もうフィギュアはあんまり美味しい商売じゃないって事でしょうね。
場所だけ取って、苦情受けて、利益も少ない。
じゃ、来年はこの業界はどうなってるんでしょう。
今回はダイキ工業だけが公表してますが、
他にも同じような待遇のメーカーは少なくとも数社有ると思います。

数年後フィギュアは、一部のサイトのみが通販を続けるか、
メーカー直販がメインになりそうな気配。
個人的には、多分メーカーが共同で通販サイトを立ち上げる。
これが1番濃厚だと思います。