
「間違いだらけのクルマ選び」の著者が亡くなったのニュース見て、
あっ、そういえばフィギュア選びって間違いばっかりだなと。
今、どの業界もそうですが、
本当の評論家って居るのでしょうか?
ゲーム評論家、家電評論家、料理グルメ評論家、
映画評論家、そして今いる車の評論家。
本当に酷評できる人、してる人って居ますかね?
自分の言葉でブームを作りたがってる人、
メーカーの宣伝費で言わされてる人、
GIGAZINEやGIZMODEなど、自称評論家なWEBサイトが、
流行を発信するべく毎日色々なガジェットやジャンクフードにページを割いていますが、、、
その中身なんて、結局コレスゲーよ!買わないと遅れるぞ!な内容。
海外での成功者達はこの50の法則守ってるからお前らも学べみたいな。
でも、結局その50の法則よりもコチラの***がオススメみたいな。
良い所は褒める、悪い所はズバッと物言う。
そんな事ができそうで、できないのは、
やっぱり、ネットや雑誌上で広告主からお金を貰ってるからなんですよね。
広告の無いWEBマガジンサイトなんてありえない。

2000年以降急速に発展してきたブログ。
消費者でもあるネットユーザーが直接発進するブログやクチコミを、
実社会の消費者は参考にしてきたし、重要視してきた。
で、そんなのがもう15年も続いていれば、
TVでの協賛企業の商品賞賛番組なんか、寒すぎて見てられない。
しかし、今や紙媒体やTVよりもネット上のこの手の情報が多くなってしまった。
そこからは、TV番組内での商品褒めちぎりよりも、
芸能人のブログでやった手法が効果的となる。
身近な存在になった芸能人と同じ物を使い、同じ所で食事をする。
しかし、これも転機を迎える。
2006年日本でのブログ人口が2,500万人を突破。
総人口の1/4以上がブログユーザーとなる。
*ちなみにアメリカではこの年にブログ上での芸能人・有名人を使ったメーカーの商品宣伝は禁止。
それ以降、ブログ人口はドンドン増え、2008年頃にSNSの利用者の増加もあり、
良く似た人達で構成される、良く似た人達で繋がる事が可能となった。
*日本では2010年にmixiが2000万ユーザーになった年。

これにより、それ以降は、芸能人がどんなにブログで褒めちぎっても、
結局はブームや消費行動を促すそっち側の人間が、
いくら褒めても何も大して良い物じゃないってのも知れ渡った。
あーまたやってるわ的な。
それでも、それでも、メーカーや広告会社のブームに乗っちゃう人っている訳です。
未だにオレオレ詐欺やロト6当り番号詐欺が無くならない様に。
一部のTV絶対!新聞しか見ない!とか言うような老人や情報弱者だけが乗るブーム。
でも、今度はその人達がブームに乗っちゃうと、
ブームに踊らされにくい情報強者でも乗っちゃいます。
それは何故か?

これは、ADHD患者に対する日本と海外の対応の違いをマンガにしてます。
が、これADHDじゃなくて、
**好きとか***オタクとか**ブームとかに置き換えてみると、、、
そう、日本人って周りの目線を凄く気にする。
隣の家の住人の顔は知らなくてもね。
本当に頭の弱い(直ぐに乗ってしまう人)
自己判断できない一部の情報弱者や老人がブームに踊らされる→
情報弱者の結構な人数がそれに釣られてややブームになる→
あれ?それって流行ってるんだと弱者と強者ボーダー付近の人が気付く(けどまだブームには乗らない)→
その上の情強層の人達がなんか流行ってるぞと先に動き始める→
雑誌やWEBサイトでポツポツ取り上げ始める→
やっぱそうなのか、これはやっとかなきゃと最強情報強者以下全てが飲み込まれていく→
その間、メディアや物販キャンペーンでは、流行ってますよと煽り立てる→
なんか、食べてない、やってない、ブーム知らない方が悪みたいな空気→
メーカーに火付け役はニンマリ。

過去の評論家は、商品や製品、作品を評論する事が仕事でした。
途中、メーカーや広告企業の代弁者としての文字書きやコメントが仕事に。
今は?
今は、1億総評論家と言えるほど、
あーだこーだ、コレがダメアレがダメ、これは良いあそこ良いなどなど。
コンビニの新製品のスイーツのレビューからスマホ分解してみましたとか、
服、靴、家電、おもちゃ、ゲーム、クルマ、映画、TV番組、旅行、風俗。
すべてが、なんちゃって即席評論家として書かれた文字が、
ブログにUPされていて、
それを自由にいつでも見る事が出来る。
でもね、この”なんちゃって評論家”も↑の漫画の傾向と同じなんです。
結局、ブームに乗っちゃう、空気読んじゃう、出る杭には成りたくない。
みんながディズニーの新キャラネコをイイねイイね言ってるから、
スキでもないけど、買っちゃって写真UPしてとっても可愛いよ♪とか画像UPしてみた。
みたいなね。

こうなっちゃうと、今の時代の本当の評論家ってのが、また必要となってくる。
しかも、メーカーやメディアやネットの空気なんかに影響されにくい、筋の通った評論家がね。
徳大寺さんらの時代は、うちの製品に色々ガチャガチャ文句言いやがってそれが職業とはな。
とか、
メーカーが作った製品に文句つけてるだけで金もらえる仕事って良いよな。
とか相当風当たりはキツかったと思います。
それを、あの人がこの部分を批判してるから、これは危険なクルマなんじゃないのか?と、
あの人がこの部分を評価しているから、これは長く乗れるクルマなんじゃね?と、
良い部分悪い部分を冷静に見て判断して、言葉にしてきたので、
それが評論家として、信頼に繋がった訳であります。
この1億なんちゃって評論家時代にも、
また、それらの試練を乗り越えなくてはイケない。
しかも直接メールやコメントで炎上するこの時代に。

じゃ、今のこのネット社会の1億総評論家時代の今、
誰が、この本当の評論家を出来るんでしょうね?
誰が、ネットの炎上にも耐えて、
周りの空気も気にせず我が道を行くで評論をやってるんでしょう?

いや、まだ誰も出来ていないと、そう自分は思います。
まぁ、自分はせめてフィギュアだけでも辛口で評価していきたいなと思います。
その前にゴミみたいな★3とかのは購入しないって事になりますが。
『間違いだらけのフィギュア選び』に(いつか)続く