昨日の朝、NHKで孤立集落の震災復興に向けたドキュメンタリーをやっていて、思わず見入って感情移入してしまいました。
現実に、東北の数か所、いえ、数十か所で、同じような事態が起きていて、そしてきっと今でもそれは続いているのだと思うと身につまされます。
でも、現実的に自分たちに出来る範囲で頑張り、全国から救援物資やボランティアが集まり、少しずつでも復旧に向けて進んでいく有様に胸を打たれました。
数年前の政権は頑張る人が報われる社会と言い、そして彼らのイメージした頑張る人は高学歴高収入の起業家企業家達であって、決して震災地でコツコツと頑張る人ではなかったと思いますが、コツコツ地道に頑張る人たちには本当に今後幸多からん事を願いますし、自分に出来る事があれば、微力なりとも社会に貢献していきたいと改めて感じました。
ちなみに、今朝は「てっぱん」の総集編をやっていて、その結果、お昼はお好み焼きを食べてしまいました(^^ゞ
影響されやすい人(笑)
他に原発に関するニュースでいくつか感じたことです。
『外部電源喪失 地震が原因』
これまでの話では「止める」事は出来たが、「冷やす」は想定外の津波のため外部電源が喪失し出来なかったと言う事でしたが、実は地震のために電塔が倒壊したんだそうです。
復旧作業に向けた当初、外部電源を1~4号機に引いている(引けた)との報道があり、当時僕は非常用発電機は津波でさらわれ、ポンプは動作確認が出来ていないんだろうけど、どうして普通にそれまで通っていた電源は使えないのか少し疑問を感じていました。
非常用電源も、職員が目を離した隙に燃料切れになったりするようですし、正直言って、福島第一以外の原発も、大規模停電になった場合、非常に心もとない気がします。
しかし、原発は停止しても発熱し続けるのであれば、それで自家発電して自分のポンプを回す一助に出来ないのか、って気はします(^^;)
これは本物の発言なのかどうか解りませんが、
東電社員「給与カットした瞬間に仕事しなくなるよ」
発言は「なんでウチの社員に給与出すんだなんて言ってる人たちがいるけど、ウチの社員結構現金な人多いから、給与カットした瞬間に仕事しなくなるよ。福島も柏崎も同時にメルトダウンするし関東も大停電して復旧しない。それでもいい?」というもの。
これ、今までに何社も不祥事を起こした企業はありますが、こんな発言は聞いたことがありません。
例えば水俣病を起こした(現)チッソがこれからも有機水銀垂れ流すよ、とかイタイイタイ病の三井金属鉱業がカドミウムをとか、旅客機墜落事故を起こしたJALがこれからもバンバン墜落させるよとか、森永のヒ素ミルクとか雪印の牛肉偽装とか、枚挙に暇がありませんが。
独占企業だからって甘い体質があるんですかねぇ。
そう言えば、電力会社の広報宣伝費って2000億円に及ぶらしく、パナソニック、トヨタを抜いてダントツなんだそうです。
でも、独占企業が一体何を宣伝する必要があるかと言えば…
あと、これは個人的に興味深い記事だったのですが、ネット上では見つからなかったので抜粋引用すると、
「先進国支援」慣れぬ米/戸惑う日本」
原発の事態が緊迫した当初、日米間で最ももめたのが高圧放水ポンプシステムの提供をめぐってだった。
(中略)
ところが、3月22日に実際に到着したものをめぐり騒ぎとなった。日本側が「米側は言っていたのと全く違う、役に立たないものを送ってきた」と言い出したからだ。
着いたのは、放水部分が大砲のようになっているが、高さは普通の消防車並みの「高圧放水システム」。日本側によると、事前調整で聞いていたのは、「キリン」「ゾウ」と呼ばれる、長いアームを持つ型だったという。正確な放水に必要とみていた。
しかし、米側は「初めから大砲型と説明」と譲らず、両政府の高官まで巻き込んだ非難の応酬にエスカレート。1か月以上たった今も、双方は「間違えたのはむこう」と言い続けている。
日本側によると、「必要なかったが、米側の顔を立てるために使った」という機材は他にもあるという。
「ニーズとオファーのミスマッチ」が起きた背景には、緊急事態への対応をめぐる両国の考え方の違いがある。
米国は、「役に立ちそうなものは、何でもとにかくまず送るべきだ。あとで不要と分かっても構わない」という考え。一方、日本側は「役に立つことを確認してから受け入れる」という立場。米側の機材提供申し出に対し、日本側が仕様の詳細を尋ねて、米側がいらだちを深めるという場面もあった。
推測ですが、アメリカの提供したのは機動隊の高圧放水車的なもので、日本側がイメージしたのは、例のドイツ製のコンクリートポンプ車っぽいものだったのではないでしょうか。
実際にどっちが活躍したかは一目瞭然ですし、ひょっとして初期対応遅れにはこうしたアメリカの外圧にも一因があったりして…
日本では緊急時の支援物資でも、着古したような古着とか、役に立たないものを送るのではなく、本当に必要とされている物資を送るよう、知識として持っていますが、その辺りの感覚が違ってる(途上国と思っている)んでしょうね。
ついでに言うと、ビンラディン殺害のニュース(これが真実だとすると、裁判にもかけずに殺すなんて、アメリカは法治国家じゃないのかと思いますが)にかこつけて言うと、「テロとの戦い」だなんて言いますが、そもそもテロとはアメリカが世界中に押しかけて、自国の利益や自国の物差しを押し付けるから起きるのであって(以前のソ連も同様)、その他の国に対して起きませんよね。
比較としては小さすぎますが、この件も同じような背景があるなぁと感じました。
Posted at 2011/05/03 17:52:26 | |
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