ブースト計バックライトLEDの打替え

中古で買ったDefi link meter BFが経年劣化でバックライトが暗くなってきていましたので、LEDの打替えを行いました。
まず、メーター本体を分解するのですが、メーターガラスを固定しているアルミベゼルのカシメを起こすのが一番手間がかかる作業です。
マイナスドライバーを使うと傷がついてしまうので、ヘラのような内装はがしなどプラスチック製の工具を使うことをおすすめします。
てこの原理で少しずつカシメを起こしていきます。一度に起こすと仕上がりが汚くなるので、3周くらいに分けて起こしていきます。

メーターガラスが外れたら、各ビスを外して本体とケースを分解します。
次の難関！針を抜きます。文字盤に傷をつけないように針を引き抜きます。※初めて抜くときはかなり固いので、針を折らないように気を付けてください。
私が抜いたら軸ごと抜けてしまい、軸から針を抜くのに万力が必要でした。。。
針を抜いてしまうと、０位置がズレてしまいますが後で修正できるので気にせず抜きます。

その次に基盤を外します。
内部の基盤が2段重ねになっているので、ビスを外してバラバラにしていきます。

完全に分解してバックライト基盤を取り出します。周囲に文字盤LED8個（私のは白色）、中央に針用赤色LEDが4個ついています。このチップLEDはSMD3528規格なので同じサイズを用意します。これ以上大きいLEDだと反射板と干渉します。

はんだごてでチップLEDを外すには、両極のはんだを同時に溶かす必要があります。
なので、こて先に写真のようなアタッチメントを作りました。圧着端子の8sq用6mm穴の端子をC型に切って、LEDの幅に合うように加工しました。

はんだごてをLEDの両端子につけて、すばやくLEDを外します。チップLEDは、小さい分温度が上がるのが早いので２～３秒以内にはんだ付けを終わらせるようにしましょう。
うまくいかない時は、基盤側に呼びはんだをつけておくと良いです。
極性を間違えないようにLEDの切り欠きを確認してください。

LEDを交換し終わったら、分解した順番と逆の手順で組み立てていきます。
組み立てが終わったら、一度車側の配線をつないで動作チェックを行い、LEDが点灯することを確認します。※付かない場合は極性を間違えています。

次に、針の０位置を修正します。
エンジンをかけずにパワーONして、メーター電源を入れます。エンジンがかかっていないので、負圧が発生せずに針は０kpaとなります。これを利用して、メーターに電源を入れたまま針を押し込みます。押し込んだ時に針の位置が多少ズレるので、0ピッタリになるまでトライします。

0位置がピッタリじゃないと嫌！って方は、針を戻す前にセンサーの校正を行っておくと良いです。
Defi controller UnitⅡのWarningボタンを押し、すぐにRecとDownを同時に押します。
ピッ！と言ったら現在の大気圧に合わせて針位置が０になります。
ほんの少しですが、その日の季節や気圧によって０位置がズレていますので、気になる方はやってみてください。

針を取り付けたら、メーターガラスを取り付けてカシメをして完了です。
カシメも一度に戻さずに、２～３周に分けてやるときれいに仕上がります。