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タイトルにもあります通り、ご興味の無い方は要スルーです。

吸血鬼ハンターの25作目にして最新作、『Ｄ−黄金魔』の上・下巻です。
※絵で勘違いされる方がいらっしゃるのですが、漫画ではありません。SF小説です。


スルーせずに読んで頂いてる方の為にこのシリーズの設定を少しだけ・・・

時代は確か西暦1万2千年頃。
核による最終戦争後、それまで鳴りを潜めていた吸血鬼が”貴族”として人間を家畜として支配。
外宇宙生命体（要するにエイリアン）から侵攻されるも、その圧倒的な戦闘能力、科学技術力、そして何と言ってもその不老不死性でもって返り討ちにしたりして、”貴族”は栄華を極め、人間は日々ビクつきながら生きている。
そんな中、その”貴族”を狩ることを生業とする吸血鬼ハンターという職業ができ、その中でも最強にして最高の吸血鬼ハンターとして名を馳せているのが”Ｄ”と名乗る絶世の美男子。
この”Ｄ”についてはほとんど全てが謎なのですが、”貴族”と人間との混血（＝ダンピール）であることは誰でも知っている。

・・・てな感じ。どおです？興味湧きました？（笑

で、今回の上下巻ですが。

上に書いたように、SFとはいえ、かなりシリアスでニヒルでストイックな物語なのに、今回は・・・
”貴族”に多額のお金を融資した高利貸しの爺さんが、”Ｄ”を用心棒として雇い、返済期限を過ぎた融資金の取立てのために”貴族”の城に乗り込むというお話・・・

コメディとしか思えない設定ですが、これを大真面目に且つシリアスに描いています。
※ちなみに高利貸しの爺さんは正真正銘、生身の人間です。

面白いか面白くないかは人それぞれですが、このシリーズの最高傑作は間違いなく第1巻ですね。

作者は菊地秀行さんですが、作者曰く「自分の作品の中でアダルトでないのは”Ｄ”のみ」だそうです。

ま、ご興味を持った方はとりあえず第1巻を読まれることをオススメします。

こんな個人的趣味100％の話題に最後までお付き合いいただいてありがとうございました。