
分解したF20Cの所見などを少々。
中はわりかし綺麗だった。
ヘッドカバーもあんまりオイル焼けしてないし。
ただ、カバー自体の結晶塗装が結構剥がれているから塗装やり直したいってのはある。
カム関係は、当たりの付き方が偏ってるのが気になるっちゃ気になる。
よくよく観察するとこれはカム山とロッカーアームの全ての当たり面に言えた。
私の基準だと問題なく再使用なんだけどあちこち見てると「これは壊れている」って言っているところもあったな。
これはロッカーアームがベアリングになってる弊害では?と思うんだけど…。
そのロッカーアームも特に問題は見当たらない。
アーム内のピストンも特に問題なくスムーズに動くし摩耗も見当たらない。
ロッカーシャフトも綺麗。
ただし、アームの当たりが強い部分と、妙なやせ跡?(触ってもわからない)がついてる部分がある。ただし、この妙な跡はがついてるのは可動部ではなく支持部なので何でこんな跡が付くのかはよくわからない。
ロッカーアームシャフト自体は可動部品ではないはずなんだが…
カムカバーはいい感じに当たりが出てる。
強いて苦言を呈すりなら当たりが均一でないことだけど言い出したらキリがない。
バルブ。
全体的にバルブとシートの当たりは綺麗。
IN側。
EX側。
インテーク側への吹き返しもほぼ無い。
ガイドは生きてる証拠ではあるが…打ち換えは是が非か。
EXバルブはカーボンが多いが致し方なし。綺麗にして再使用。
場所によっては問答無用でバルブは交換はというお店もあるようだが…安いものじゃないしな…他のエンジン(SR、RB、JB、F6A等)で壊れてもいないバルブは変えないよなぁ…。
当然可動部が痩せてないかの基準はあるけど大概大丈夫だし。
燃焼室は意外とカーボン溜まってない。
半分位はヘッド地肌が見えてるからね。
程々回して乗ってましたので。
バルブシートも綺麗だと思う。
当たり幅はまだ見てないけどシートの切り直しやる?
燃焼室の容積変わるし…。
当たりは結構綺麗だから擦り合わせだけやってあえていじらなくても…と思う。
ブロックは若干当たりがきつい部分はあるけど綺麗。
クロスハッチにしてオーバーサイズは必要なかろう。
あとオイルポンプ。
微妙ではあるが致命的ではない。
俺の感覚なら再使用だけとショップでは壊れてるって言われるな。
通常のエンジンなら再使用だけど油圧がものを言うF20Cの場合はどうなんだろう。
ただF20C乗ってて思ったのはB16みたく油圧不足でハイカムが入らなくなる前に各部の油膜の方が辛くなるということ。
メインのジャーナルは全体的に綺麗。
むしろ当たりの付き方から再使用したい位。
ただまぁ11万キロ使ってるだけあって当たりは綺麗でも第一層は綺麗に無くなってる。お疲れ様ってところ。
どのみちクランクが再使用出来ない以上、メタルは交換は必須。
あとはピストンなんだが…
スキッシュエリア…というかフチに傷があるんだよな。
全部のピストンがなっている訳ではないから自然な事ではないんだろうが、ハイコンプのNAエンジンってこんなものなのか?
一部のホームページ情報によるとF20Cピストンのバルブよけの薄い部分は脆くて、場合によっては砕けて棚落ち状態になるとか…
これヘッドに当たってる(ヘッドのスキッシュエリアにも変な傷がある)んじゃないか?と。
結論は2番のコンロッドメタルの焼き付き。
左がダメなやつ。
伸されしまって原型を留めていない。
取り敢えずはざっとこんなところだろうか。
次は洗浄。
年末年始はずっとエンジン洗ってる感じかな。
Posted at 2020/12/27 15:10:39 | |
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