• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

きのかつのブログ一覧

2024年10月21日 イイね!

DCD-3500G CDプレーヤー改造(発熱対策)

DCD-3500G CDプレーヤー改造(発熱対策)DCD-350G CDプレーヤーには半導体を2個使用してDCモーターの回転方向を変えている回路があります。±15Vを加えてモーターの回転方向を制御しています。

DENON製ですがモーターのドライブトランジスターが手で触れないくらい発熱するのです。熱計算をしていないのではないかと思われるほど熱いのです。
専門メーカーの製品なのでそんな筈がないと思っていたのですが、何と物凄いことになっています。

よくよく調べて見るとトランジスターを2個向かい合わせに実装しています。手で触ると2個ともにかなり発熱しています。同じ回路が3箇所あります。



丸印で囲んだ部分が問題のトランジスターです。2個向かい合って実装されていますがなにも熱処理が成されていません。トランジスターの接合部の温度は最大定格
150℃と規定されています。この温度超えると瞬時に破損します。

従って接合部の温度は150℃以下になるように設計します。どんな状況でも150℃を超えない様に設計します。

通常は接合部をジャンクションと言いますがこのジャンクション温度は120℃以下に設計します。しかしこれでは寿命の点で心配なので信頼度をアップさせるためさらに余裕を持たせて、周囲温度45℃の時ジャンクション温度を100℃以下に設定します。
そのためには放熱器が必要になってきます。オートバイのエンジンなどにはフインが付いていますがあのフィンが放熱器となっています。フィンの表面面積が大きい程放熱効果が出てきます。つまりフィンのが付いているのは放熱器の面積を大きくしている事になります。放熱器は熱伝導率の良い材質のものを使います。
銅版、アルミ板などが代表的なものです。



最終的には3箇所のトランジスターの間に3mm厚さのアルミ板を挟み放熱器としました。あと一箇所は出来るだけアルミ板の面積を大きくしてさらに部分的にフインの付いたアルミの放熱器を追加しました。
結果この追加した放熱器で手で触っても暖かい程度まで温度を下げる事ができました。

演奏時間56分のCDを数回連続で再生しても半導体の温度は暖かさ程度で熱いと感じる事は無くなりました。

これで安心してCDの再生ができる様になりました。





Posted at 2024/10/21 22:22:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「[整備] #セルシオ 地図データバージョンアップ(記録) https://minkara.carview.co.jp/userid/1417895/car/1037316/8270351/note.aspx
何シテル?   06/20 13:40
きのかつです。よろしくお願いします。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/10 >>

  12345
6789101112
13141516171819
20 212223242526
2728293031  

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

きのかつさんのトヨタ セルシオ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/10/13 21:06:50
FT-86 この記号の裏に隠された秘密☆ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/03/19 10:05:29
足元ランプ交換 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/01/09 12:56:35

愛車一覧

トヨタ セルシオ きのかつ (トヨタ セルシオ)
セルシオ30前期に乗っています。 乗っている時間より磨いている時間の方が長いと家内に言わ ...
トヨタ クラウンロイヤル トヨタ クラウンロイヤル
4台目はクラウンハードトップセダン。 エンジンは6MGEU DOHC3000cc  MS ...
トヨタ クラウンロイヤル トヨタ クラウンロイヤル
3台目の車はクラウンロイヤルサルーンです。 クラウン7代目のセダンです。 1G-GEU  ...
トヨタ コロナ トヨタ コロナ
2台目の車がコロナ。 コロナシリーズ5代目で直列4気筒1600cc、2Tエンジン搭載のセ ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation