もうひとつの誕生日

今日は娘『ひろちゃん』の誕生日ですが
姉『しほ』の誕生日

偶然同じ誕生日に生まれました

残念ながら姉『しほ』は３５歳を迎える事なく
２月に天国へ行ってしまいました

昨日の朝
ひろちゃんが１歳になる嬉しさと
その姿を見れない姉を思ったら
悲しくて涙が溢れてきた

もし姉が生きていたら
姪っ子にデレデレになって
１歳になったひろちゃんを抱きあげていただろうなっ

いつになったらオレはこの壁を越えられるのだろう
みーくんは大きくなっても
しほを憶えていてくれるだろうか？

悔しさと悲しさを確認するかのように
そんな事をぼんやりと思う

誕生日というものが迎えられる
生きていれば当たり前の事に
本当に感謝しなければいけないと思った

１年前
目の前で新しい命が生まれました

その時には
姉はもうすぐ居なくなる事が分かっていました

姉への最後の誕生日プレゼントは
ひろちゃんが同じ誕生日に生まれた事でした

結局
姉にひろちゃんを見せてあげられないままに
姉はこの世を去りました

もうどうする事も出来ませんが
この事が今でも非常に心残りです

普通に誕生日が迎えられる
当たり前と言えば当たり前ですが
その当たり前こそが幸せなんだと
最近すごく感じます

数年後には姉の年齢を追い越してしまいます

２６歳から８年間ガンと闘い
人知れぬ死への恐怖とも闘い続けた姉を
ボクは誇りに思います

今
ボクの胸の上で
ひろちゃんがすやすやと寝てます

ボクは姉の分も
強く 優しく 生きて行かなくては…

それが残されたボクに出来る事だと思うから…

だから
しほの分も楽しんで生きたいっ！