
マツダでは平日限定で車を一日試乗させてくれるというキャンペーンをやっているので、お言葉に甘えてCX-3に乗せてもらった。
試乗前の注意事項の説明で
「サーキットやドリフト走行は行わないこと」という条文があり、そんなことをする奴がいるのかと聞いたら過去にロードスターでやった奴がいたとのこと(そのためロードスターだけは一日試乗ができなくなったとのこと)。
どの分野でも一部のアホのせいで他の大勢が泣きを見るものだなぁ( ´д`)
気を取り直してCX-3に乗車。
一日だけとはいえ長い時間乗ると、辺りをちょっと一周するだけの試乗では気付かなかったことがどんどん出てくる。
<アクティブドライビングディスプレイ>
非常に便利。しかし慣れていないとルート案内情報はナビ画面を見たりアクティブドライビングディスプレイを見たりして却って目移りしてしまう。何にしてもどうせ買うなら連携するSDカードナビは付けてしまった方がいいのかなと思った(ディーラーの思う壺?)。
一般道を走っているのに速度制限表示機能で「120km/h制限だよ」と出たことがあり、誤認識することもある模様。過信は禁物。
車線逸脱警告が結構敏感でうるさかった(私が右や左に寄りすぎていたせいもあるが…)。
よくわからないタイミングでブレーキ踏め警告が出てきて、文字通りよくわからない。安全マージンがだいぶ大きく取られているのか?しかし似たシチュエーションでも出なかったこともありやはりよくわからない。
<マツダコネクト>
手持ちのiPhoneとBluetooth接続しようとしたが「以下の数字が接続端末(iPhone)に表示されていますか?」という画面が出るもiPhone側にはそんな数字は表示されず。何回やっても数字が表示されないままタイムアウトするので、出ていないけどとりあえずマツダコネクト側の「はい」を選択したら繋がった。これはどうなんだ。
繋がった後は便利そのもの、ステアリングスイッチからiPhoneの音楽再生を操作できるわ電話による通話もクリアにできるわいたれりつくせりだった。
画面タッチでもコマンダースイッチでも操作できるのは良かった。画面遷移は市販カーナビと比べるとちょっと遅め。
リアカメラは非常に頼りになる。人をダメにするシステムだ(笑)
<サウンド>
BOZEサウンドシステム搭載車だったので音が非常に良かった。
特に驚いたのは、ナビの音声案内時は運転席側のスピーカーのみ音楽再生を止めて案内音声を出すというものだった。全スピーカーの音楽の音量を下げて代わりに案内音声を出す形式しか知らなかったのでこれには感心した。聞きやすさもバッチリ。
純正スピーカーとぜひ聴き比べてみたい。
<足まわり>
柔らかすぎず硬すぎずちょうどいい感じ。高速道路でたまたま並走することになった別のCX-3を見ると、バンプを超える際にタイヤだけが上下していてボディは全く動いていなかったことに驚いた。最近の他の車もよく見たらそうなっているのだろうか?
<エンジン>
ディーゼル特有のガラガラ音はするものの注意していないと聞こえないレベル。全体的に静かだった(私の車がやかましいせいか?)。
80km/hぐらいで走っているのにエンジン回転数が1500rpmぐらいなのが気持ち悪い(笑)
踏めばグーッと加速していくが視点が高めなせいかスピード感がない。そのためスピードメーターを見たら思っていたよりもスピードが出ていたということがよくあったのでこれは注意しなければならない。
減速後の再加速は残念ながらもたつき感があった。これはATのせいか?
<車体>
剛性だの何だのは鈍感なので正直良くわからない(笑) 走っていて安定感というか安心感が大いにあったのでいいんじゃないかなーと思う。
座面が高いので乗り降りが楽。
インプレッサより数cm幅広なのを意識しすぎたせいか左に寄せるのがだいぶ怖かった。
<燃費>
満タン状態から200kmほど走って給油13Lだったので、燃費は約15km/L。軽油なので1300円。よく長距離ドライブをする私にとってはこれは大きな魅力だ。
<残念だったところ>
さすがに良い点だけというわけにはいかず、悪い点もあった。
ヘッドレストが前傾しているので常に頭を前に押されている感じがして首が疲れた。これは追突事故時にむち打ちを発症しづらくするために頭とヘッドレストとの距離を縮めたからとのことだが、それで通常の運転が辛くなるのは本末転倒ではないだろうか?これは妻も同意見だった。今のマツダ車は全てそうなっているとのことなので、割りきって慣れるかシートを変えてしまうかしかない。
エアコンの温度設定スイッチは運転席からはちょっと遠いように感じた(少し前に乗り出さないと届かない)。
コマンダースイッチ類については基本文句なしだが、私が普段左手を置く辺りにちょうどミュートスイッチがあるのでうっかり押してしまう(笑)
窓の位置が高いため、信号待ち時など右腕(右肘)のちょうどいい高さの置き場がない。さらにBピラーがわりと出っ張っているのでそこに肩口が当たり(高さには目をつぶって)窓枠に肘を置くのも難しい。
<疲労度>
半日近く運転していたが、ほとんどなし(首以外は)。長距離でも安心して乗れそうだ。しかしこれはATのおかげだったかもしれないが気にしないことにする。
<車庫入れ>
いくら気に入った車でも停められなければ意味がない。我が家の車庫の幅は約2.2mしかないので、あまりに幅広な車だと停められない。CX-3は這い出るようにする形ではあるもののなんとか乗り降りができたので合格(私がもっと痩せれば楽に乗り降りできるようになるだろう…)。
頑張ればあと2〜3cmは寄せられそうだがさすがに試乗車では怖くてできなかった。
<わからなかったもの>
試乗車がATだったのでMTならどうなのかというのが一切不明。シフト感やクラッチの踏みしろは?シフトレバーはシフトノブと同じ場所なの?(それだとちょっと遠いような気がする)。加速感、減速感はどうか?
座るだけでいいからぜひMT車に触れてみたい。
<余談>
MTでもオートクルーズや車間保持機能は動くとのこと。さすがにスピードに応じてシフトが自動で切り替わることはないのであくまで補助的なもののようだ。
帰宅後にマツダから手紙が届いていたのに気付いた。「本日の試乗はいかがでしたか?」なんて書かれていたら周到さに驚くどころか引くレベルだがさすがにそんなことはなく、試乗前に読まれることを想定していた内容だった。いずれにしてもこのマツダの非常に丁寧な対応には恐れ入るばかりだ。
Posted at 2017/06/03 00:16:08 | |
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くるま | 日記