昨夜は遅くまで飲んでしまったので、今日はツレが浅草に来て、都内をぶらぶらツーリングしようと言う事になった。
お昼時になってしまったので、浅草の北東にあるカレー屋さん「ニューダイカマ (台東区清川)」に行く。
ここは「東浅草2丁目交差点」から「橋場交番前交差点」まで続く「アサヒ商店街」の中にある。
明治通りや隅田川、山谷にも近い住宅街のエリアだ。
駅で言ったら南千住の方が近いかも。
昭和44(1969)年創業なので、ほぼ自分が生まれてからと同じ年月の間、地元から愛されているお店だ。
店内は左側にカウンターがあって、右側にボックス席があり、真ん中の奥が「お手洗い」と書かれている。
ここのカレーは昔ながらの黄色いカレーで、粘度があって美味しい。
具もやはり定番の豚肉。
自分はあまり辛い物は苦手なのだが、黄色いカレーにありがちな甘ったるさはなく、ほどよいスパイシーさがある。
そして色鮮やかな福神漬け。
このグッドバランスが昭和の郷愁を誘う。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/011/388/681/465ebdeff7.jpg)
そしてもう一つこの店の名物?がカツカレーだ。
カツカレーを注文すると、マスターがトイレに向かって「カツカレー1丁」と叫ぶ。
ここで、たいてい連れてきた人は「えっ!?」と思う。
カレーとご飯はカウンター内にあるので、まずマスターが皿にご飯を盛る。
そして、おもむろにトイレのドアを開け、皿に盛ったご飯を持った奥さんがトイレに入る。
ここで、たいてい連れてきた人は「うそだろ!?」と思う。
皿に盛ったご飯の上にカツが乗って奥さん登場。
ここで、たいてい連れてきた人は「???」と思う。
そして、カウンターに置かれたカツライスの皿の横に、マスターが、アラジンの魔法のランプみたいな銀の容器(ソースポット、グレービーボート)にカレーを入れて出してくれる。
ようは、「お手洗い」と書かれたドアの奥が厨房になっていて、その厨房に行く廊下の右側にトイレがあるのだが、
ドアには「お手洗い」としか書かれてないので、「ん?カツカレー注文したら皿持ってトイレに入っちまったぞ!」と誤解されてしまうらしい。
カレーはカウンターからなのでトイレでカツを出す事はありえないから、みんないずれ気付くが、これが逆で、カツがカウンター内でカレーが奥の厨房だったら、面白いと言うよりホラーである。
このカツは厚くなく、少し平べったいカツを縦に4等分、横に半分に切ってくれるので、計8個のミニカツになり食べやすい。
その都度、カツを揚げてくれるので香りもサクッとした歯触りも良い。
「モヤモヤさまぁ~ず」が来てから地元以外のお客が増えたらしい。
サイン色紙があり、大江アナは「カレー美味」と書いてあった。
カレーはお持ち帰りも出来るので、食べてる最中に地元の人がご飯を盛った皿を持ってきてカレーをかけてもらっていた。
とても気さくなご夫婦でアットホームなカレー屋さんだ。
「橋場交番前」を隅田川に向かい左折し、明治通り手間を右折するとある「平賀源内」の墓。(台東区橋場)
平賀源内は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した発明家で、エレキテルの復元製作で有名。
あと、知人の鰻屋のために「本日、土用の丑の日」と言うキャッチコピーを作って、それが今でも「土用の丑の日」にはウナギを食べる習慣の元になった。
安永8年(1779)に勘違いから殺傷事件を起こして小伝馬町の牢内で獄死したそうだ。
お腹が満腹になったので、明治通りを越え、隅田川沿いの汐入公園手前の土手で休憩する。
ここは川沿いにマラソンや自転車のコースがあるので、たまに自転車で走ったりする。
土手からスカイツリーが見えたので撮影。
この土手は隅田川の花火の時は右奥に見える「白髭橋(しらひげばし)」の先の「桜橋(人・自転車専用のX型の橋)」から打ち上げるので、場所取りが激しくなる。
天気もいいので、ひとっ風呂浴びようという話しになる。
まだ明るいうちから入る風呂は気持ちがよい。
健康ランドやスーパー銭湯でもいいが、都内ぶらぶらツーなので、銭湯に行く事にする。
そんなに遠くないので、北千住の「大黒湯」に行く。(足立区千住寿町)
ここは銭湯好きから「キング・オブ・東京の銭湯」と呼ばれている。
昭和2年の創業。
昔ながらの荘厳な社寺建築のたたずまいで、下足入れも昔のスタイル。
脱衣所の格天井には、色あせてはいるが1枚1枚に花鳥風月が描かれている。
中は定番の富士山が描かれ、天井も高く日差しが差し込んで気持ちがいい。
露天には燈籠が置かれ少し緑もある。庭に池もあり鯉が泳ぐ。
風呂上がりに飲む定番のフルーツ牛乳。
ゆっくり浸かっているうちに日が暮れてしまった。
相当長く入っていたようだ。
見事な銅版葺きの唐破風(からはふ)で、懸魚(げぎょ)は鳳凰。
この板に書かれた「ぬ」の文字の意味は「ぬ板」=「ぬいた」=「抜いた」=「お湯を抜いた」=「閉店」で、板を反対にすると「わ」と書かれており、こちらは「わ板」=「わいた」=「沸いた」=「お湯が沸いた」=「営業中」を表す。
江戸時代からのシャレだ。
これも「弓を射る」=「ゆいる」=「湯入る」と読み、江戸時代から銭湯の看板である。
江戸時代の人はシャレが効いてるなと思う。
煙突に誰か登ってる?
が分かりづらい。(猫のオブジェらしい)
荒川区まで来たので、三河島の「麺 新華」に行く。
ここは近くに友達が住んでるのでたまに来る店だが、とても分かりづらい場所にある。
場所は明治通りの、宮地ロータリーと荒川区役所の間を入った住宅街にある。
まさに隠れ家的?な中華料理屋だ。
営業中は提灯がぶら下がってるが、見た目は普通の民家がお店なのだ。
路地沿いにある提灯から、少し奥に入ると一軒家があり、民家の引き戸を引くと中が店なのだが、これまた中も民家っぽい。
右奥が店内になる。
ここの名物「バク肉」を注文。
豚バラの三枚肉とニンニク、ネギが入った醤油ベースでパンチの効いた逸品だ。
つまみとしてビールにも、ご飯とも合う。
自分だけバイクを置いてきて正解。
ツレには我慢してもらって悪いが、風呂上がりだしビールが飲みたかったからだ。
辛い麺と書いてあるメニューの「じゃーじゃー麺」「じゃー麺」を頼む。
「じゃーじゃー麺」は一般的な「ジャージャー麺」ではなく、茄子とピーマンとの麻婆ナスっぽい餡が麺の上にトロ〜っと乗っていて辛くて旨い。
「じゃー麺」もとても旨いが、かなり辛い。
「モヤモヤさまぁ~ず」が来たそうで、「もやさま」で食べた「美味い店」ランキング1位のゴザが飾ってあった。
食い過ぎてお腹がいっぱいだ。
今日は距離を走ってないんでカロリー消費も少なそうだ。