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2008年09月01日 イイね!

サスペンション交換を考える④

【フロント/ダブルウィッシュボーン・マルチリンク】

車体から横向きに伸ばした腕状のリンク(ラテラルリンク)を上下に配して、車輪の位置決めを行う形態を総称してダブル・ウィッシュボーンと呼ぶ。

ウィッシュボーンとは二股に分岐した鳥の胸骨のことで、もともとは上下に一対のAアームを使ったことから生まれた呼び方である。

しかし現在、サスペンションアームの形態と配置には様々なバリエーションが生まれている。

いずれにしても、車体側の揺動軸から伸びたリンクの先端(車輪保持部との結合点)は、サスペンション・ストロークに対して円弧を描いて動く。

アームが長ければこの円弧は緩く、短いほど小さくなる。

この円弧上の点が上下方向に動くと、水平方向には円弧の湾曲部だけの移動が生ずる。

上下のラテラルリンクそれぞれにこの円弧の大きさ(アームの長さ)と初期位置(アーム角度)を設定、その組み合わせでキャンバー変化と設置面の横移動(スカッフ)が決まる。

旋回運動の中で車体がロールしてゆく時、その運動を主に支える旋回外側のタイヤを路面に対してできるだけ直立した状態を保ちたい。

つまりロールする分だけネガティブ・キャンバー(内傾角)をつけてゆければ理想的。

とはいえ静止(1G)状態から少し伸縮する範囲では、キャンバーはもちろん、トーやスカッフのジオメトリー変化は少なく、かつ緩やかに始まることが望ましい。

さらにアーム全体としての揺動軸に3次元の角度を持たせる、例えば前上がりの角度をつけると、縮みストロークでは上への移動に加わるので、転陀軸の後傾角、つまりキャスターを増す、といったジオメトリー変化も設定できる。

こうした、サスペンションのストローク(伸縮)に対する車体と車輪の相対位置、角度の変化(ジオメトリー変化)の特性を、お互いに影響しあう中でどう組み立ててゆくか。

ダブル・ウィッシュボーン形態を採れば、その自由度は大きくなると考えられている。

リンクの車輪側の支持点(転陀中心)は通常上下1点だが、アームを分割してこれを二つにすると、車輪が向きを変える動きの「瞬間中心」は、分割されたリンクの内外のピポットを結んだ線の交点となる。

この「仮想転陀軸を持つこと」それも上下とも分割リンクで仮想中心を設定していることが、ダブル・ウィッシュボーンに対する「マルチリンク」の定義となる。
Posted at 2008/09/01 22:10:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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