
インプレ書く書く言いつつすっかり忘れてましたが、折角IS-FでFSWを走行したのでインプレを。
例の如く長文なので興味ない方は読み飛ばして下さい(笑)
完全なクリアラップは取れませんでしたが、仮想ベストは2分7秒台。
車両は完全ノーマル。
VDIMはスポーツモード。
・エンジン&ミッション
5リッターV8、423PS/6600rpm、51.5kgm/5200rpmのエンジン(ヤマハチューン)は、Mモードでは2速以降常にロックアップ状態となる8ATと相まって素晴らしい性能を発揮します。
高回転まで回していった時のエンジン&排気音も独特で、とてもトヨタ車とは思えません。
ノイズなどは全く聞こえず、綺麗な音だけが車内に透過してくる感じ。
加速ですが、馬力の割に加速感は乏しく、加速感で言えばエキシージのほうが上。
しかし、実際の加速は十分すぎるほどで、レブインジケーターのブザーが鳴るたびにパドルをポンッポンッと叩いていくと、FSWのホームストレートエンドで実測246km/h。
距離さえあればまだまだ車速は伸びそうな気配。
これには、上記のM2速以降常にロックアップ状態となる8ATが大きく貢献しており、P-BOXでグラフを確認するとシフトアップ時の車速の落ち込みがありません。
シフトチェンジに要する時間はほぼ0.1秒。
ここがMT車との大きな差ですね~。
シフトダウン時のブリッピング機能は、ワインディングではギクシャクする時もありましたが、サーキットではスムーズに作動。
フォンッフォンッとブリッピングしながらシフトダウンしていくのは気持ちいいです。
あえて不満点というか要望を挙げるとすれば、もうちょっとエンジンを高回転まで回したいなーと。
しかし、これはATの問題のようですし、ATであるからこそ普段の快適性との両立が出来ているわけで・・・
現状でも十分気持ちよく楽しいエンジン&ミッションに仕上がっていると思います。
・ブレーキ
フロントがブレンボのモノブロック6POT、リアもブレンボでモノブロック2POT。
ローターもフロント360mmとリア345mmの大径ドリルドローター。
パッドも純正でサーキット対応。
1690kgの車体を200km/h以上から減速させる訳で、ブレーキの負担はかなりの物なのですが、フェードの兆候も特になく安定したブレーキングが可能。
コントロール性も特に不満はなく、純正で十分満足出来るレベル。
まぁ、タイヤがRE050Aのため大したグリップでなく、ブレーキングGは1.2G程度。
ハイグリップにするとどうなるかは不明です。
・コーナリング
これはさすがにエキシージと比べてしまうと・・・・・・といった感じで、軽量級と重量級の差が一番出る所。
何をするにもとにかく慣性が強く緩慢な動き。
特にコーナー進入時が曲者で、自分で思ったよりもさらに車速を落とさないと即座にアンダー祭りです。
後ろから押し出されたように吹っ飛んでいきます・・・前に車がいるとミサイルになる可能性大。
フロントのグリップが全く足りてない気が。
コーナリングの姿勢に入ってもアンダーとの戦い。
進入時程気を使う必要はありませんが、やはり外へ外へと少しずつ膨らんでいくような感覚。
一度ラインを外すと帰ってこれません。
そして、馬力があるのでアクセルワーク次第では即座にパワーオーバーへ移行。
低扁平タイヤの影響か、限界も分かり難いです。
スライド時のスピードは限界が低い分それほどではありませんが、コーナリング中のアクセルワークには気を使います。
後は、バネとダンパーが固めでブッシュ類が柔らかめといったセッティングのようで、コーナリング中に荒い操作をしているとバネ上が大きく動いて、場合によっては挙動を乱します。
丁寧に操作する事で解決出来る問題ではありますが。
現状では、折角のFR車なのにコーナー進入段階でかなり気を使う必要があるので、もうちょっとタイヤのグリップを上げてフロントが入るようにしたい所です。
それだけで大分印象が変わりそう。
サスはハイグリップ履いても対応出来そうな感じ。
まぁ、RE050Aはオールラウンドタイプのタイヤなので、ここら辺は仕方ないですね~。
タイヤの減り方は、ブロックが飛んだりする事もなく綺麗な減り方でした。
減る量はアレですが・・・(笑)
参考までに、タイヤサイズはフロント225/40R19、リアが255/35R19で銘柄がRE050A、ホイールがBBSの鍛造ホイールとなります。
・冷却系
これは水温・油温・ATF温度共に問題なし!
安定した連続周回が可能です。
純正ですでに冷却・オイル潤滑・燃料空吸い対策等、至る所に大分手が加えられているのですが、純正状態でサーキットを連続周回しても問題が起きない車両は日本車では珍しいのでは。
ちょっと走ると温度が上がりすぎて走行不能とかじゃ安心して楽しめませんからね~。
・VDIM(車両姿勢統合制御システム)
ノーマルモードは介入頻度高め、アクセルレスポンスも悪く特に踏み初めが酷い。
ステアリングの重さは普通よりちょっと重め。
街乗り向け。
スポーツモードにするとスピン手前で介入する感じなので、いざという時の保険として役に立ちます。
アクセルのレスポンスはスポーツが標準でいいのでは・・・
ステアリングは確かにアシストが減って重くなりますが、インフォメーションが劇的に変わるわけではありません。
VSC(横滑り防止)もカット出来ますが、ドリフトでもやらない限りはVDIMをスポーツモードにするだけで十分ですね~。
VDIM全般として、ここらへんは独立で調整出来るようにすると、個人の好みの設定に出来ていいと思いました。
以上で、街乗り・ワインディング・サーキット全てのステージでのインプレ完了になります。
結論としては、普段は普通に乗れてサーキットでもスポーツ走行を気持ちよく楽しめるといった車で、攻めてる気分を味わいたいなら別の車にしたほうがいいかな・・・と。
本気で走るとなるとランニングコストがエライ事になること間違いなしです。
まぁ、ネットや雑誌等ではボロクソ言われる車ですが(笑)
実車は写真よりかなり見た目も良いですし、走りの部分も多少好みに合わない部分もありますが、しっかり作られている車だと思います。
ていうか、こういう車が作れるならもっと買い求めやすい価格のスポーツカーも作ってくれませんかね・・・トヨタさん。