
さてさて、2011verに進化したエキシージですが、Sタイヤ(A050)で400km、ラジアル(AD07)で300kmほど街乗り~ワインディング~高速を走行してみたので軽くインプレでも。
変更点は
以前のブログで。
ほぼ、アウタープラス&TiRブランドですが(笑)
まずエアロパーツ類。
これは効果を確認出来る速度まで出していないのでまたの機会で。
サーキットでロガーを使って、データを比較して確認ですね。
見た目はかなり良くなったと思います!
次は給排気&ECU書き換え。
普通に街乗りしてる分には特に・・・いたって普通に乗れます。
ダイナパックのデータ上では以前と比べて2500rpmまでは馬力が下回っていますが全く気になるレベルではありません。
ただ、排気音はサクラムに比べてかなり大きくなりましたね~。
車内に聞こえる音も大分音量アップ。
しかし、室内に篭るような事はないので、街乗りが苦痛という事はありません。
音質は乾いた音といった感じで気に入りました。
フルチタンのため軽量なのもメリットですね。
アクセルレスポンス等の変化は、軽量フライホイール&強化クラッチを入れた時程は感じませんでした。
加速等も街乗りではあまり変化を感じず。
しかし、高速の合流で2速-3速-4速と高回転を使用してみましたが・・・
いやー速いっすw
以前と比べてどうだと言われると分かりませんね~。
でも、NAでこれだけ速ければもう十分です。
さらに、車内に響く音も以前より凄いことになっているので、加速感が助長されてちょっと怖いかも。
これを好きなだけ楽しもうとしたらサーキット以外では危険ですねー。
最後に、今回の変更の中で一番体感できたパーツ。
それはピロボールブッシュ。
Aアームの根元のゴムブッシュを全てピロボールに打ち換えるのですが、誰でも体感できる程に車の挙動が激変します。
一番簡単に体感出来るのは・・・
普通の車は、ある程度車速の出ている状態でステアリングを左右に素早く切って車体を振るといった事をしてみると、車体がグラついてから向きが変わるためステアリングを切った量ほど向きが変わらないと思います。
もちろん、サスの硬さにより俊敏性は変化しますが、ARCの車高調の入った状態のエキシージでも例外ではありませんでした。
(参考までに、ノーマルデミオ(DE)は素早く左右に切ると車体が揺れるだけで真っ直ぐ走りますw)
それが、フルピロ化後はステアリングを切った瞬間に車が反応するようになり、車体のグラつきも全くなくなりました。
切ったら切っただけ即反応、いやーこれは凄いです・・・
例えるならば100ccのレーシングカート、まさにこれ。
公道を走るレーシングカートです(笑)
後は、サスペンションの動きやタイヤからの情報が格段に向上しました。
加速・減速・旋回時の全てで車の動きがカッチリした動きに変化し、サスがしっかり動いているのも良く分かります。
いや~、これも凄い変化です。
何この一体感・・・感動物です!
特に旋回加速が全くの別物。
今まではゴムブッシュが相当たわんでたんだな・・・という事を実感しました。
これはサーキットでの効果がかなり期待できそうです!
コーナリング命のNAにとっては大きな武器になりそうですね~。
そして気になる乗り心地の変化は!?
決まってるじゃないか。
これは諦めt(p゚ロ゚)==p)`д)ニャーーー!!w
と、それは冗談として。
むしろブッシュのたわみが無くなった分、サスの良し悪しがハッキリ現れるといった所でしょうか。
自分の装着しているARC車高調はバネレートが高めなのですが、以前よりもバネの硬さを感じるようになりました。
なんか別のサス付けたみたい・・・
サスの上下動はむしろスムーズになった印象で、ARCサスのおかげかちょっとしたギャップに乗ったくらいなら突き上げの衝撃は思ったほどありません。
とは言え、バネ自体は硬いためピッチングのスピード自体は速いので、少し揺すられる感じは残ります。
しかし、サーキット重視のサスでこの乗り心地ならば十分実用範囲かと思います。
ただ、ARC車高調でこんなに印象が変化するくらいなので、例えばこれに初期の動きが渋いようなダンパーを付けていたりすると、突き上げが激しくとんでもない乗り心地になる可能性大です。
と、フルピロ化の効果はこんな感じでしょうか。
もちろん良い点ばかりではありません。
注意点も挙げておくと・・・
まず、ゴムブッシュによる防振効果がなくなるため走行時の振動が全体的に激しくなります。
特に、居眠り防止の舗装だかなんだかわかりませんが、あの細かい振動が発生する舗装・・・
あんな所を走った日には(゚ロ゚;)グアアアアアアアアアアアッ! って感じですw
また、橋の継ぎ目のような比較的大きなギャップを乗り越える際の衝撃は確実に増します。
こういったギャップを乗り越える時には上下方向だけでなく前後方向にも入力が入りますが、ゴムブッシュならばこの入力をゴムのたわみで吸収する所を、ピロではたわみが発生しないため吸収できませんので衝撃が増すわけですね。
という事は、シャシーへの入力も当然増す方向なので、あまりにも大きな凸凹に高い車速で乗ったりするとアーム取り付け部が曲がる可能性もあります。
まぁ、これはゴムブッシュでも乗っちゃイカンですが(笑)
ピロの場合、いつも以上に路面の状態を気にして乗る必要があるかと。
エリーゼ・エキシージの場合、フロントアームはアルミシャシー直付けなので特に注意ですね。
もしやってしまうと、数百万の修理費が発生する事は間違い有りません。
といった感じで、上記の理由からフルピロ化はサーキット派の人向けのメニューかと思います。
俊敏性の向上も人によっては過敏な反応と感じるかもしれませんし、路面からの入力も大きくなるので、何があるか分からない公道では神経質な操縦性となる可能性もありますしね。
ストリート~ワインディングでは純正ゴムブッシュか、もしくは強化ゴムブッシュのほうが楽しく走れるかと思います。
あ、忘れてましたが上記のインプレは全て純正サイズのSタイヤ(フロントA048・リアA050)でのインプレになります。
ラジアル(AD07 フロント205/45/16 リア225/45/17)では、Sタイヤと比較してケース剛性・トレッドの剛性が明らかに劣るためか、タイヤのたわみが以前より大きく感じられます。
それにより、メリットで挙げた効果は若干減少。
逆にデメリットで挙げた振動や衝撃等は若干緩和される方向です。
タイヤだけでこんなに変わるのかというぐらいに変わります。
個人的には、ラジアルならばツーリングぐらいなら普通に行けます。
Sタイヤでも行けない事はないのですが、ちょっと気を使いますね。
以上、全然軽くじゃありませんが(笑)インプレ終了!
ブッシュ交換を考えている人の参考になれば。
まぁ、フルピロ化に限らずチューニングは何でもそうなんですが、基本的には「あちらを立てればこちらが立たず」なので、きちんと方向性を明確にしてから弄らないと、後で「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔する事になりかねません。
そんな自分は全く後悔しておりません(笑)
むしろさらに楽しい車になりました!
早くサーキットを全開で走ってみたい・・・