12月25日の暗い時間、知人にZ3を借りて、いつもの道を駆け抜けてきました。やっぱり、仕事以外でドライブした方が開放的です。
今年は例年に比べ、時間を長く感じました。無事故無違反で乗り切れましたし、走り好きの視点から、今年を振り返ってみます。
たしか、去年の今頃は、加速減速が悪くて、なかなか面白みを見つけられないトラックに、うんざりしていた気がします。とにかく、スムースに乗りこなせたらいいなって思っていました。
一年を経て、だいぶ馴染むことが出来ました。バイクとかもそうですけど、個性的な、五感を生かす乗り物のほうが、馴染んできた時の安心感があります。
結局のところ、トラックも配送目的に特化した、必要最低限の性能をもつ、個性的なクルマだと断言できます。積荷の重量や天候、水温、そして配送に追われている自分の心境などによって、減速距離やコーナーの軌跡、高速道路走行中の平均速度が変わります。
積荷を急いで確実に運ぶという単純業務なので、運転の仕方を変えて楽しみます。
・とにかくぶんぶんヒールトゥー減速モード
・減速度一定を追求するモード
・視野が狭くなりがちだが、勘で突っ込む山道特攻モード
・運行記録(デジタコ)無視の100キロオーバーモード
・体調悪いのでスピード出さないモード
・急いでないし、周りの景色や交通の流れをじっくり見てるモード
・狭いとこや初めての道を走る超慎重モード
雇われの身で時間に追われ、一生懸命配送をこなしますが、ヒールトゥーが好きなので、気分転換したくなるとやり始めます。減速度によってバックランプが段階的につくように、ポンピングを心がけながらやってます。減速度がトラックにしてはやや強めだから、後続車に迷惑かもな…。
加速は、ほとんど毎回、全開です。アクセルペダルをあおらずにつないで、とにかく全開。ところでディーゼルはスロットルがないですけど、実際どこの機構が全開になってるんですかね。
変速は、よほど急いでいない時以外は、回転落ちを待って変速します。
と、いうことで、
荒く乗ってることが多いですね。クラッチも変磨耗しているせいか、ミッションがカタカタいってますよ。走行が40万キロオーバーなのに、トラックって丈夫ですね。吸着触媒以外は、あまり気にせず乗り倒せそうな気がします。
点検なども全て業者任せです、洗車やタイヤのローテーション、オイルのチェックしかやりません。
さて、長々と書いてきましたが、ここからがメインなのです。
今年すこぶる爽快だった瞬間について。
国際空港に向かう朝の高速道路、僕は登り勾配だと80km(h)しか出せないので、3車線あるうちの一番左の車線を走ります。ごくまれに右側2車線の流れが悪い事があります。右側2車線は、海外にでかける外車や、挙動に迷いのない、慣れた車がかっとんで行く車線です。それを一番左から眺めているのが幸せなのに、ぶざまな時間が流れている訳です。
どうやらその理由が、500m先で真ん中の車線を走っている、長距離トラックであると気がつきました。
下りの勾配もあるし、3車線を使ってそこまで行けそうな状況でした。
眠そうな長距離トラック(お疲れ様です)を右から抜かした直後、そのまま一番左車線に戻りました。
その後、そいつも俺の後ろに車線変更して、交通の流れが正常に戻りました。
なんか気分爽快でした。バイクや乗用車に乗ってても、気が向いたら、うるさくない程度の頻度で車線変更を繰り返し、キープレフトを促して、それが達成できることもあるのですが、バイク満載のトラックでも通用したので、感動しました。
もうひとつは、もっと自己満足モノです。
最悪な配送ルートをこなし、吹っ切れた感じで帰路についていました。幹線道路で、挙動の綺麗な外車、スポーツカーと一定区間、一緒に走れた気がしただけです。陳腐なんで、何をどうやって過ごしたかは書きません。3台で追い抜いていく時の、ウインカーの感覚や、車間のとり方から、なんとなくそんな気がしただけです。おれも疲れていたし、ものの見え方、とらえ方も麻痺していたのかもしれません。
以上二つの瞬間は、ぶんぶん乗っていましたが、動きに
荒さはなかったはずです。1年間走り倒して、この2回だけ…、時間だと、あわせて30分ぐらい…、
年の走行時間が2400時間として、144000分、そのうちの30分つーことは、んー、1/4800の幸せということです。
他の仕事では、乗用車などで、ひたすら高速を疾走することもあります。キープレフトを含め、周りに気を使うことが楽しくなります。動作について、俺の動きどーだった?とか、仲間以外の第三者に聞いたことはないので、全くの自己満足なのですが、自分と似たような動きのクルマを見つけると安心します。
そいつと同じタイミングで車線変更しながら走っていくと、ウインカーの回数が1回ずつ増えていったり…、なんて思い込みなんですが。どんだけ寂しがりやなんだよって話ですね。
こうなる過程で、追い越した時、後続車にブレーキを踏ませてしまったり、縫って走る時にアンダーステアを感じたこともあります。クルマに毎日乗っていて、運転に馴染んでいる時しか出来ません。
今年も運転と向き合うことができて、幸せな一年でした。トラックで狭い住宅街に入っていって滝汗もかきましたし、ほんといろいろありました。
来年も同じように無事に過ごし、なにか新しいことに気がつけたらいいなと思います。
ベンツだろうが、R8だろうが、S2000だろうが、新車のバイク満載のトラックだろうが、その存在感に負けない顔して乗り込むのが粋ってものでしょ。
乗り物と以心伝心っていうと、考え方が飛躍し過ぎかもしれないけど、もう32歳だし、これくらい言い切っても悪くない気がします。
安全第一、来年もよろしくお願いします。
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2014/12/31 06:15:10