きょう(2月10日)は旧正月の1月1日です。中国人にとってきょうから新しい年に入りますし、もちろん蛇年も一応今日から始まります。また、今日は「年初一」と言います。
いま、「一応」と言いましたね。旧暦は西暦と、当たり前ですが、いろいろ違うところがあります。今回は新年のことについてちょっと話しましょう。
年は「天干」と「地支」で暦を表します。「天干」は10あり、すなわち「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」、「地支」は12あり、すなわち「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」です。暦は「甲子・乙丑・丙寅・……」のように組み合わせて、60通りあります。その中の「地支」は皆さんもご存知の年の名前ですね。ちなみに、今年の「巳」は「癸巳」です。
旧暦では年の始まりが二つの概念が用いられています。一つは月が一番小さく見える日(新月)が旧暦の1日で、1月のその日が元旦です。もう一つは農家の生活に緊密に関係している二十四節気の始まりである「立春」、春の訪れと告げる日、を新しい年とします。それで新しい年は旧暦1月1日であることもあれば、立春の日であることもあります。今年の立春は2月4日ですから、蛇年がすでに始まっていると思う人がいます。
で、どちらを使うかと思われる人がいるかもしれませんね。暦のままは日常生活として使います。立春は農家や大自然と接して生活する人々が使う他、一般の人では運勢(占い)に関わることに使います。一年間の運勢は立春から変わると言われているからです。
今、中国の工場では旧正月はまだ1週間〜2週間の連休になっています。工場は他の公休日では休むことがほとんどできなく、旧正月だけ集中して休ませるのですが、レストランなどのサービス業では休むことができないと皆さんは思うでしょう。しかし香港では80年代まで旧暦1日〜3日あたり、レストランも店も何も開かないことでした。大晦日までに2、3日の食べ物や新年のための用品などを準備しておかないと、新年は大変です。又は、やる店があっても普段の2倍ぐらいの値段で提供するという慣習でした。今は、もう一般の休みと同じく、会社や工場が休む以外、サービス業は休まないのがほとんどです。
Posted at 2013/02/10 17:48:18 | |
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香港事情 | 日記