えーと。
「なし」 と書いた拙のパーツレビュー。
効果無しと記載したところ、コメ欄で盛大に噛み付かれました。しかも、その方が記載されたものについて、フォローもなにも入っていない。
決定的だったのはこの文。
「トヨタの特許読まれました?」
「少し知識が足りないように感じます。」
そこで、改めてテキストを起こして反論していきます。
まず、記載された方は、 「ノンタマさん」 という方。
ついでに、コメ欄の内容について消し逃げ去れるといやなので、転記しておきます。
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ノンタマ
2017/11/26 22:48:05
こんばんは。
初めまして。
DAISOのアルミテープの導通性についてコメントさせて頂きます。
確かにDAISOのアルミテープはテスター位では導通はしません。
12Vでも導通しませんでした。
だからと言って効果が無いとは言えないのです。
確かにトヨタのアルミテープは導電性があります。
でも、よくよく考えて見て下さい。
どの部位の静電気の帯電を放電させよとしているのでしょうか。
トヨタの考えの静電気の放電は、樹脂に溜まった帯電を放電させるのですよね。
ならば、DAISOのアルミテープでも効果が出るのです。
ただ導通性が有った方が無いよりはマシで効果が高いと思います。
それは何故かと言うと、放電する場所が粘着面では無いからです。
サイドの角だからです。
樹脂の表面は電子は動きません。
ですから、アルミテープを貼った下から電子の移動は殆ど無いのです。
アルミテープの下が金属ならば電子の移動が有るので、導電性が有った方が効果的になります。
その観点からして、DAISOのアルミテープでも効果が有ると言って見える方がいるのです。
ただ、DAISOのアルミテープはペラペラで薄く剥がしたい時に悲惨な状況になるので、使用するのはおススメは出来ないです。
やはり、粘着層の薄いニトムズのロングEが私はおススメです。
色々と言ってすいませんでした。
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ノンタマ
2017/12/09 20:55:48
こんばんは(^-^)
電位差は樹脂の上では、アルミテープはサイドから行われるのですよ。
トヨタの特許読まれました?
しっかりと書いて有ります?
第一に高電圧でないかぎり、樹脂は電子を通さないのですよ!?
絶対に導電が必用条件ではありません!
物理的にそうなんですよ。
金属部と樹脂部では違うのです。
勘違いしてると思いますが?
ただ、導電があった方が効果が高いのは間違いないです。
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ノンタマ
2017/12/09 21:42:16
それから、私は導電性の無いアルミテープと導電性があるアルミテープで、静電気放電テストを静電気チェッカーと言う物で検証していますので間違いは無いです。
アルミテープのサイドはほぼ全て導通性があるのですよ!
そこの所を知らないのではないですか。
少し知識が足りないように感じます。
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ハードコピーも付けようかと思いましたが、コンテンツが重くなるのも嫌なんでやめときます。
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さて。
若しもノンタマさんの主張、つまり
「絶縁体越しに、導通性があるものを帯電している場所に取り付けても、静電気を逃がす有意の効果がある」
が事実だとしましょう。
なぜなら、これはトヨタの取った特許に抵触せず、且つ「世の物理」にも反しているからです。
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という事で、まずはトヨタの取った特許。
ノンタマさんが、拙の文に対して
とおっしゃったアイテム、トヨタの特許についての公報。
ノンタマさん、ここの資料、全て御自分で当たられました?
公報の、32項から引用。
このような記載があります。
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導電性被膜12(自己放電式除電器のこと)は、導電性金属箔と導電性接着剤との層からなる接着テープであって、例えば、導電性アルミニウムホイールテープなどを、コロナ放電が生じるように外縁部や外周壁面に鋭利もしくは尖った角部が形成されるように切断したものであってもよい。
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はい終了。
トヨタのアルミテープチューニングに使われるアルミテープは、物性として、糊面からアルミテープ表面方向への導通性は、「絶対に必要」 だと記載されているのです。
これに対してノンタマさんは 「糊面からアルミテープへの導通性は、無くてもよい」 といっているわけですから、これはトヨタの特許には抵触しない。
ノンタマさんは、トヨタの特許に関する公報を、読まれましたか?
そのままお返ししましょう。
そして改めて。
火急且つ速やかに、ノンタマさんの言う、「絶縁物と金属薄膜」 によって構成される「自己放電式除電器」について、特許を取るようにお薦めします。
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さて。
これだけだとアレなので、ノンタマさんの主張する事についてさらに深掘りしてみます。
ノンタマさんの言う
「帯電面に対し、導通性が担保されない自己放電式除電器」
に効果があるというのであれば、これをセロテープでこのまま、帯電を解消したいところに、被覆部分だけが接触するように貼り付けてもOKの筈です。
配線の切れっ端ともいうw
さらには、これでもOK、という事になりますwww
焼き物の狐の人形。
おでこにアルミテープを貼り付けてみましたw
車両乗りかえに伴う 「お引っ越し」
未了だったので、ゲスト出演w
....おかしいでしょ?
そも、「帯電している」とは、「電子が過剰」 若しくは「電子が不足」 している状態を指すのであって、これを電気的に中性にするためには「不足しているとこ」には電子を渡し、「過剰なとこ」からは電子を受けとってやらなければならない。
これを繋いで過不足を解消するのであれば、それは回路を構成する、という事。
つまり、電気が流れる経路が必要、という事。
トヨタの特許に関する公報では、このように書かれています。
特許公報より引用
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0034
車体の前述した特定部位に取り付けられた導電性被膜12は車体と同様に正の静電気に帯電する。そして、その角部12Aには、鋭利もしくは尖っていることにより、電荷が集中する。それに伴って導電性被膜12の周囲に負の空気イオン(マイナスイオン)を引き寄せ、ついにはコロナ放電が生じる。すなわち、バッテリなどの電気機器によって電荷を与えることなく、導電性被膜12の自ら帯電した電荷によって自己放電を生じる。これと同時に導電性被膜12を設けてある箇所の電荷が中和除電されてその電位が低下し、空気流との間の斥力が低減する。
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0044
また、従来知られているようにコロナ放電は、尖った部分で生じるので、自己放電器31は、複数の凹凸部が形成されている。具体的には、自己放電器として薄片を使用する場合には、その側面(切断面)に凹凸が形成されるように、薄片を切断して形成する。なお、金属材料の粉体を混入させて塗装するなどして表面に尖塔状の凹凸部を形成してもよく、または自己放電器31の表面をローレット加工するなどして、表面に複数の凹凸を形成してもよい。
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つまり、金属薄膜 (つまりアルミテープ) と大気のマイナスイオンの間で発生したコロナ放電によって 「アルミテープ」 が受けとった電子を、プラスに帯電している表面に渡すことで電位差を解消している、としているのです。
そして、コロナ放電を誘引する目的で、エッジ部分や尖端が多数生成されるような形状にするのもありだよ、といってます。
つまり、「コロナ放電」は、大気とアルミテープの間で発生する」わけですから、マイナスイオンから、コロナ放電によって電子をを受けとるのは、アルミテープだ、といってるわけです。
にもかかわらず。ノンタマ氏の主張は、図解すると、こういうことになるんです。
拙の知識や常識では正しいと思えませんw
それとも、コロナ放電は「A」との間で直接起こるとおっしゃるのでしょうか?
だとすれば、「Bは形状についての留意は不要」 であり、そもそも「Bは不要」 という事になりませんか?
それ以前の問題として。
絶縁性のものを介して取り付けられている、つまり 「回路としては成立していない」 2つのものの間で、電子のやりとりは発生するんですか?
またそれによって、帯電量は減るのですか?
若しもノンタマさんが 「イエス」 とおっしゃるのであれば、
「少し知識が足りないように感じます。」
少なくとも世の常識から外れた 「オカルト系」 のものとしか思えませんが。
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という事で、改めて。
「トヨタのアルミテープチューニング」に使われるアルミテープに「糊面から表面方向の導通性」が必要かどうかは、トヨタの特許公報を丁寧に読めば、判ります。
部材として使うアルミテープ。
糊面(裏側)方向から表面への導通性は、
トヨタの特許では、 「必須」 とされます。
「ないよりあったほうがいい」という主張は、嘘。
従って、拙が入手した、
「糊面からアルミ表面方向への導通性がない」
ダイソーのアルミテープは、
トヨタのアルミテープチューニングには、
使えません。
ま、「無理矢理使う」方法はありますが、そこまでするくらいなら普通に「導通性粘着剤」を使っているテープでチャレンジするが吉。
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汎用パーツ | クルマ
Posted at
2017/12/13 19:57:47