
ども。
予定通り工具紹介のスパナ類編です。
では早速。
ごく普通のスパナです。正確に言うと両口スパナですね。
ちなみに片方のみのスパナが片口スパナ、片方がスパナ(オープンとも言います)、片方がメガネ(クローズとも言います)になってるのがコンビネーションレンチです。
メーカーは全てKTC製です。多分唯一メーカーが揃っている工具です。
話が脱線しますが、よく見るとちょいちょいデザインが違いますが、製造年がバラバラだからです。
同じメーカーの同じサイズの物でも地味にマイナーチェンジされてるんですね。
新しい物をビシッと揃えたいって人もいますが、一つ一つ色んなところから探して買ったからこそのバラバラ感が自分は気に入ってます。完全に自己満足です。
世間的には1番新しいモデルが良いのかもしれませんが、一昔前の会社が潤っていた頃の古い物の方がコストが掛けられているパターンもあるので一概にそうとも言えないです。そして使ってても違いは特にわかりません。強いて言うならボロいか綺麗かくらい。
しかし、腐っても鯛ってことわざ通り、限度を超えたレベルのボロい物でなければブランド物は古くても多少ボロくても全然使えるし使いやすいです。それと古い物が残ってるってことは耐久年数も相当長いんだと思います。
では話を戻して、サイズは上から10-12、11-13、12-14、14-17、19-21です。
もし最初から揃えるのであれば、10、12、14、17があればだいたいなんとかなるので極端な話10-12、14-17があれば良いかなと思います。
その間の12-14とか17-19は持ってると良いかな程度、11-13とか中途半端なサイズは別に無くても国産車ではあまり使わないです。
個人的にですが、メガネスパナで持ってないサイズのボルトナットはソケットで対応する事が多いのでメガネスパナは常用サイズを揃えておく程度でサイズは極端に気にしてないです。
コレも最近KTCに変えたので、前はメガネと同じくホムセンのスパナセットのを使ってました。
スパナはどちらかと言うとメガネより使用頻度が少ないです。
だからと言って酷い工具を使って良いと言うことはありませんが、これもメガネと同じくホムセンのスパナのみのセットのヤツが十分使えます。
メガネレンチ編で書き忘れましたが、大体のホームセンターの工具コーナーに行くとメガネのみのセットやスパナのみのセットが売ってると思います。とりあえずそれを選んどけばとりあえず使えると言ってますが、店舗によってはその工具の同じような内容のセットを数種類置いてる場合があります。
これは僕の経験上3種類に分けられて、1つ目はその中で1番安いノーブランド品、2つ目はその中で1番高い国産ブランド品、そして3つ目は値段が前の2つの間くらいの値段で、そのホームセンターやその系列店のプライベートブランド(PB)品です。
ぶっちゃけ全部使えるっちゃ使えるし、出来れば1番高いブランド品を買うのがベストですが、オススメは3つ目のホムセンのPB品です。安物には変わりありませんが、1番安いノーブランド品と比べてクオリティがグッと上がります。
コレはそのホームセンターの名前をぶら下げて販売してる物なのである程度のクオリティを保ってるパターンが多いです。
工具に関わらずプライベートブランド物に共通する理屈というか仕組みですが、そのホームセンター(店舗)を経営してる会社が自分の店舗の需要と供給を正確に把握した上でどっかの工場に適量を大量発注出来るので、クオリティに対して価格が抑えられています。
スパナとメガネに関してはPB品が個人的に結構オススメ。
アストロのスパナは使った事ありませんが、現物を見た感じと値段から考えても普通に使えると思います。ただ安物ということには変わりありません。
ブランド物以外はすぐ壊れるだの精度がどうのこうの言う人がいますがホムセンのスパナのみのセットに関しては使えるレベルの精度出てんじゃないかなと思います。
現に3年くらい使ってましたがボルトナットナメらせた事ありません。
もちろん寿命はありますが、強度に関しては自分が使えると言ってる物に関してはDIY程度の頻度でちゃんとした使い方をしていればまず壊れないです。
サイズが違うけどなんとなく引っかかるから無理矢理噛ませて回すとか、トルクをかける為にパイプで延長して回すとか、足で蹴ったりハンマーで叩いたりして回すとか、正しくない使い方をした場合はブランド物であっても壊れます。
工具にも寿命はありますが、ちゃんとした使い方をしてるのに秒殺で壊れるのは本物の安物であって、工具の形をした金属片です。
そして、よろしくない例を出しておくと、
こういうヤツ。
コレは多分なんかに付属してきた物なんじゃないかと思いますが、工具というより鉄板ブチ抜いた金属片と呼んだ方が正しい気がします。
精度なんて言うまでも無く話にならない上に薄っぺら過ぎてボルトナットに食い込んで大切なボルトナットがズタボロになります。手も痛いです。
100均のチャリンココーナーとかにこういうヤツのもっと凄いのも売ってますよね。
もっと六角の穴だらけのヤツ。
言うまでも無く某人民共和国製だと思いますが、アレを製品化した人とお店に並べるにあたってGOを出した人は間違い無くまともに工具を使った事が無い人なんでしょうね。正気だとは思えないです。
ちなみに100均のスパナはクロームメッキでピカピカしてて見た目は良さげですがオススメは出来ません。
精度的には純正車載工具程度です。常用として使うのは避けた方がいいと思います。
メガネ編でも書きましたがホムセンに売ってる「よくわからんけど便利そうに見える工具色々激安セット1980円」みたいなんに付属するスパナやコンビネーションレンチも話にならないのでやめましょう。
話が脱線しますが、最近TONEからだったかイチイチ掛け直さなくても良いスパナを発売されてますね。ラチェットというか、噛んではフリーになってる機構のヤツ。
試供品でしか使った事ありませんがなかなか便利そうですね。
でもなかなか値段が張るのとラチェット的な機構の部分が細かくて壊れやすそうなのでイマイチ手が出ません。
自分宝くじ買わない人ですが、宝くじが当たるかウチの敷地内から石油が湧いたら買おうかと思います。
そして、スパナ編と言うことでついでに似たようなヤツも紹介しとこうと思います。
下からモンキーレンチ、真ん中の3本がダブルフレックスギアレンチ、1番上がフレアナットレンチです。
順番に説明すると、まず1番下のモンキーレンチは30mmくらいまで対応出来る普通のサイズの物です。
メーカーは見たこと無いメーカーのですが作りは結構シッカリしててボルトナットに接触する面の処理も綺麗なので恐らくマイナーながらちゃんと仕事をしている日本の素晴らしいメーカーの物なんじゃないかと思います。
使用頻度的にはあまり高くないです。
あまりオススメされた使い方ではありませんがインチサイズとか持ってないサイズのボルトナットにも応急的に対応出来ます。
めっちゃ極端な話、モンキー1本持ってりゃ何でも回せるって考え方もあながち間違いではないかもしれませんが、構造上工具そのものにある程度のボリュームがあるんで、あまりスペースに余裕の無いシチュエーションの多い自動車整備には結構使いにくいです。
あとアゴが可動する構造上、少なからずボルトナットに接触する際にスパナに比べてガタが生じるのと、大きいのでトルクを掛けやすいのでナメる危険性が高いです。特に小さいサイズのボルトナットの時に。
持ってて損は無いけど常用にするのはオススメしないです。
続いて1番上のフレアナットレンチ。
これは配管系のナメらせると絶望に暮れるタイプの極めて重要なナット専用の工具です。自動車整備だとブレーキラインによく使います。
サイズは10-12でメーカーはKTCです。
頭を拡大すると6角のメガネの一部を切り取った様な形状になっていて、この切れてる部分から配管をかわしてナットに掛けて回します。
考え方はスパナと同じですが、スパナは左右の2点でナットに接触するのに対してフレアナットレンチは6角から1角分切り取られているので5点で接触するので力が分散してなめらせにくくなっています。
これも持ってて損はありませんが、どちらかというと専用工具なので使用頻度も低く、最悪スパナでも対応出来るので無くても困りはしないかと思います。
車買っていきなりブレーキライン周り弄る人も少ないと思うので最初は揃える必要は無いかと思います。
そしてダブルフレックスギアレンチ、名前がわからなかったのでさっきアストロのカタログで調べました。ようは首振りのギアレンチです。
頭がラチェットになっているので、メガネやスパナと違って回すたびにかけ直さずにカリカリ締めたり緩めたり出来るので、狭い所や、首が振れるのでなかなか無謀なアングルから締めたり緩めたり出来る非常に便利な工具です。
場合によってはコレがないと締めたり緩めたり出来ない事もあります。
サイズは8-10、10-12、14-17。
メーカーはアストロです。確か安売りしてる時に買いました。
安物の割にはギア数も細かくて小刻みに回せて良い感じです。
ただブランド物に比べてやや頭がデカいのが残念ですね。
首振りのギアレンチは持ってると結構便利なので、是非揃えたい所ですがなかなか値段が張りまして、アストロでも一式5千円くらい、ブランド物で一通りのサイズ揃えると諭吉さんが数人旅立つので、余裕が出来たらでも良いかなと思います。
自動車整備は基本的に狭い所に工具を掛けるシチュエーションが多いので極力肉薄でコンパクトな方が良いです。当然十分な強度あっての話ですが。
安物は安い材料に強度を上げる為の処理をして生産されているので、一定の強度を保とうとすると必然的に肉厚にして材料のボリュームで強度を出そうとします。結果的に壊れにくいけどデカくて使いにくい物になります。
ついでに言うと更に酷い安物は安い材料にほぼ処理をせずに生産されるので壊れやすく使いにくい物になります。
一方ブランド物は設計から材料から熱処理まである程度のコストを掛けられて生産されるので、限界まで薄く強度の高い物になります。
なので、著しく安いのにやけに肉薄でブランド物みたいな輝きを放ってるのは強度の低い材料をさらにケチってペラペラにしたが故に肉薄で良い感じに見えるだけのパターンもあります。これは最悪です。
ブランド物と安物は見た目は大した変わりませんが、目に見えない中身のクオリティが違います。
色々話がとっ散らかってますが、自分の使ってるスパナ類はこんな感じです。
あくまで自分の中での経験と独断と偏見に満ち溢れたブログなので、自分は正しいと思ってますが世間的に正解かどうかは知りません。
あとあくまで、もちろん喉から手が出るほどブランド物が欲しいんだけどお財布的に…っていう駆け出しの人の力になれればと思って書いてるので、誰にでも参考になる物でもないです。
そしてブランド物も一緒ですが工具は消耗品であり、寿命もあるので一生使い続ける前提では書いてません。あくまで最初の工具としてのオススメであり、それから自分の好みやお財布事情に合わせて新しい物を足したり交換したりしていく前提で書いてます。その辺ご理解頂ければなと思います。
ということで、次回はラチェットとソケット編を予定しています。
よかったらよろしくどーぞー。