フロントブレーキパッド交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
フロントのブレーキパッドが結構無くなって来てたんで変えました。
当たり前ですが左右交換です。
今回乗っけてる画像は全て右です。左も構造は同じです。
まずジャッキアップしてタイヤ外します。
キャリパーの上下にキャリパーとキャリパーマウントを固定してる14mmのボルトがあるので、下だけ外します。
画像のメガネが噛んでるボルトです。
2
ボルトを抜くとパカっと開きます。
抜いたボルトはグリスが付いてるので、ゴミが付かないようにします。
キャリパーを開けたら、パッドが丸見えになるので、パッド同士を開くように作用してるバネを外して、パッドを外します。
手前のパッドは手前に引っ張れば取れて、裏のパッドは奥に引っ張れば取れます。
固着してる場合は頑張って取ります。
パッドは左右と内側外側があるので、ちゃんと確認しておきます。
外側に来るパッドは左右同じですが、内側に来るパッドには金属のピンみたいなのが付いてるので、確認しておきます。
ちなみにこの金属のピンみたいなのは、パッド残量がほぼ限界まで摩耗した場合に、このピンがローターに接触して異音を発生させることで、パッド残量が無い事を警告する物です。
3
新旧比較。
パッド残量約3mmくらいでした。
新品はだいたい10mmくらいあります。
この時に外したパッド2枚を見比べて、偏摩耗してないか確認しておきます。
残量差1〜2mmくらいなら許容範囲かと思います。
それ以上片方だけ削れるように摩耗差があったり、段付きや、極端に斜めって減っているようならキャリパー本体やローターに何かしらの異常がある可能性が高いのでパッド交換どころじゃありません。
4
磨り減って薄くなったパッドから新品の分厚いパッドに交換すると、当然ピストンを押し戻さないと磨り減ったパッドに合わせて出ているシリンダーが新品のパッドに当たってキャリパーを閉められません。
ピストンを押し戻す為のピストンツールなる専用工具が存在しますが、そんなもん持ってないので、画像のようにウォーターポンププライヤーで挟んでグ〜ッと奥まで押し戻します。
ダストブーツ等を傷付けないように注意します。
ウォーターポンププライヤーでピストンが戻らない場合はピストンが固着してるので、これもパッド交換どころじゃないです。
5
ピストンを押し戻すと、当然ピストンシリンダー内のフルードがエンジンルームのブレーキフルードのリザーバータンクに戻るので、押し戻すにつれてリザーバータンク内のフルード液量が増していきます。
本来ならば作業前の液量はMAXライン以下にあるはずなので、左右やってもリザーバータンクから溢れはしませんでしたが、万が一MAX以上入ってた場合は溢れるかもしれないので、リザーバータンクの液量を見ながらピストンを押し戻した方が良いです。
6
キャリパー側の準備が出来たら、パッドを準備します。
古いパッドからシム(パッドに張り付いてる薄い鉄板)を新品に移植します。
この時にシムとパッドの間にグリスを塗っておきます。
シムにも内側外側があるので、それに合うパッドに移植します。
シムとキャリパーに接触する部分、キャリパーマウントにハマる部分にグリスを塗っておきます。
グリスは塗らなくても極端な問題は無いですが、自分は鳴き防止と摺動を良くする意味で気休め程度で塗布しています。
パッド部にグリスが付着すると制動が出なくなるので注意。
7
パッドをキャリパーに取り付けて、忘れずにバネを付けて組みます。
画像はキャリパーを閉める直前です。
ちなみにパッドに付けるバネは気休めなのでぶっちゃけ無くてもそこまで問題無いです。
パッドをキャリパーに組む時に、スムーズにハマらないようならキャリパーマウントのパッドがハマる部分にダストが溜まってたり、金具の下が錆びてる場合があるので、清掃したり錆びを落としてからパッドを取り付けます。
8
キャリパーを閉めて、最初に外した14mmのボルトを確実に締めて、キャリパーの組み付けは完了です。
外してない上のボルトも下のボルトも確実に締め付け確認しておきます。
タイヤ付けて、着地させてトルクレンチで増し締めします。
そして、最後にブレーキペダルを数回踏んで、ピストンを押し出します。最初の数回はペダルが抜けるように奥まで踏まさると思います。
ピストンを奥まで押し戻しているので、ペダルを踏む前はパッドとピストンの間にクリアランスが空いてしまっています。
なので、乗る前にブレーキペダルを数回踏んでシリンダーをパッドに密着するまで押し出しておかないと、ピストンがパッドに届かずパッドを押せないので、ブレーキペダルが奥まで抜けるように踏まさって全くフロントの制動が出ずに何かに突っ込んでバンパー交換する事になります。
最初の数回が抜けるように奥まで踏まさるのは、ピストンがパッドまで届いておらずにクリアランスを詰めていってる間で、油圧がかかる物が無い状態なので、フルードがただピストンに送られてるだけなのでペダルが奥まで抜けるように踏まさります。
どんなに良いパッドに交換してもこの作業を忘れるとそれどころじゃなくなるので、絶対に忘れずに行います。
ようはいつも通りのペダルのフィーリングになるまで踏めば良いだけです。
そして、リザーバータンクのフルード量を確認します。
作業前の液量がMAXラインに合わせてあったのなら多少超えてしまってると思うので、スポイトか何かでフルードを抜いて液量をMAXラインに合わせておきます。
ちなみにスポイトは100均に売ってます。
ここまでやってパッド交換完了です。
K12マーチのフロントキャリパーは一番オーソドックスな構造で、その中でも整備しやすい形状だと思います。
しかし、ブレーキ周りは一歩間違えると大惨事になるんで自身の無い人はやらない方が良いと思います。
自分でやる場合は自己責任でお願いします。
作業時間は左右交換しての時間です。
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