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2012年07月30日 イイね!

セリカxxさんへ私信 兼 技術情報

プラグコードは大成功でした。
私の場合XXは仕事にも使う日常の足でもあるので、信頼性の高い後期GTを選びましたが、旧車ならではの面白さを味わうならGも捨てがたいのではないかと思います。
しかし私の場合、もしも今2台所有できたとしたら、片方は外装含めて部品取りになってしまうでしょうけれど...(゚ω゚;)

クラッチフルード交換の件はアドバイスありがとうございました。
踏み味は大して変わりませんでしたが、綺麗な状態になると色々と気持ちが良いものです。
2月にディーラーで取り付けてくれた新品クラッチマスターシリンダーも、製造からだいぶ経っているのをそのまま組み付けただけでしょうから、できることならグリスの追加はしたほうが良いのではないかと思います。
現に、セリカxxさんのほうでも私のほうでも出てしまったゴムのカスが何よりの不安材料ですね(゚ω゚;)

クラッチマスターシリンダーについてはDIYで脱着したことがないので、手元にある古い本体の現物と修理書の図とを見て推測するようですが、リンクの切り離しについてはブレーキマスターシリンダーのほうが簡単かと思います。

ブレーキマスターのほうは、そのピストンはマスターバックから突き出た丸先の棒と押し合いするだけです。
したがってブレーキマスターの取り外しには、配管のナット×2と、本体をマスターバックに固定しているナット×4を外すだけでOKです。
実際には、ブレーキ警告灯用の配線やアクセルワイヤーのアウターを保持するへなちょこクリップが付いていたりしますが、これは指でつまんで外せますので、作業のうちに入りません(゚ω゚*)
ここまで、8mmのフレアナットレンチと14mmのメガネあるいはソケットレンチが必要です。
ガスケットが固着していると思いますので、ゴムハンマーでシリンダー本体を叩くとようやく外れるかと思います。

古いガスケットを剥がすために、スクレーパーも必要です。
あまりお薦めできませんが、丁寧に作業するならカッターナイフの刃で代用可能です。
また、新しいガスケットを作るなら、0.3mmあるいは0.5mm厚の紙ガスケットベースで充分かと思います。
しかしこのガスケットに関しては、たったの150円で新品が共販やディーラーから現在でも入手できるようです。
それだけ取り寄せた場合、手数料などはどのようになるか判りませんが、部品そのものの価格と在庫は3週間前にディーラーで確認しています。

そしてクラッチマスターですが、こちらには上記のブレーキのほうでいう「マスターバックから突き出た丸棒」に相当する部品が組み込まれています。
これがクラッチペダルのリンクへ太いピンで繋がれます。
この太いピンの抜け止めに使われている細いピンというのがあるのですが、これは図に描かれている形状からして、リジットラックの高さ調節部などでよく見る、手やペンチでつまんで引っ張れば抜けるタイプのようです。
ただ、それを抜く作業というのが、クラッチペダルの根元を下から覗き込む体勢で、しかも手先を突っ込むスペースも狭いという、簡単なようで大変な作業になりそうな気がします。
もしかするとインパネのロワパネルを先に外しておく必要があるかもしれません。
あとは、配管のナット×1と、クラッチマスター本体を保持しているナット×2を外すだけのようです。
また、クラッチマスターのほうには別体の紙ガスケットは使われていません。

次に、グリスを塗るため両マスターシリンダーからピストンを引き抜かなければなりません。
クラッチマスターのほうは、ピストンを押す役目の棒が貫通したゴムキャップが着いていますので、これを手でひねったり引っ張ったりして外します。
そこまでいくと、両マスターシリンダーとも、ピストンの抜け止めとなっているスナップリングが見えるようになります。
スナップリングを外すためにはスナップリングプライヤーが必要です。
スナップリングの、スナップリングプライヤー先端を突っ込むための穴の径は2mmですので、これ以下の先端径のスナップリングプライヤーを使用してください。

スナップリングというと押し縮めて外すものと拡げて外すものとありますが、両マスターシリンダーに使われているのは押し縮めて外すタイプです。
私など安物のスナップリングプライヤーを使ったので、縮める力を加えながらスナップリングリングをこじろうとすると、すぐにプライヤー先端がリングから外れてしまい難儀しました。
しかし、ペンチを使ってスナップリングプライヤーの先端を少し曲げ、両先端でハの字を描くようにすることで、スナップリングをしっかり保持するような形状に加工したところ、一発でリングをうまく外せるようになりました。

シリンダー内のバネの力でピストンがスナップリングに強く押し付けられていますので、スナップリングを外す作業はピストンを押し込みながら行う必要があります。
ピストンを傷つけない素材で押してやる必要がありますが、私はこの作業には歯ブラシの柄を利用しました。

ブレーキマスターシリンダーには、フロント系統用とリア系統用の2つのピストンが入っています。
リア系統用のピストンはスナップリングさえ外してしまえば、バネの力で勝手にシリンダから出てきます。
また、フロント系統用のピストンは、シリンダーの外部に見えているピストン抜け止め用のボルトを外せばやはりバネの力で飛び出てきます。

実は前回新品のブレーキマスターシリンダーを分解したとき、フロント系統用ピストンを外すにはこの抜け止めボルトを外せば良いということに気付かず、どのみちシリンダー外部へのフルード漏れに関与するのはリア系統用のシールのみだと思ったので、これ幸いとそちらだけグリスを追加し、フロント系統用のピストンは外さず、というより外せずに、そのままで車両に組み付けてしまいました。

それからクラッチマスターのピストンですが、こちらもおそらく、スナップリングを外せばバネの力で自然に出てくると思います。
しかし私の所持する古い現物は、2月に外されたものを当時いい加減に水洗いして放置してしまった結果、シリンダ内部が錆びてしまったようで、つい先ほど確認したところピストンが固着して全く動かない状況でした。
試みにピストンを指で押してみたところ、押し込み方向にも全く動きません。
ヤケクソになり、ピストンに棒を当ててハンマーで叩いてみたところ、ピストンは押し込まれた位置で止まったままという絶望的な状況になりました(゚ω゚;)
このため、この古いクラッチマスターのOHは諦め、新品を今のうちに探して入手しておこうと思います。
このままではシール部品の規格すら判りませんから...。

長文になってしまいましたが、以上ご参考になりましたら幸いです。

余談:「紙ガスケット」と入力しようとしたら「神が助っ人」と誤変換されました。
    そりゃ頼もしいこってすwwwww
Posted at 2012/07/30 04:54:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 技術情報 | 日記

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機械・電子回路の設計製作や修理、金属・樹脂素材の加工などが得意で、そのような趣味を仕事にして生きることに成功しつつあります。 園部機械電子技術研究所 h...
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