
今回GLCの点検時に代車でお借りしたのは今年4月登録のGLB35でした。

かつてGLB250sports(MY2020)、GLB35ナイトエディション(MY2021)、GLB35(MY2022)、と3台乗り継いだ経験のある自分ですが、久しぶりのGLB35です。GLB自体は早いもので日本発売から5年、35も4年が経ち、どんな進化を遂げているのか興味津々だったので、ワクワクします。あくまでも個人の感想なのであしからず。

結論から言えば、かなり熟成され上質感が増した、一方見方によっては大人しくなった、という感じ。
過去を振り返ると、sportsと言っても全然スポーツしてなかった、でもホイールはカッコ良かった250は置いといて、35だけで比較すると、MY2021のナイトエディションの、足はガチガチ、マフラーはノーマルでもうるさい、やたらスパルタンで優しくない仕様から、MY2022の35で一気に大人しくなり、特に足回りのマイルドさには驚きましたが、今回のMY2025も基本その流れを踏襲していて、BSGが付いてさらに上質感も増した印象。

(フロントマスクが変わりましたが、前期もスッキリしていて悪くない)
まずは乗り込みから。GLCに比べると乗降性はとても良い。サイドシルがとにかく分厚いGLCは、自分の足の長さではシートの右端に乗り込む感じになる、そうしないとふくらはぎが汚れてしまう。雨の日スカートの妻などは大変なんです。GLBはそんなこともなくスッと乗れるのがいい。しかもシルを覆うようなドア形状なので内側の汚れも少ないし。
そして足回り。ノーマルだと角が取れて当たりがマイルド、これなら普段使いは全く不快を感じることなく、このあたりはMY2022と似ています。しかしながら、これを40扁平タイヤで実現しているところがすごい。ただタイヤサイズが影響しているのか、味付けなのかステアリングは重いです。

(ステアリングの形状はGLCと同じトンボ型に。ただ下の部分が違う)

(パームレストやコマンダーは廃止され殺風景に)
また、明らかに上質感を演出しているのはBSGで、始動時のセルのキュルキュルが無いだけ精神的にも落ち着きます。GLCのISGを知ってしまっている自分としてはそれとBSGとの違いは気になるところですが、エンジンの始動感はほとんど同じですね、スーッと滑らかに始動します。これは以前乗ったことのある前モデルのEクラスのそれよりも明らかに良くなってます。そして走り出してまず感じたのはエンジンが静かなこと。
モーターアシスト感は、正直35はそれ自体パワフルなことに加え、もともとAMGスピードシフトDCTのダイレクト感がとても良いので分かりづらいのですが、少ないアクセル開度でもスピードが乗る感覚がさらに高まった感があり、シフトを引っ張るというよりも積極的にシフトアップしながら前へ前へと進もうとする感じがたまらなくやる気にしてくれます。しかもノーマルモードだと2000回転くらいまででポンポンとシフトアップしながらもスピードが乗っていくのに、エンジンは静かなので、大人っぽさがとても良い。
一方でスポーツ+モードで回すとあの45を思わせる音質に近くなっていて、この点は自分の35ではなかったマフラーチューニングがなされていてとても良いと思います。
ただ不満な点がいくつかあります。まずはアイストの作動時間。これはBSGというよりもバッテリー容量の問題でしょうが、GLCよりもかなり短い時間しか停止できないこと。よってすぐにエンジンは始動してしまいます。加えて、エンジン停止時、これは停車時とコースティング時も両方ですが、エアコンが効かないこと。GLCの場合、エンジン停止は10分くらいは可能、そのままでエアコンもガンガン効きます。従って交差点での長い信号待ちなど停車時でも走行中のエンジン停止時でも涼しいまま。それでもBSGによるストレスのない始動は、商品価値をだいぶ押し上げたと思います。
またお借りしたモデルにはブルメスターも付いていました。自分のMYでは選ぶことすらできなかったものが付けられるようになり、魅力は増してますね。
元々特徴的なエクステリアが魅力的なGLBですが、ホイールは19インチから20インチ、幅も235から255になったのはいいけど、50→40扁平は逆に小さく見える気がしたので、GLB250の20インチ、45扁平くらいがボリューミーで見た目も良かったのではないかなと思う。タイヤ交換コストもかなりのものだしね。

(比べてみると20インチは大きい)

(エアボリュー厶がない分隙間が気になる)
次のモデルの開発車両もスクープされる中、現行モデルはまさに熟成の域に達していて、全体として所有満足度は増したなと思いました。
ちょうどよいパワフルさで扱いやすいGLB35ですが、唯一難点は燃費ですね。街中でリッター5キロのハイオク仕様はさすがにお財布に優しくない。でもそんなこと気にしない、走りとユーティリティを重視する人にはぴったりだと思います。7シーターだしね。
点検も無事に終わり戻ってきた我が家のGLC、乗り換えてみるとそもそも性格が違うなと改めてかんじます。そして気持ち穏やかに乗れる。GLB35と比べるとパワーはないが、ロードノイズの少なさ、ステアリングなど操作の軽快感があるのと、メーター表示などが比べると大きかったりする。街中でもリッター10〜12キロは行く経済性を考えると、これはこれでありだなと自ら納得させました。でもGLB35、久しぶりにとても楽しいクルマだったし、また乗りたくなる1台でした。

(燃費はすこぶる宜しいGLC)

(遂にというか、やっとこさ1万キロへ)

(実はハンドルカバー好き、今は夏仕様です。そのうちつぶやきます。)
Posted at 2025/07/23 19:00:35 | |
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GLB35 | 日記