
この車の最大の特徴とも言っても良いくらい、走りの良さに大きな影響を与えているリアアクスルステアリングについて改めて考察してみます。
この機能、幹線道路では大体3車線あれば普通に転回できるし、自走式立体駐車場も楽チン。どんなふうに動いているかは、情報→車両でキレ角が確認できます。でもおや?緩やかなカーブ、ほんの少しステアリングを切るくらいだとフロントゼロ度なのにリアが切れている。もしかしてリアで曲がってる?フォークリフトみたいに?

60km以下ではリアは逆位相に切れるので、お尻が外に振られる感じで曲がっていきます。でもよくよく観察するとフロントゼロ角表示でも切れてないのではなく、画面表示がフロントは残念ながら小数点以下の表示がないだけ、ステアリング操作に対して、フロントも繊細に反応していることを、目視でも、また画面のタイヤもきちんと反応して動くのですが、そこでも確認しできました。
ただ、リアも反応するからなのか、ステアに対する反応は意外とクイックで、しっかり握っていないとふらつきます。これが60km以上になると安定して、リアはピタッと落ち着く、落ち着いてくれないと高速道路では怖いし危険です。画面でもリアは0⁰のまま。ここでまた、おや?フロントを1°、2°切っていってもリアはゼロのまま。60km以上では同位相になるんじゃなかったっけ?

昔乗っていたスカイラインのハイキャスはまさにカニ走りのように高速では横スライドしました。これがドリフトでは逆に悪影響ってことで、チューニングを始めた頃早々にこの機能をカットしましたが。
ということでハイキャスの感覚を味わえるのかと思いきや全くその感覚もなく、表示もゼロのままなので、最初は同位相が機能していない、故障?って思って、今回ディーラーに問い合わせしました。
ディーラーでは試乗車で確認してもらい、その結果、機能するのはフロント2°以上とのこと、機能している写真も貰いました。ところが、何回やってもやはり反応せずです。これ、何か怪しさを感じます。もしかして同位相は意図的にキャンセルされている、とか?ディーラー試乗車はおそらく初期ロット、我が家のはセカンドロットだと思いますが、以前にもオフロード画面表示の違いなどあり、少しずつ変更されてます。このリアアクスルステアリングも電子制御なのでいくらでも仕様は変えられそうです。まずはディーラーで見てもらいます。
しかし60km以上で2°となるとかなりのキレ角で、高速道路の車線変更でやったら結構急ハンドルってレベルになってしまう。通常のレーンチェンジやカーブではそこまで切ることはなく、ほとんど1°程度です。車が自動的にレーンチェンジしてくれるレーンチェンジアシストでも確認しましたが1°でした。
結果として、もし仮に同位相は2°以上で機能するということであれば、このリアアクスルステアリングの同位相についてはそれを体験できることは、普通の運転ではほぼほぼないだろうなというのが今のところの結論です。つまり、パニック状態、例えば前車や障害物を避けるような場面でスピンを防ぐなどで有効なもの、同位相についてはそんな機能だということてす。
同位相でも最大4.5°まで切れるようですが、それを試すことは素人には難しいです。プロに検証してもらいたい。ディーラーの結果はまた改めて書きたいと思いますが、同位相については普通のレーンチェンジ程度で体感できない機能だとしたらほとんど意味はなく納得できないし、説明書きはもっと詳しく書くべきかとと思います。まぁこんな疑問を抱く人はいないのかもしれませんが。
そんなこんなで色々ありますが、60km以下ではとても素晴らしいリアアクスルステアリング、フロントのキレ角に対してリアを何度にするかは状況に応じてきちんと制御されてるようです。そしてフィーリングは極めて自然な動きでフロントがグイグイ入っていく、オンザレール感のある乗り味です。特にCクラスセダンで感じた交差点でのリアが動きすぎる感覚は皆無で、フロントにリアが自然に付いてくる、もうこれなしの車には乗りたくないなと思うけど、これより短いホイールベースの車ではもっと遠心力の内側に行くようで怖いかも。しかしこれをMTで乗れる車って、ないかな。
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GLC220d | 日記
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2024/10/23 08:55:30