
今年は家族それぞれの予定が合わす、唯一近場で1泊の温泉旅行に行ってきました。場所は群馬県、往復約500kmの行程ですが、やっぱり走り屋の聖地榛名山を目指したくなります(笑)。

(パワースポットの榛名神社ははずせません)
榛名神社、伊香保神社にお参りし御朱印もしっかりいただきました。ちなみに伊香保名物の石段街のてっぺんに位置する伊香保神社、平日は御朱印いただけませんので、渋川八幡宮でいただくことができます。

お昼は三大うどんのひとつと言われる水沢うどん。
そして宿泊は伊香保の小暮さんにお世話になりました。部屋も料理もとても良かった。


(夜は部屋食、朝はバイキング、群馬の食材をふんだんに使った創作料理はとても美味でした)
高速道と山坂道メインで、普段の市街地走行とは全く違うシチュエーションですが、特に山坂道ではかねてより酔うと言われてきたことを考え、DYNAMICSELECTの使い道をあらかじめ考え、家族には内緒で実験してみることにしました。

DYNAMICSELECT、このような機能が付いている車は多いと思いますが、どう活用していますでしょうか?
GLC220dの場合、オフロード、コンフォート、エコ、スポーツが設定され、何もしなければコンフォートがデフォルト。さらにインディビデュアルでお好み設定ができる仕様。それぞれの細かい設定項目は、ドライブ(主にエンジンとトランスミッション)、サスペンション、ステアリング、ESP、サウンドの5項目で、ドライブはエコ、コンフォート、スポーツの3段階から、それ以外の項目はコンフォートとスポーツの2段階から選択という設定です。サスペンションは柔らかいか硬いか、ステアリングは軽いか重いか、ですが、ドライブについてはスポーツではミッションも高回転まで引っ張るようになる一方で、取説によると、最大出力が利用可能ということでパワフルに感じます。スポーツ以外は、特にエコでは出力を絞っているか出力の出方を緩やかにしているように感じます。
よく分からないのはESP(エレクトリックスタビリティプログラム)で、これも取説によると、ブレーキのひとつまたは複数への介入、とあるので、トラクションに関するサポートが入るようですが、普通に走ってる分には分かりません。スポーツでは、よりダイレクトなトラクションが得られる気がします。

当然ながらスポーツモードはすべての項目がスポーツ、コンフォートモードはすべてコンフォートになるわけですが、エコモードが面白くて、車高が一段下がります。さらに120km/hを超えるともう一段下がると言う設定。スポーツモードも同様に一段下がりますが、二段目はないという不思議な仕様です。一方エコモードはエンジンがエコ、それ以外はコンフォートというパターンです。このドライブがエコという設定、コースティングが可能になり燃費を稼ぐもの、従って頻繁にエンジンがストップし空走状態になります。でも先行車がいたり、先行車に近づいたり、下り坂では作動しません。

(車高がマイナス1に)
市街地ではこの機能で燃費を稼ぎたいのですが、車高が下がるのは気になるところ。そこで同じ設定をインディビデュアルでセットすると車高は下がりません。普段はこの設定で走っています。
ところが、これで高速道に乗ると(コンフォートモードも同じですが)段差での落ち着きがなくフワフワしてしまい、またカーブでのロールが大きくなります。おそらくこれが乗員が酔う原因なんだと思います。
それなら足回りを引き締めれば良いかと思いスポーツモードにしてみます。こうすると段差での突き上げ感は出るものの、落ち着きが出て、コーナリングも楽に抜けられます。しかしトランスミッションがやたら引っ張るシフトアップになる、やる気を感じるので良いのだけれども、これが高速道ではちょっと煩わしくなります。車の性格的には落ち着いてクルージングしたいんですよね(汗)。
であればエコモードはどうか。確かに車高が下がる分多少は良いが足は柔らかいままなので落ち着かない。そこでインディビデュアルで細かく設定してみます。ドライブはエコ、サスペンションはスポーツ、あとはコンフォート(もしくはスポーツ)、これが走りやすい設定かな、というのがこれまでの高速道での走り方の結論です。

今回も同じように設定して出発し、高速道は思った通り安定した走りができました。サスペンションのスポーツといってもガチガチではないところが良いです。
ところが、これでは山坂道はエンジンがイマイチ野暮ったい。そこで登場するのがスポーツモードってことで、山坂道ほどスポーツモードがバッチリ合ってきます。しかもそれに加えシフトをマニュアルモードにしてパドルを積極的に的確に使う、これがコーナリングを楽しみつつ、乗員を揺らさない(酔わせない)、最善の走りができるなと感じました。

今回は、いつもスマホばかり見ていて景色を楽しまない娘からも、酔った、と言われることもなく、走り切ることができました。ちなみに下り坂ではスポーツモードが低いギアをホールドするのでエンブレが効くものの、どうしてもスピードは上がりがち。そこで使えるのがスピードリミッター。これを設定しておくのが安心です。

(いくらアクセルを踏もうが設定速度以上にはなりません)
GLC220dの各モードの味付けは結構はっきりしています。まぁだいたい二段階しかないからはっきりするのも当然ですが、極端ではないのが良いところ。
欲を言えばインディビデュアルがせめて市街地と高速道とか2パターンセットできると良いかなと思う。
あとはデフォルトで毎回コンフォートモードに戻ってしまい、都度画面表示で前の設定にするか聞いてくるので、押せば良いけど煩わしい。コーディングできるのかもしれないけど、それも面倒です。
気になるのはエアサスで、例えばエコやスポーツモードで車高が下がった状態でエンジンオフするとそのままの車高で保持されること、ゴムが潰れた状態で保持されるのは良くないですね。車高は最大二段階下がりますが、二段階目がどれくらい下がっているのか外から見てみたいけど、自分では見れません(2段階目に下がるのは120km/h以上なので)。
単なる移動手段としても快適な車ですが、走行シーンによって最適なモードを探しながら走るのも楽しみのひとつです。もともと峠が好きな自分、このクルマの速度域は低いもののスポーツモードでの走りはそれなりに楽しめました。
(結論)
・市街地はインディビデュアル、ドライブはエコ、それ以外はコンフォートで燃費を稼ぎながらゆったり走行
・高速道はインディビデュアル、ドライブはエコ、サスペンションはスポーツ(ESPもスポーツ)で燃費と安定した走りを両立
・山坂道はスポーツモードでシフトはマニュアルでキビキビとした走りを楽しむ
こんな感じかな。やたら機能はあっても使い切れないって思ってきましたが、GLCに関しては走行シチュエーションによって使える機能がしっかりあります。これまでパドルシフトなんて使わないだろうって思ってましたが、今回意外と使えることがよくわかりました。
ちなみにサウンドって項目、スポーツにするとドドドっていう音がスピーカーから出るっていうお楽しみモードです。今回はトータル燃費17.8km/lでした。
毎回思うのはこのGLC、パワーはイマイチながらも安定感のある上質な走りで満足度は高いです。走り終わると楽しかったと思えること、これって大事なポイントですね