はい、先日嫁様からのバレンタインサプライズで久しぶりに筑波サーキットに行った旨を掲載しましたが、実は本件、続きがありまして・・・
簡単に言いますと、、、この日、実は某テレビ番組のドッキリ企画を仕掛けられておりました(爆)。
放送日が決まったのでようやく書けますよ、ええ。。。
さてさて、その番組とは、現在東京のローカル局「東京MXテレビ」で放送中の「自動車冒険隊」という番組です。
かいつまんで紹介すると、毎週いろいろなスーパーカーを紹介したり、赤いお馬さんや赤い牛さんでレースやおバカな実験をするという番組でして、同番組のコーナーで「スーパーカー貸します」というのがあるのですが、そこに私が知らぬ間に嫁様が応募していた、と。。。
・・・まぁ、どうやって間抜けがダマされて筑波まで行ったのかの顛末は番組の放送に譲るとして、ダマされて筑波まで出向いた結果、何をしてきたかと言いますと、現地でこんなヤツが私を待っていたんですね、はい
・・・泣く子も黙る(もっと泣く???)フェラーリF40様です(滝汗)。
なんと、いろんな意味で超有名なこのバケモノで、筑波2000を占有走行で突っ走ってこいという、天にも昇る贅沢なのか、はたまた地獄の苦行なのかよく分からん素敵な体験をさせていただいたわけですよ、ええ。
クルマ好きな皆様にはもはや説明不要でしょうが、「F40」と言ったら、かのフェラーリ創始者エンツォ・フェラーリ御大の遺作にして90年台初頭当時世界最強のロードゴーイングスポーツカーであり、今でもオーラを放ち続けてクルマ好きを魅了するレジェンドマシンなわけですよ。
そして、その乗り味は激烈にスパルタン!パワステなしのステアリングにノンサーボの全力で踏まないと効かないブレーキ、激重のクラッチに4000回転から突然立ち上がる480馬力のV8ツインターボパワー!もちろん、現代のクルマに標準装備のトラクションコントロール(空転防止装置)やアクティブスタビリティマネジメント(姿勢制御装置)のような電子制御の類は一切搭載なし!当時のフェラーリチーム所属のF1ドライバー ゲルハルト・ベルガ―をして「雨の日には乗りたくないマシン」とまで言わしめた凶暴性を秘めています。
そりゃあもう、ビビりまくりですよ。数々の伝説(特に後半側の伝説)が頭の中を駆け巡って、不安ばかりが募っていきます。。。
○こんなバケモノ、俺にどうしろと・・・?
○左ハンドルのマニュアルなんて、15年くらい前に某タイヤ屋でバイトしてた時に駐車場移動で乗ったコルベット(C5)以来だぞ・・・?
○ってか、そもそも体鍛えないと乗れないんじゃないか、これ???
○仮に乗れたとして、まともにレーシングスピードで走れるかなぁ・・・?
とまぁ、そんなことばかり考えていました。(嫁様には申し訳ないけど、事実です。。。)
さしづめ、
C.Aさん「私に使えるか?」
メカニック「大佐のニュータイプ能力は未知数です。保証できるわけありません」
C.Aさん「はっきり言う。気に入らんな」
メカニック「どうも。気休めかもしれませんが、大佐ならうまくやれますよ」
C.Aさん「ありがとう。信じよう」
と、完成度80%の機体を受け取った某有名ロボットアニメの仮面のライバルの会話の気分がよく分かるというものです(爆)。
でもまぁ、そんなことを考えつつもイザ走る段となると、もう腹をくくってできることをするしかありません。
せっかくのF40、どんなものか、やってみようじゃないか!
・・・と、おそるおそるクラッチを踏む。確かに重い。重いけど、操作できないほどではない。かつて知り合いに乗らせてもらった激チューンのST202セリカ(FF後付けターボというこいつも相当バケモンだった)のクラッチを思い出せば、繋がりに唐突感がない分、こちらの方が扱いやすいくらい。
エンストさせることなくスタートさせることに成功し、1速から2速へ、、、というところで、クラッチを踏んで左手が空を切る。。。
左ハンドルに乗り慣れないと、右手でシフトをいじることに慣れるまで少し時間がかかります。
それでも走るうちに右手シフトにも慣れ、それなりにヒール&トゥも使えるようになってきます。
恐れていたブレーキは確かに重いけど、効かないなんてことはなく、踏めば踏んだだけきっちり効くなかなか好感の持てるブレーキでした。
こうして1~2周乗っているうちに、今まで聞いて恐れていたF40のネガティブな伝説は消えていき、そこに現れたのは高いスタビリティと軽さ、パワーを併せ持った「いいマシン」の素顔。周回ペースも回転数もみるみる上がっていき、気が付けばフルスロットルでレッドゾーン目前の7000回転までキッチリと回してF40に乗っている自分がいました。
FCなんて比較にならない安定感、パワー、それでいて回頭性はFCと同等かそれ以上!ハッキリ言って「素晴らしい!」の一言!
後で見てみると、実はFCとF40って、車幅以外のディメンジョンはほぼ同じ(全長もホイールベースも20~30ミリくらいしか変わらないうえ、車重はFCより150キロほど軽い)なので、FCの感覚と違和感なく走れたのかもしれません。
この辺、F40をチョイスしたのは嫁様なのですが、何か神がかったものを感じます。
結論として、この日、私のF40への印象は激変しました。
単なる畏怖の対象から、乗りこなしてみたい逸品へと。。。
これほどのマシン、手なづけたらどれほどの速さを発揮することか、正直乗った後だとゾクゾクするほど魅力を感じます。
元々フェラーリ好きですが、これは本格的に中てられたかもしれません。。。
その後は同番組のスポンサーにして主役の木村隊長にマクラーレンP1で同上走行をさせていただき、さらに嫁と2人でP1でパレードランなど、至れり尽くせりの素晴らしいバレンタインサプライズでした。
もう、嫁様には頭が上がらないです。。。
このようなチャンスをくれた自動車冒険隊の皆様、快く車を貸してくださった木村隊長、そしてきっかけを作ってくれた嫁様に心から感謝いたします。
そして、いつになろうとも、絶対にサーキットに帰る、そういう決意を新たにしたのでした。
皆様、ここまで長々とお付き合い本当にありがとうございました。
最後に、番宣を。
・3月16日(水)23:30~
東京MXテレビ「自動車冒険隊」
是非見てやってください。
ではでは。
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2016/03/11 22:38:30