ビニール袋の空気透過率

私はほとんど使っていないのですが職場にロッカーがあり、一応何かあった時のためにスーツやネクタイや作業着など一式をその中に収納させています。

ただ湿っぽいため放っておくとクリーニングしていてもカビが発生してしまうため、ロッカー内に衣服防虫剤を入れてます
（防虫剤には防虫作用の他にカビ防止作用もある）。

しかし防虫剤は数か月で蒸発してしまうので、時々補充する必要があるのですが、先週自宅から防虫剤を運ぼうと、数個を封が出来るビニール袋に入れてポケットに入れていたら、ビニール袋に穴が開いているのではないかと思えるほどポケットから防虫剤のニオイが漏れてきました（汗；

そういえば前回防虫剤を運んだ時は食品用ラップで包み、特にニオイませんでしたが、今回防虫剤のニオイがダダ漏れだったビニール袋は自賠責保険に加入するともらえるフニャフニャの袋でした。

もしかしたらビニール袋をニオイが透過しているのではないか？と思って調べてみました。

まず材質は、食品用ラップは塩化ビニリデン系、自賠責の袋は低密度ポリエチレンのようでした。

そして図のガス透過率一覧表によると、自賠責のビニール袋は食品用ラップに比べておよそ水分で10倍、酸素で450倍、二酸化炭素で750倍、窒素で350倍も多くガスが透過する事が分かりました。
防虫剤は何倍だかわかりませんが、大幅に透過が増えるのは明らかでしょう。

どおりで穴が開いていなくても臭うわけです (ﾟﾛﾟ;

そういえば賞味期限が大幅に切れたせんべいは、袋を開けていなくても湿っけていることがありますが（それでも食うのですがｗ）、あれはビニール袋を透過した水分で湿っけていたのですね。

表では、例えば水分ではセロファンがよく通すようですが、そういえばセロファンテープは水に濡れると白く変色して剥がれやすくなってしまいますが、あれはセロファン自体が水を吸っていたわけです。

ただこれも使いようで、水を通すセロファンをフィルター代わりに使って、海水から真水を抽出したりすることも出来るようで、これも適材適所なようです。