トヨタのリコール/サービスキャンペーン通知

車の品質は完全無欠な方がいいに決まってますが、人間の作る機械ですから設計や製造時点で予想していなかった事態が起こることはありますし、それを是正するためメーカーはリコールやサービスキャンペーン（以下ＳＣ）を実施して、車を預かり点検させてもらったり、部品を交換させてもらったりします。

また年数や距離を経て問題が明らかになってくる場合もあり、
そのため修理が複数回に及んでしまうこともあります。

以前騒ぎになったリコール事件は"車に問題が潜んでいることを知りながらリコ-ルを実施しなかった事"が問題だったのですが、最近は少なくなりましたが"リコール"という言葉が独り歩きしていた時期には、自分の車がリコール対象となったこと に対して激怒していた方もいらっしゃったように思います。

（ただし商売や生活で車を預ける時間が取れない人にとっては実に厄介なイベントだと思いますが）

エスティマのＳＣ通知書を見せてもらったのですが、この車は過去に別のＳＣ作業が実施されており、また今回のＳＣはデフやトランスファ分解を伴う６～１５時間の重整備となってしまうようです。

しかし記載されている文面を見ると、
①今回が初めてのＳＣではないことに対するお詫び、
②当初は作業が集中し、希望の日程に添えない可能性があるお詫び、
③販売店に希望日時を”相談”して頂きたいこと、
④おおよその作業時間、
⑤ＳＣの意味、
が明記されており、自動車メーカーの中ではかなりマトモな文章だなと感じました。

これが酷いメーカーになると、通知ハガキで”危険ですから至急入庫して下さい”と煽っている割には販売店に行くと部品が全然配備されていなくて出直しになってしまったり、過去に同じ車でリコールやＳＣを実施したことに対するお詫びのかけらも無い文章だったりします。そういうメーカーはおそらくハガキを作る部門と、リコールやSCを決める部門の連携が全然取れてないんだろうなと思います。