ヒューズ定格値の疑問

昔ながらのガラス管ヒューズ。
これにも１２５Ｖ用と２５０Ｖ用？があったハズ。
ちょっと現物探してみます。

ありがとうございます
そういえば昔の工場の筒型ヒューズ（ライフルの薬きょうみたいな形のやつ）に”KVA”という記述があったような気がしないでもないです。
キロボルトアンペアという意味なら電圧が影響しますね。

いつも記事を楽しく拝見させていただいております。
こちらの記事を拝見してちょっと気になったのでコメントをさせていただきました。

ヒューズですが電源電圧はやはり関係ないですよ。

記事で取り上げられている「電圧」ですが、電気回路におけるヒューズを対象にされていますから、ヒューズ自体に掛かる電圧を考察する必要があります。
ヒューズに掛かる電圧とはヒューズ両端の電圧のことで、これはヒューズを通った電流量で決まります。
つまり、
　ヒューズ両端の電圧＝ヒューズの抵抗値ｘヒューズを通った電流量
で求められるのです。

ヒューズは大元の電源と電気負荷の間に直列に配置されています。ですので、クルマのバッテリーを含む全体で見るとヒューズと電気負荷が直列接続されたときの合成抵抗ということになります。ヒューズは極小さいながらも抵抗値があり、回路全体に１２Vとか２４Vとか１００Vとか掛かったとしてもヒューズ両端の電圧はヒューズ自身の抵抗値と通過する電流量で決まるんですね。

　なので、ヒューズの規格は制限したい電流量のみで決まり、適用回路の電圧は関係ないのです。

　ですので、たとえば１００Aヒューズは、１２V車では１２００W、２４V車では２４００W、家庭用１００Vならば１００Vｘ１００A＝１万W＝１０ｋWを超える電力量を規制する役割になります。

　電気部品は適用電圧が定められているのでヒューズも同様と私も思ったのですが、上記の理屈によって弱電レベルにおいては電圧は関係ないのです。ただ、電圧は青天井で何Vでも良いのか？というと、そうではなくて放電などが関係してくる強電レベルになるとヒューズが切れても放電して回路接続するのでだいたいは海外の家庭用電源電圧の高いほうもカバーできる２５０Vぐらいを上限値として設定してあるようです。

今後とも経験に裏打ちされた話題を楽しみにしています。
よろしくお願いします。

はじめまして、詳細なご説明ありがとうございます。

回路全体に掛かる電圧というイメージでいましたが、ヒューズ単体に掛かる電圧という視点では見ていませんでした。

勤務先の電装部門の人に聞いても昔から「ヒューズに電圧は関係ない」という前提で来ている人が多いためか、そのあたりまで素人にうまく説明できる人はいませんでした。

電気は目に見えない分イメージするのが難しいですね。時間作って色々トライして行こうかと思います＾＾；