
先月は
長野の飯田線の秘境駅巡りをしましたが、今回は急に思い立って4日かけて北海道の駅巡りをしました。
主に室蘭本線、留萌本線、宗谷本線など、本やネットで話題となっている駅に行きましたが、むしろ意外にもスポットが当てられていない駅も立ち寄ってみると良かったです。
宗谷本線は本数が少ないためレンタカーを使用しましたが、効率は良いものの、『次の列車に乗り遅れたらどうしよう』
などの緊張感も無いので、少し味気なく感じました。
たとえ効率が悪くても、駅巡りは意地でも鉄道を利用した方が楽しめると個人的には感じました。
先月行った飯田線は、結果的に今回の良い予行演習となりました。飯田線の経験で必要と思って持参した道具などもほぼ無駄もなく、パーフェクトに活用することが出来ました。
ただ誤算だったのが、荷物の中に
隠し持っていた うっかり入れていたガスコンロが空港で引っかかり廃棄処分されてしまいましたので、出先でお湯を沸かしたり、暖を取ることが出来なくなりました。
北海道入りは飛行機を利用したため羽田から新千歳空港に入りましたが、小幌駅に向かう列車の時刻まで時間があったので、新千歳空港で見物したり、買い物したり、温泉に入ったりしました。
空港の初音ミクさん展示館では3Dプロジェクションの実演に見入ってしまいました。
せっかくなので、荷物にならないメモ帳と、ゆるキャラノートを購入しました。
ゆるキャラノートは大人用とのことですが『きゅうしょく』って、もしかして”求職”のことですかね。
売店でチョコレートパンが売られていたのですが、パンに無造作に板チョコが刺さっているのを
見て、大内宿のネギそばを思い出してしまいました。大盤振る舞いなのは良いですが雑ですw
特急と鈍行を乗り継ぎ小幌駅に到着しました。特急は中国人の観光客で満員でした。
小幌では自分のほかに2名の撮り鉄が降りられましたが、慌ただしく撮影して約30分後に来た逆方向の列車に乗って戻られました。鉄オタは一見似ているようで、それぞれ行動に違いがあります。
私はせっかくなので1人で残って2時間半くらい滞在しましたが、遠くの国道から車の音が聞こえたり、携帯(au)も電波が入ったので、むしろ飯田線の田本駅や小和田駅の方が秘境感がありました。
またこの駅は通過列車がひっきりなしに通るので、まるで保線員にでもなった気分です。
有志が作った時刻表を見ると1日40~50本通過します。その代わり停車するのはその1割に満たないので、いかにこの駅がガン無視されているか分かりますw
2時間半くらい居ましたが、JR北海道の車両をお腹いっぱい撮影することが出来ました。
時間が余ると色々なところに目が届くのですが、まず一部のレール表面がボロボロでした。
車でもベアリングやギアで発生するフレーキングみたいな痕跡ですが、私は鉄道の事はよく分かりませんが、メンテの間隔や滑り止めの砂なども影響しているのでしょうか。
また小幌駅は複線でトンネル間にある駅ですが、方向によって中の見え方が違いました。多分運転士が見やすい角度に照らしてるものと思われますが、単線ではどうなのかなど疑問は尽きません。
駅の下に海岸があるのですが、積雪の中、雪用の装備も無いため崖降りは断念しました。
やることも無くなって、ガスコンロも無いので、じっとしていると寒くなりますので、久しぶりに
雪だるまを作りました。マイナス10℃だと寒すぎて雪が固まらないので結構苦労しましたが、
これだけ作った頃には結構な運動で体が暖かくなりました。
日が沈むと急に暗くなるのですが、頭に装着するヘッドランプを併用して駅を撮影したところ、
なかなか味のある写真が撮れました。
滞在後2時間半して時刻表通り最終列車が止まってくれたのでホッとしました。
この駅は稼働が少なく正直JR的には廃止にしたいそうですが、豊浦町が一部管理費を負担して
存続しているそうですので、この日は敢えて移動せず豊浦町に宿泊しました。民宿でくれた新聞の
切り抜きによると、豊浦町は小幌駅周辺の自然を利用した観光ツアーを計画しているそうです。
翌日は札幌経由で留萌線の増毛駅を訪問しました。豊浦から札幌までバスを利用したのですが、
乗客の中国人観光客が車内放送を聞き逃し降り過ごしていました。一部通訳して教えてあげたり
しましたが、英語の案内も必要と感じました。
吹雪でバスが遅れ札幌は約30分しか滞在できませんでしたので、市電や地下鉄に乗りました。
札幌からバスで留萌入りして、増毛駅に行こうと思っていたのですが、時刻表を精査したところ、
待ち時間中逆方向の列車に乗って近隣駅に行けそうだったので、留萌から数駅先の幌糠駅に
寄りました。北海道の駅には防雪の待合室があり、旅行者や地元の人などと情報交換に使う
”駅ノート”があることが多いのですが、この駅の駅ノートは最近紛失されてしまったそうで、
こんな事もあろうかと持参していた大学ノートを寄付しました。
その後増毛に行って宿に泊まりました。留萌線の増毛沿線は”今年3月末に廃止になる”との
噂でしたが、宿の人に聞いたらまだ本決定ではなく、JR北海道から廃止するかどうか3月末に
回答がある予定なのが事実なのだそうです。また廃止決定だとしても1年猶予があるそうです。
増毛町の寿司屋に入ったら色紙がたくさん飾ってあったのですが、高津カリノってどこかで
聞いたことあると思ったらアニメWorkingの作者でした。ここの店主と親しいそうで、訪問する
たびに色紙を描いていたところ、ここまで増えてしまったそうです。住んでるの近くなのかな。
増毛訪問の次は留萌本線、函館本線、宗谷本線を利用して北上し名寄でレンタカー借りました。
コンパクトクラスの車種指定なしで予約しましたが、自分が初客の新車ヴィッツが当たりました。
9kmってメーターの出荷テストと陸送だけの距離です。
レンタカー会社の管内事故違反件数ですが、事故は0件なものの、オービス問合せは27件も
あるそうです。私オービス捕まったことないですが、作動した動画など見ると、明らかに分かると
思いますけどね(また今は予告看板もあるのでよほど不注意しないと捕まらないと思いますが)。
車で駅巡りすると凄く効率が良くて、鉄道の場合は1日数駅が限度ですが、車だと十数駅は
回れました。ただあまりにサクサク進み過ぎて、各駅の余韻をあまり感じることが出来なくて、
最後の方は作業っぽくなってしまいました。
回れる駅は少なくとも、周辺をくまなく歩いたり、地元の人と話するなりと
”密度の濃い”旅行を
した方が、自分的には楽しいように感じました。
駅巡りをしていると、1日数本しかない列車に出会うこともあります。
ディーゼルなので、加速する時に上方に排気がブオーって出るのが迫力あります。いずれの
写真も早朝なので湯気っぽいですが、車両を近くで見ると屋根が煤だらけですので、自動車
に比べ黒煙も多いのでしょうね。
また早朝に駅巡りしていると、JR北海道からの委託で雪かきする地元の人ともお会いできました。
本業は農家で、副業で雪が降ったり吹雪いたりした後に雪かきや掃除をして頂いているそうです。
『地方駅の存続を』って言うのは簡単ですが、駅の維持管理に多くの労力が掛かっていることを
目の当たりにすると、JR北海道が低稼働駅を廃止したいという言い分も理解出来ます。
北海道だと踏切もネックです。春まで雪が溶けないため、雪壁で左右の確認が困難だったり、
積雪で線路部分が凹んでることもありますので、慣れない人は注意が必要です。
ヴィッツの外気温度計は今回最低でマイナス24℃まで表示しましたが、マイナス21℃の時に
外を見たら野良猫が居ました。一応寒そうにしてますが、意外と耐性あるものだと思いました。
北海道のダンプトラックは久々見ましたが、荷台の下部にマフラーを通して排気で荷台の床が
凍らないよう暖めているそうです。配管等はどのようにして取り回されているのか気になります。
車で駅巡りしているとあまりにサクサク進むため少し飽きて来たので、せっかくの車を活用して、
巡回ついでに駅のゴミ回収をしてみました。
駅によっては待合室のゴミ箱が一杯のところがあり(大半は旅行者が捨てたと思われるゴミ)
ましたが、車に収まりました。ドヤ顔で名寄の清掃センターに行ったのですが、名寄市って結構
ゴミの分別が厳しいところで、駐車場をお借りしてゴミをバラして再分別させてもらいました。
台貫に車を乗せると1220kgありました。諸元の車両重量は1080kgですので、自分の体重と
燃料と荷物とゴミを合わせて結構いい線の精度ですね。
車両を返却して宗谷本線で旭川駅に向かいました。旭川駅に行くのは10年以上ぶりでしたが、
新幹線に関連しているのか、新しくとてもきれいになっていました。木の壁はよく見ると名前が
刻まれていますが、寄付者の名前でしょうか?駅前に並ぶタクシーを見るとコンフォートより
プレミオが多数派になっていました。雪国はFFの方が理にかなっていると思います。
連絡バスで旭川空港に行きましたが、搭乗まであまり時間が無くてフライトシミュレータはプレイ
出来ませんでしたorz 帰路はAirDoを利用しましたが、今はAirDoも飲み物が出るんですね。