コル注のブログ一覧

ＧＷは１０日間休みになってしまったので、南相馬市で募集していたボランティアに１週間ほど参加して来ました。
帰ってきてから１～２日は燃え尽きていましたが、少しずつブログを書く気力も戻ってきました。

ＧＷ中多くの人が集まりましたが、仕事にありつけなかった人はほとんどいなかったそうですので、まだまだ現地には復興のお手伝いとなる仕事は残っていると思います。

南相馬市ではＧＷ後もボランティアを継続募集の予定だそうですので、私も折を見て再度参加したいと考えていますが、今後参加をご検討されている方の参考になれば幸いです。

１.ボランティア概要
私が参加した南相馬市の鹿島センターでは、主に家や畑に流れてきた津波の被害の復旧（いわばガテン系）の募集がメインでした。これは津波で沿岸から押し流されてきた田んぼの藁や、家屋の建材、泥などを、指示された処分場所へ運ぶ仕事です。重機を要する重量物の撤去や、ご遺体の捜索などは自衛隊が大体済ませてるので、我々が行なったのはそれより細かい規模の片付け等です。

最初は絶望的なほどに泥や廃材まみれだった建物や畑でも、人海戦術でコツコツ片付けていればかなりのところまで復旧できるので、参加させて頂いている方もやり甲斐があります。

流れとしては、
朝８時半センターに集まり保険登録等し → その後要請の仕事をしたい人達でグループを作り →
トラックに用具を積み込み現地に向かい仕事 → ４時頃センターに戻り解散、という感じでした。
出来れば数日連続参加がベターですが、１日だけの参加でも力になれるシステムと思います。

普段デスクワークの私は１週間連続参加は疲れが残ったので、途中１日お休みを頂きました。
また作業中キツイなと思ったら軽作業（泥の中から掘り出した食器や写真の洗浄等）に切り替えたりして、無理せずマイペースで行いました。

具体的な持ち物や心得などはこちら　　（ツイッター： kashimasvc )


２.南相馬までの交通
マイカーでボランティアに行かないよう報道されていたようですが、福島に限ってはマイカーで行って問題ありません。と言うか、公共交通機関がほとんど復旧していないので、基本的にマイカーです。

また関東からナビで南相馬を検索すると二本松ＩＣで降りるルートが出るかもしれませんが途中通行止めの道路もありますので、今は福島西ICで降りてから南相馬を検索するのが無難なルートです。

センター周辺にも車を止める場所はあります（ただし車中泊などは道の駅などですべし）


３.トラック持ち込み
５年ほど前中越地震のボランティアに参加した際、現地で用具運搬用トラックが不足していたため、せっかく遠方から集まった人員を、復興作業に動員しきれなかった苦い経験がありました。
今回は少し本気だったため、出来ればトラックを持ち込んで参加しようとレンタカーから小型トラックを１週間借りて行きましたが、ＧＷで多く集まった人を捌くのに一役買うことが出来ました。
手配したのは軽トラより１クラス大きいボンゴトラックでしたが、軽トラで足りたかもしれません。
（※：センターでも軽トラを用意してるので、トラック持ち込みは必須ではありません）

上の写真のようにセンターから借りた用具をトラックに積んで要請場所に向かうのが主目的ですが、現場から処分場所まで遠い場合、人力やネコ（１輪車ダンプ）の代わりにトラック荷台に処分物を積んで運ぶ事も可能です（但し降ろす手間もあるので、今回は軽四駆ダンプがベストだった）
ただボンゴは畑でスタックしてしまったので、代わりに他の人のサンバー４ＷＤが活躍しました。

しかし津波被害という事は塩分を含んでいるので、使用後すぐ荷台をスチーム洗車しました。

ちなみにボンゴトラックはガソリンＡＴでしたが、エンジンとＡＴのマッチングがあまり良くないのか上りの峠道ではキックダウンのタイミングも遅く、あまり快適ではありませんでした。
燃費は街乗りで9km/L、長距離で11km/Lとガソリントラックとしてはこんなものなのでしょうか。
長距離を伴う使用では、昔あったディーゼルモデルの復活が望まれます。

またシートベルトの戻りが悪く、乗り降りの度にベルトをドアに挟んだり、ベルトのＥＬＲの錘がカタカタうるさかったり、カップホルダーにペットボトルを刺すと抜けなくなり無理に引っ張ると土台ごと外れてしまうドリフ的な展開もありました。調べたらボンゴ共通の不具合のようですね。
ただ車両価格が手頃なのと、フル積載でもブレーキの効きは悪くなかったのはいい所です。


４.宿泊
車中泊の人も多かったですが、私の場合よく数千円の宿泊費をケチって車中泊して体調を崩して、数万円の走行会を台無しにしてしまった経験が数多くあるので、また現地への経済効果も考慮し、宿が空いているのであれば宿に泊まるつもりでおりました。幸い南相馬は火力発電所があるためかビジネスホテルが多くあり、ＧＷ中でも探せばどこかが空いている状態でした。

ただ長丁場なので安宿がないかと探したら１泊2500円の看板を見つけたのでそこを利用しました。
入ろうと廊下に足を踏み込むと「ギシッ！」と、早くも安宿の片鱗を見せてくれましたｗ
そして受付をして案内された部屋を覗くと・・・古びた畳から昭和の香りがしますｗ
部屋の中に入ると・・・なんと客より先にゴミ箱にゴミが入ってますｗｗ
２階の廊下には引き戸がありました。開けたらベランダかと思って見たら真下は駐車場でした。
オープンカーならルパン３世みたくここから飛び乗れと言うのでしょうか。なんとシュールなｗ


そして宿の番犬も初対面の相手なのに全然番犬の仕事をしませんｗ
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しかしワンコはこんな時でも心の癒しになります＾＾