
モーターショー観に行きました。
2年前のモーターショーはどこの会社も予算縮小があからさまでしたが、今年はほんの少し振る舞いが良さそうでした。
検診車のコンセプトカーに看護婦のコスプレしたコンパニオンがいましたが、そういえばエ○ビデオに出てくる看護婦役の人とかもそうですが、なんで看護婦なのに聴診器持ってるんでしょうね。
よく安全啓発ポスターとかに載る整備士役の人って普通の整備作業で使わないモンキーレンチを持っていることが多いですが、それと同じような感じでしょうか。
変態な私は今年も話題のコンセプトカーすっ飛ばして部品とか工具とかばっかり見てきました。
タイヤメーカーのブースには自動車メーカー各社のコンセプトカー用に”作らされた”タイヤが恨めしそうに展示されていました(笑
近くで見ると普通のタイヤと同じくヒゲが生えていましたが、こういうのってわざわざ何百万する金型起こしたのでしょうか。それとも試作や少量生産用に作る手法があるのでしょうか。
ダイハツのパターン(右から2番目)が一番実用化する可能性が低そうですが、昔スズキかどこかのスクーターで足跡印のタイヤパターンを採用したこともあったので、油断なりません。
ホンダからリッターバイクが出品されてました。私はこんな保守的なデザインのバイクが好きです。
ホイールがスポークですが、剛性は大丈夫なのでしょうか。昔友達のスポークホイール750カタナを高速運転した時に、結構ホイールの剛性が低くて怖かった記憶が蘇ります。
しかし展示車ということもありますが、タイヤ接地面にワックス塗るとはいかがなものでしょうか。
左はホンダのレースに出たオフ車です。ヘッドライトとステアリングが連動していないので夜のオフロードとか怖そうなイメージがあります。右はヤマハの電動オフ車です。オフ車も電動の時代ですか。
ウインカースイッチのメーカーからコンビネーションスイッチのコンセプトモデルが出ていました。
個人的にはどちらでもいいですが、出来れば規格など作って操作方法を統一して欲しいです。
カワサキからスーチャ付きエンジンが出ていました。
バイクの市販車ターボは昔GPZ750やCX550などがありましたが、スーチャは初でしょうか。
顔認識式バイク盗難防止装置です。カメラでライダーの顔を認識して、違う人が乗るとスロットルを回せない仕組みだそうです。バイク乗るときヘルメット被りますが、ちゃんと識別するのでしょうかw
今のバイクは傾斜センサーが付いているそうです。多分旋回中は横Gなどで正しく検知出来ないと思いますので、転倒時ガソリンが漏れないよう燃料コックを締める装置でもあるのかもしれません。
バイクに燃料噴射が装備されて久しいですが、電スロも出てるのですね。個人的には無駄にアクセル開けて「ガボー」と音を立ててパワーロスしたこともあるので、電スロでも構わないと思います。
工具ブースです。でかいトルクレンチがありました。そういえばコンビナート施設で働いていた頃は、大型タービンの施設にこんな感じの工具がたくさんあったような気がします。
右下のドライバーはSUSの中空軽量ドライバーです。ハンマーで柄を叩けるか聞いたら「潰れてしまいます」との回答でした。軽いのはいいですが、何に使うのか聞くのを忘れました。
スナップオンに磁石式の工具棚?がありました。壁が磁石になっていて、スパナやレンチをペタッと貼りつけるだけです。名案だと思いますが、工具が磁化してしまわないかという心配があります。
ここから部品メーカーです。インパネのツマミとかに入っている樹脂ベアリングメーカーです。
昔ステレオのボリュームツマミがユルユルになったら予想外に不便だったことがありますが、
こういう地味な部品が快適な運転を支えているのだと思いました。
最近話題の3Dプリンタ技術で型を作る会社がありました。金型だと数週間も掛かる作業が、3Dプリンタ技術だと1日で出来るそうです。
3Dプリンタといえば宮崎駿のコスプレした人も使ってましたので、個人的には一目置いています。
9速ATが展示されてました。アルトの2速ATを知る世代としては、9速なんてすごいと思いますが、そこまでやるならCVTでもいいじゃんとも思いますが。
ジャトコからCVTが展示されていましたが、車種によってはスチールベルトでなく、チェーンでした。
スチールベルトって引くだけでなく押す作用もあるのですが、チェーンだと押したら弛んでしまうのではないかと思って若い説明員に聞いてみたら『・・・だ、大丈夫です』と言っていたので、たぶん大丈夫なのでしょう。スチールベルトより強そうですが、プーリーとの接触面積が少なそうなので摩耗と、騒音がどうなのか気になります。
アクセルペダルですが、前車に近づくとアクセルを押し戻してドライバーに減速を促すそうです。
個人的には自動ブレーキより好きな手法です。
樹脂エアインテークを作ってる会社の展示品です。不自然な形状にニヤっとしてしまいました。
テンショナ会社の展示です。油圧テンショナが出た頃、これからは油圧の時代と思ったりしましたが、油圧式/機械式ともに息が長いです。主にタイベルが油圧式、ファンベルトが機械式でしょうか。
電動グリルです。86レビンに付いていましたね、昔はファッション的なものでしたが、最近は低燃費化やハイブリッドなど発熱量が低くなっているのでオーバークール対策は必須になりつつあります。
ピストンのトップリングの上に溜まったカーボンでシリンダー壁が摩耗するのを防ぐために、カーボンを掻き落とすスクレーパーリングという部品です。この展示を見て、あのカーボンがシリンダーに悪さをしているということを初めて知りました。
鉄のシリンダースリーブです。アルミシリンダーブロックを作る際には、鉄スリーブの回りにアルミを鋳込むそうですが、表面の凸凹が激しいほど一体化するそうです。
同技術をアルミドラムにも適用してます。ってかアルミドラムってシュー当り面は鉄だったのですね。
クランクメタルです。左はゴミを噛みこんでも溝で排出する機能があるそうです。
右は溝の深さが偏心していてクランクメタルからのオイルの漏れを低減しているそうです。
そういえばクランクベアリングもローラ式が出ていました。フリクション的には滑りメタル式より転がり式の方が断然有利ですが、ベアリングの耐荷重性能からか今まで小さいバイク位でしたが、このエンジンは4発なので小型乗用あたりにも採用されるようになったのでしょうね。
液封エンジンマウントです。内部に弁があって動きにより勝手にダンパ力を調整してくれるようです。
発想がサスペンションみたいですね。
軽量ラジエータホースが出ていました。持った感じ半分近くでした。
今の車の低燃費はこういう地道な努力に支えられていると思います。
電動パーキングブレーキです。ジムカーナに使えないかなと思いました(笑
大型トラックとかのエア式パーキングブレーキは安全のために、エア圧が上がるとパーキングブレーキが解除されるようになっているのですが、このブレーキはどちらなのでしょうか。
曙ブレーキがマクラーレンに納めているカーボンセラミックディスクブレーキです。
ディスクを近くでよく見てみるとヘヤクラックではないですが、線が見えます。
高温域はいいのでしょうが、冷間時の初期制動とかどうなのでしょうか。
ねじ溝に溶接スパッタがあってもボルトを締めると先端で掻き落としてくれるボルトです。
砂も落とせるか聞いたらたぶん大丈夫とのことですが、シリンダーのように袋になって
いると掻き落としたゴミの逃げ場がないので難しいのでは、との事です。
電動パワステ25周年記念だそうです(笑
初はスズキのセルボだそうで、個人的にはこれからどんどん電動PSに置き換わると思います。
安全機器ブースには飲酒検知システムが展示されていました。
替え玉が効かないようスマフォで実況しながら飲酒検査するそうです(笑
車ブースも行きました。
アメリカのステラという電気自動車のメーカーで、アルミボディ、エアサスと高級車です。
セレブ御用達だそうですが、乗用車でエアサスと聞くと
シーマを思い出すので、お勧めしませんw
マツダのブースに新型ディーゼルエンジンのモデルがありました。
うわさ通り
2ステージターボでしたが、ある雑誌に”無い”と書かれていたDPFがあります。
DPFは時々詰まるので、エンジン吹かして再生が必要です。雑誌の情報はいい加減です。
いすゞのブースに今は作っていない30リッターV10エンジンがありました。
今は大型でも直6が主流ですが、V型のドドッドドッ音が好きなんですよね。
35トン積める超大型ダンプがありました。海外では油圧シリンダーが荷台の前側に付いていますが、荷台の下側に付いている車が多い日本では珍しい形です。万一油圧が失陥したときの荷台転落防止のストッパーが凄く貧弱なのですが、大丈夫なのでしょうか。
レストアされた50年前の旧型キャンターと新型キャンターが並んでしました。50年前まさかピンクに塗られてしまうとは誰も予想していなかったと思います。
なんで日産車体のブースにハイエースが置いてあるのかと思ったらキャラバンでしたw
環境ブースでは電気自動車の新興企業がたくさん展示されていました。
日本企業もありましたが、中にはほとんど中国製で、販売だけしているような会社もありました。
シャシ見るとロアアームが無く、段差を乗り越えたらアライメント狂ってしまいそうな足回りです。
ミツオカみたいにシャシは国内メーカーから供給を受けた方がいいのではないかと思いました。
この電気自動車メーカーはキャベジンSのコーワの派生企業だそうです。私はこのメーカー知りませんでしたが、その意気込みを買って今度胃が荒れた時にはキャベジンS買おうと思いました(^^o
長々とすみません