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いたきちのブログ一覧

2005年12月16日 イイね!

冬のどなた。(最終話)














「ひゃほーーーーーーーー!!」


















「・・・・・・なに!!??」





男は初めて冷静さを失った。


「そんな・・・どうやって・・・・・?」





「へへ・・・。なあ、おまえ?」




「ん?」




「運転中は、よそ見したら駄目だぜ。」




「・・・・・・・・!?」







男が視線を前方に戻した。








「・・・・・・・・・・・・!!」











































「ドカー―――――ン!!」







男は激しく電柱に衝突した。その勢いで男は路上に投げ出された。







「オミゴトデス、マイケル。」



「ああ、うまくいったな。」



「シカシ、アンナソウチガ、ワタシニアルナンテ、シリマセンデシタ。」



「そりゃそうだ。」



「エ?ドウユウコトデス?」


「おまえのメモリー512kだぜ。すでにパンパンだからな。」


俺はニヤリと笑った。



「・・・・・・・・・・・・・。」


またすねたようだ。





Uターンして男のもとへ向かう。想像以上にひどい状況だった。



「マイケル、サキホドノショックデ、システム二イジョウガデマシタ。サイキドウシテヨロシイデスカ?」




「あーあーやってくれ!」


「30プンホドカカリマスガ?」


「ゆっくりどーぞ!」



俺はキットを置いて、男のそばに向かった。




色々な想いが駆け巡る。
タバヤン・・・どうして・・・・。


なぜ突然消えた?
なぜ俺を陥れようとした?
なぜまた現われた?





その答えを見つけるため仰向けになっていた男の顔をコチラに向けた。









・・・・・・・・・・・!!






・・・・・・・・・・・な!?























男は、アンパン部長だった。




頭が真っ白になっていく・・・・あの子供達にパンを優しく配っているあのアンパン部長が・・・・・まさか!?






「部長ーーーー!!どういううことですか!!?」






「・・・・・わ・・・」




かすかに部長の声が聞こえた。まだ息があるようだ!



「部長!!しっかりしてください!!」



「・・・・・・わ、わたしは・・・まだまだ甘かった・・・。あ、あの人のようには・・・で、できなかった・・・。」




「あの人?いったい誰の事ですか!?」





「・・・た・・・・、たばや・・・・ん・・。」



「やはりタバヤンは生きてるんですね!!??」



「ふ、ふふ・・・。お・・、おまえは・・・ねらわれて・・・いる。」



「なぜおれが!?タバヤンにですか!?」



「・・・・・せ、せいぜい・・・きを・・つけるんだな・・・。あんがい・・・ちかく・・・に・・・・グフッ!」






「ぶちょーーーーーーー!!」







部長を抱きかかえたまま、どれくらい時間がたっただろう。
何もわからない。何も考えたくない。





「ウイ――――――ン」



キットの再起動音で、われに返った。



・・・・・・そうだ。俺がしっかりしなければ。
誰も守ってくれない。自分で切り開くんだ。




「キット!あとどれくらいかかるー!?」




「アト・・・・・5フンデス。」




俺はタバコを取り出し火をつけた。



苦い。・・・・・が、俺はまだ生きている。


なぜだか・・・笑いがこみ上げた。




「キット!終わったらすぐ出発だ!これから大変だぞ!」





「ウイ――――ン。」




キットのモニターにオープニングの画面が現われた。
































再起動の画面には、妖しく(た)の文字が浮き上がった。


本当の悪夢はこれから始まる。























               完。









全部読んでくれた人。ありがとうございますM(__)M
一応出来ましたが、ちょっとイマイチでした。

またいつか挑戦したいと思いますので、そのときはよろしく(^^)


          BY  いたきち。
Posted at 2005/12/16 19:12:39 | コメント(20) | トラックバック(0) | スタジオいたきち | 日記
2005年12月15日 イイね!

冬のどなた。(第4話)







「タバヤン・・・・なのか?」



わからない。サングラスとヘルメットに隠された顔ではタバヤンとは確信をもてなかった。




・・・・ただ、どこかで見た気がする。



どこでだ?



「マイケル!オトコカラオンセイガハイリマス!」




「ずっと・・・・見てたぞ・・・・。」



男の低い声が聞こえた。どうやら無線から電波を飛ばしているらしい。


その声はまさに・・・・たばやん・・・。




「おまえは・・・タバヤンか?!」



「ずっと・・・・見てたぞ・・・・。」




ゾクッとするその視線!


朝の倉庫で感じた視線だ!



















そうか・・・ずっと付けていたのか!



「マイケル・・・ドウイウコトデショウカ??」


「やめろキット。考えすぎるとフリーズするぞ。」



「・・・・おまえを探していたぞ、いたきち。」




「おまえはやはりタバヤンか!?」


「そうだ・・・・おまえにはめられた男だ・・・。」




「マイケル、ドウイウコトデスカ?」


「知るかよ!・・・おい!おまえ!何を言ってるんだ!?」



「・・・おまえは麻薬組織にかかわってる・・・。」



「!!・・・何をわけのわからないことをいってやがる!?」



「マイケル、ソノオトコノイッテルコトガホントナラ・・・・」


「そんなわけないだろ!」




どういうつもりだこのやろう。



「だから俺は地獄からおまえを殺しにやってきた・・・。」



男は、持っていた銃をかまえた。




「狂ってやがる!・・・キット車を出すぞ!」




「・・・・・・・。」




「キット!・・・疑ってるのか!?」



「・・・イエ、アナタヲシンジマス。」




いたきち2000は、180度アクセルターン。
そして全速で走り出した。





くそう・・・・・どうなってるんだ?




すぐ後ろをヤツが追ってくる!



いたきち2000についてくるのか!!?
(只今吸排気系のみw)




後ろから罵声が飛ぶ!









このままでは一般市民に巻き添えが出る。



「キット!細い路地に入るぞ!」


「イインデスカマイケル!?」


「ああ、俺に考えがある・・・・。」




狭い路地に入った。車一台やっと通れる道だ。



「マイケル、アト200mデイキドマリニナリマス!」


「・・・・OK」





目の前にがせまったところで、スピンターンで車を止めた。




ヤツも50mほど手前でバイクを止めた。




「馬鹿なヤツだ・・・。もう逃げられないぞ。」




ヤツがまたコチラに向かってきた!
全速力で・・・・いかれてる!





「キット・・・いくぞ!!」


「エ・・・_?」



いたきち2000は、スクランブルブーストをかけた!








「ヒュ―――――――ン!!」








「ほう・・・・いい根性だ・・・。」



さらに男は速度を上げた!





「マイケル!!ダメデス!!テイシシテクダサイ!!」



「だめだ!キット!!このままだ!!」









ヒュ――――――――――――ン!!!!








「モウダメデス!!!!!」
(セメテ16ビット二ナリタカッタ)










いたきちはジャンプボタンを押した!






























「やほうーーーーーーーーーーっ!!!!]










   「!!!」























            つづく。


      (笑いがなくてごめんね^^:)
Posted at 2005/12/15 22:37:06 | コメント(18) | トラックバック(0) | スタジオいたきち | 日記
2005年12月14日 イイね!

冬のどなた。(第3話)




平日とあって店内は、まばらだった。

なにより、緊急信号が出てるとは思えない程、平然としていた。




「警察の者だが・・・なにかかったのか?」


「・・・は?」



せわしなく働いている店員は、しらけた返事をかえしてきた。





「この店から緊急信号がでていた。問題は?」



「・・・・いえ、申し訳ありません。朝からいますが何も起こってないですよ。 何かのまちがいじゃ・・・?」



「・・・・・・そうか。じゃましたな。」




一応店内を見回った。が、ほんとに異常はないようだ。




どういうことだ・・・。



俺は、いたきち2000に乗り込んだ。



「ドウデシタカ、マイケル?」



「なーんもねえよ。あったとすりゃあタイヤのセールぐらいだ。」

「オカシイデスネ。」


ほんとうにおかしい。2度目の無駄足だった。



「とにかく署に戻ろう。」


「ワカリマシタ。」



俺は車量販店を後にした。







ビービ―!!ビービ―!!




「マイケル、ホンブノブチョウカラデス。」




「わかった。画面にだしてくれ。」



「シバラクオマチクダサイ。」



部長・・・警視庁きっての切れ者。衝突もするが、俺のよき理解者でもある。
若い連中たちには容姿が某アニメ漫画に似てるということで、「アンパン」・・・なんてあだ名がついている。
本人が知ったら荒れ狂うだろうな。






「モニター、デマス。」




「OK,やってくれ。」




モニターに部長の姿が現われた。











「ガセだったのか?いたきち。」



部長の表情がやけに険しい。


「はい。朝から2回続けてです。」



「そうか・・・。特に変ったとこは?」





「いえ、・・・とくには。」


電話の声がタバヤンに似ている事を俺は伝えなかった。



「・・・わかった。詳しい話は署に来てからだ。」


「・・・わかりました。」




部長・・・なにかいつもと違ったな。・・・うまくいえないが。




署まで後少しという所で、いたきち2000は、この街一番の長い信号に捕まった。



「ちっ・・・警察官が信号無視じゃあかんわな。」



「アタリマエデス。アナタナラヤリカネナイデスガ。」



「お、いうじゃねえか、キット。おまえの8ビットのCPUもある意味危険だぜ」



「・・・・・・。」


キットはすねたようだ。今度のFM音源でも拡張してやるか。









= 二人のそんなやり取りを、反対車線から見つめる視線があった。 =

















その異変に、いたきちが気づいた。



「あいつは・・・・・・まさか・・・?」





「ドウシマシタ、マイケル?」



「キット、どうやらすねてる場合じゃねえな・・。」




















ヘルメットに(た)の文字が入った白バイの男が見つめていた。







その男はコチラを指差し、ニヤリと笑った。











       つづく。
Posted at 2005/12/14 16:24:20 | コメント(21) | トラックバック(0) | スタジオいたきち | 日記
2005年12月13日 イイね!

冬のどなた。(第2話)

わかやまシティーの町を流しているとスピーカーから音声が入ってきた。





「マイケル、ハヤクモドラナイト、ブチョウニオコラレマスヨ」










ハイテクマシンいたきち2000に搭載されている、ナビゲタ―コンピュター「キット」だ。





CPUは、Z80(8ビット)  最大発色数は16色(フルカラー時)
スプライトは3つまで並んでも大丈夫というすごい機械だ。
ちなみに、記憶媒体は8トラック。
アラーム機能、カレンダー機能も搭載。





ただ、前のオーナーマイケルなる人物だったため、誰が載ってもマイケルと認識するらしい。あるいみファジーでクールだ。



「キット!タバコぐらいゆっくり吸わせろよ。何時間も働きづめなんだぜ!」



「ダメデス。コンナトコロデアブラヲウッテイルノガバレタラ、ワタシマデシカラレマス。」




「わかったわかった!・・・おかたいな!」


署に舵を取り直した。
ただ、今朝の電話がいまだ耳に残る。





タバヤン・・・の声に似ていたな。





ロビンクルーソー・タバヤン。




元相棒であり、親友でもある。

元がつくのは・・・・・今はどこかに消えちまったからだ。
俺達はある大きな山を追っていた。
後一歩というところでタバヤンは消えちまった。


アコムとアイフルの借金だけ残して・・・。
(保証人は勝手に部長の名を記入。部長は今だそのことを知らず。)











ピピーピピー!!






キットの電子音が響いた。






「マイケル!クルマヨウヒンテンカラ、モールスシンゴウニヨル、イジョウシンゴウヲキャッチシマシタ!シキュウムカッテクダサイ」





「わかったキット!地図をモニターに!!」




キッドがフリーズしかけたが、叩くと動き出した。






「しばらくおまちください。」





・・・・・・・・10分後、モニターに詳細な地図が現われた。




















「わかったキット!予定到着時刻は?!」





「シバラク・・・・・・・・





「いや・・・もういい・・。」






その場所は案外近くだった。

一見、なにも異常は見つからない。
はいたきち2000降り、その店に入った。





何もなければいいが・・・・・。












    つづく。
Posted at 2005/12/13 13:18:55 | コメント(22) | トラックバック(0) | スタジオいたきち | 日記
2005年12月12日 イイね!

冬のどなた。(公開版)

「おい!まて! てめはだれだ!」


「ガチャ・・・」




その声は捜査一課の室内にむなしく響いた。



「まさか・・・・」



麻薬捜査官、いたきち にはある記憶がよみがえる。



ここは眠らない街、わかやまシティー。
時間に関係なく犯罪が起こる。そして今一番の問題が麻薬問題だ。
そして今、たれこみの電話があった。
指定された場所に行けばいいものが見れるという・・・。
たれこみは珍しいものではなかったが、その声が耳に残る。

が、今は余計な詮索はなしだ。
俺は愛車のキーを取り、階段を駆け下りた。



愛車の乗り込み走り出す。
時刻は午後2時。天気も晴天だ。



指定された場所についた。
人通りの少ない所だ。









「なぜここに・・・」



一抹の不安が頭をよぎったが、駆け出す事でその気持ちを振り落とした。



バタッ!


ドアを開ける。が誰もいないようだ。
そこは古びた倉庫のような所だった。オモチャの在庫で埋め尽くされていた。
が、照明はついていた。まぶしいくらいに。




店内を見回る。ほんとに価値のあるものが見つけれるのだろうか?









誰もいない。なにもない。

ガセか?



騙されたのに、なぜかホッとする自分がいる。
歳をとったのかもな・・・。











「・・・・・・・・・・。」






「ん?」



人気を感じ、振り返る。




何も無い。・・・あるはずがない。
働きすぎか?疲れているようだ。











「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」






「誰だ!!」


振り返る!・・・いない。たしかに・・・・たしかに感じたのだが・・・。




ここはオモチャ置き場。それ以外ないもないのだ。


















倉庫を後にする。
やはりガセだったようだ。



一度署に戻り仮眠をとろう。たまってる有休もつかはないとな。


微笑しながら車を路肩に寄せる。


ポケットのタバコを取り出し火をつけた。銘柄は「峰」だ。





「ふー。」



大きく息をつき目を閉じる。

初めて心と体を休めた気がした。

「さて、いくか・・・。」


車のギアをローにし走り出す。




そのとき、俺は俺を見つめる視線に気づいていなかった。

気づかないといけなかった視線に・・・。




















             つづく。


Posted at 2005/12/12 20:41:45 | コメント(21) | トラックバック(0) | スタジオいたきち | 日記

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