国内モータースポーツ計画を発表
2015年からパワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰するホンダが、国内モータースポーツの活動について発表しました。
四輪のモータースポーツ活動において、国内カテゴリーの中心となるのはスーパーGTとスーパーフォーミュラ。 いずれもレース専用4気筒直噴ターボエンジンを用いたレースです。
スーパーGTではGT500クラスにおいて5チーム5台に「NSX コンセプトGT」を、スーパーフォーミュラは5チーム9台にエンジンを供給することが発表され、ドライバーが所信表明。
エース格といえる山本 尚貴選手は「ホンダの中でのトップであり、またカテゴリーでもトップに立ちたい」と決意を述べました。
二輪、四輪とも世界はもちろん、国内でもトップカテゴリーに参戦(サポート)を行ない、また世界で通用するドライバーやライダーの育成にも尽力するホンダですが、それだけではありません。
一般ユーザーによる参加型モータースポーツのサポートも力を入れているのです。
四輪における参加型モータースポーツは3段階のピラミッド的なイベントから形成されています。
そして、2015年から初級〜中級者向けのレースとして拡大するのが「FIT 1.5 チャレンジカップ」です。
もてぎ、鈴鹿というホンダのホームサーキットで開催されるこのレースは、フィット1.5リッター車であれば、初代から現行型(3代目)までが参加できるというワンメイクレース。基本はJAF N1 規程としながら改造範囲の限定などレギュレーションによってイコールコンディションを狙っているのが特徴ということです。
また、タイヤが指定されていないのも盛り上がりを感じさせる点といえそうです。
鈴鹿では全6戦、もてぎでは全5戦(内1戦はSUGOにて開催)を予定しています。
レースデビューをする初心者に最適なイベントとして2014年からはじまった「N-ONE オーナーズカップ」は、年間10戦の全国転戦形式で開催されます。スーパーフォーミュラと同時開催するなど、トップレーサー気分も味わえるイベントとして、ますます盛り上がっていきそうです。
レースに参戦できるのは、ターボ・FFのN-ONEであれば何でもOK。ナンバー付きレースではグレードを指定するケースも少なくありませんが、ホンダは自由度が高いのです。
また改造範囲も広くなっています。ロールケージなど必要なパーツは指定部品ですが、サスペンションは認定部品の中から選べるようになっていますし、ブレーキパッドやシート、タイヤは選択自由となっているのです。
しかし、初心者向けとはいえ公式レースですから、レースライセンス(国内A級)は必要となります。
モータースポーツを体験してみたい、始めてみたいというユーザーに向けた「ホンダ スポーツ アンド エコ プログラム」は参加型モータースポーツの裾野を広げるイベントであり、「エコでスポーツ」といういかにもホンダ的なモータースポーツが味わえるといいます。
2012年からはじまったこのプログラムは、ハイブリッドスポーツカーであるCR-Zをレース仕様にしたものをレンタルして、クルマを操ること、他者と競うこと、そして腕を磨くことを体感できるモーターレクレーションという位置づけ。
ちょい乗りレーシングコース体験といったお試しプログラムから、スーパーGTのサポートレースとして開催される「CR-Z 10リッターチャレンジ」まで様々な内容が用意され、鈴鹿ともてぎという国際サーキットで体験できます。
また、 「ホンダ スポーツ アンド エコ プログラム」は公式ウェブサイトで提示している料金よりも、最寄りのホンダカーズ(販売店)で申し込むと大幅に割引という新料金プランとなっているのも注目といえるでしょう。
Posted at 2015/02/21 05:59:37 | |
トラックバック(0)