
いすゞが自社企画の乗用車を造らなくなって、20年。
早いですね~。
でも、自分と同世代以上の皆さんには(もちろんお若くても情熱家がお見えになるとは思いますが)、思い入れのある方もたくさんいらっしゃるのでは、と思います。
アスカは昭和58年に先代のフローリアンからバトンを受け継ぐ形で登場しました。
フローリアンは、16年も製造されるという、いかにもいすゞらしい長期生産車でしたが、最後の頃には、月に数台売れるか売れないかという状況だったので、さすがに早急に新型車が欲しかったとは思いますが、ご存知のようにGMとの提携のしがらみもあって、なかなかうまくいかない点もあったのでしょう。
(Jカーの中では、このアスカとキャデラックシマロンwwが個人的に好きデスwww)
満を持しての登場は、ユーザーよりもメーカーの方が嬉しかったのでは?と想像します。

じゃ~ん♪(笑)
千昌夫、ジョン・シェパード夫妻。
懐かしいな~。
だけど、なぜアスカのキャラクターに夫妻が選ばれたのだろう(笑)
CMでは、「今度、ハイウエーでも買っちゃおうかね!」と当時の千さんの不動産王ぶりをあからさまにしたセリフや
「ポール(ニューマン)ちゃんや(アラン)ドロンちゃんにも教えてあげなきゃね~。」などとライバル(?)車のキャラクターの名前を出したりと、いすゞらしからぬちょっと「下品」なCMも今となっては、味があります(笑)

「走りに快感。ISUZUアスカ、誕生。」
サイドからの眺めも、特別特徴があるわけではないですが、バランスが良くて今見ても、30年前のクルマとは感じませんね。
GMのJカーとは言え、オペル(ヴォグゾール)が主体だったせいか、ヨーロッパのデザインらしさがグッドです。(同じくジェミニもそうでした。)
ですが・・・・

この内装ww
やっぱ、ルースクッション最高デス(笑)
この内装の写真は、LX/Eという最高級グレードですが、時代ですね、エンジンは電子制御とはいえキャブレター、ミッションはマニュアルオンリー、なのにルースクッションやデジパネはついてくるわけデスヨ(爆)。
恐らく、ほとんど売れなかったと思います。
同時代の初代FFシグマのロイヤルというグレードも近い性格だったですね。ロイヤルはATのみだったと思いますが・・。

インパネの写真も同じくLX/E。
デジパネです。アスカの2年前に登場したピアッツァのデジタルは本当に前衛的ですごかったですが、実用車であるアスカにはさすがに、ぶっ飛んだデザインというわけにも行かなかったようで、地味な感じです。

このカタログは「ターボ」「ガソリン」「ディーゼル」と区分けされて、各機種の紹介がなされていますが、コレは「ターボ」
ターボの瞬足をイメージさせる動物ということで
「チータ」と共演(合成ですが)しています。

「ガソリン」はポインターと共演。カタログには「~足の速さ、持久力など~を備え、~賢く温和な性格で人々に愛されている。」とあり、バランスに優れたモデルということを強調したいようです。

「ディーゼル」はカモメ。
カタログには「~細く長翼でグライダーのように滑空する。いわば省力型。」とありディーゼルエンジンの特徴である省燃費をダブらせるキャスティングwwwのようですね。
エンジンバリエーションの記事。
エンジンは、ガソリン2000ターボ、ガソリン2000エレクトロキャブ、ガソリン2000キャブ、ガソリン1800キャブ、ディーゼル2000があり、(昭和58年4月の登場時。)通常ならいすゞらしくディーゼルをメインに持ってきそうなものですが、ここもやはり時代ですね。
ブームであった「ハイパワー」なターボがメインに紹介されています。
特記としては、「過給圧エレクトロニック・コントロールというウェストゲートを電子制御でコントロールして低回転時、高回転時のそれぞれ最適な過給圧にするというもの。
今では、当然な気もしますが、この時代に「世界初」だそうです。
また、ディーゼルでは当時の新技術であった「ニューセラミックス」を特徴としています。
このニューセラミックスをエンジンの燃焼室に採用、ということですが85年モーターショーには全身wwwセラミックな「セラミックアスカ」などという漫画にでてくるミイラのようなショーカーがあったのも思い出されます。
セラミックは日産も力を入れてましたね~。
日産はZ31の2リッターターボにセラミックを採用したのが最初だったでしょうか。
アスカというネーミングといい、ベースが外国産だったにも関わらず「和」を感じさせる(ルースクッションなどw)クルマとして仕上げたいすゞ。
事ある度に申してますが、こんな会社が乗用車撤退させられる時代の流れというのは、とっても寂しいですね。
勿論、いすゞという会社自身にも責任はあったとは思いますが、もう少し(乗用車で商売できる程度には)ここのクルマに理解を示すユーザーがいても良かったのに、と残念に思います。
(と言いながら、新車でいすゞ車を購入したことのない自分には偉そうなことを言う資格はありませんね。)
ところで、私事ですが不肖slcinquecento、転職することになりまして、今までよりもPCと向き合う時間が減少することになりそうで、コメントへの返信が遅れたりコメントが遅かったりできなかったりすることになりそうです。
ですが、皆様の記事は必ず拝見させていただきますし、できる範囲内で早めに返信させていただく所存ですので、今後共、何卒よろしくお願い致します。
長々と失礼いたしました。
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2013/05/11 20:02:18