
今日は久々にカタログネタで・・・
しかも、大方の皆さんは
車名すら忘れてしまわれたのではないか、という
ルネッサw
このクルマ、自分は運転したことはないのですが、ディーラーのショールームで見たことがあります。
ルネッサは、後に登場するプレサージュのショート版といった感じで、三菱のシャリオに対するRVRのような位置ともいえそうです。
(ボクらの体格が変わった。)
クルマだって変わってよ。
というキーワード(?)から始まる、このカタログ。
確かにミニバンブームのあったこの時期(このカタログは97年10月のもの)、
今までのセダンに変わる新しいコンセプトを持ったクルマが待ち望まれていたようには思います。
イメージキャラクターに起用されたのは3人。
内藤剛志さんは、理解できるのですが江川卓さんと桑名正博さんは・・・
イメージに合わんwww
これは、Y31セドリック登場時の坂本龍一、エドワード鈴木、菊池武夫の3氏出演のCM(キャラクターが一人だと、そのイメージに引っ張られるから、という製作者の意図らしいです)に倣ったのでしょうか?
違うかw

この頃の日本車が躍起になっていた、安全ボディの訴求に独自のネーミングを与えるという手法。
日産は「ZONE BODY」と呼んでました。
脱線しますが、自分は以前からルネッサはBMWの初代X5に似てると思うんですよねw
特に、このホワイトボディ状態だと余計にそう見えるwww


特に後姿は似てると思うんですよ。
ねwwwww
こんなこというと
X5のオーナーさんに怒られるかなあ(←なんていうと、ルネッサのオーナーさんに叱られるってーのw)


ルネッサのウリであった
リアロングスライドシート
日産は、
「リムジンシート」と呼んでましたっけ。
フロントシートを回転させて、後席と対座する機能もご自慢だったようですが、個人的にはどうしても
初代ドミンゴを思い出してしまいますwww

57センチのスライド量で、足元が広々、というのは分かるのですが、前述のショールームでの印象は
あまり広々していないw
この種のシートアレンジって、使いこなせる人には重宝するのでしょうが、案外と
「絵に描いた餅」で引き換えに失うものも多い気がします。

件のエクステリアw
やっぱ初代X5だよなあw
X5は、2000年デビューなので3年は先駆けてるwww
でも、X5はSUVとしてカッコイイデザインだと感じますが、ルネッサは・・・(汗)
BMWがルネッサのデザインをパクッたとは断じて思いませんが、やはりBMWは、フェンダーなど足回り近くやウエストラインのデザインに力強さがあって、いかにも安定性が高そうに見えるんですよね。(実際に高い)
ルネッサも、ミニバンとワゴンというのかSUVとワゴンの融合、というべきか
クロスオーバーという、これから(当時)伸長著しいジャンルに、先陣切って冒険したわりに、どこも中途半端といういつもの日産の過ちを繰り返してしまってるのが残念といえます。

ルネッサに限りませんが、ワゴンの荷室というと、なぜ
自転車が積めるということばかりにこだわるのだろうw

運転席周りも当時の日産流ですね。
カジュアルな柄のシート地、ドア内張りなのにイミテーションな木目パネルは、似合わないw
運転しやすいから安心です。
ルネッサの性格上、女性へのアピールも忘れません。

木漏れ日の中に佇むルネッサ。
静かなキャビンである、ということを訴求していますが、この点に関しては自分は何とも言えません・・・

この頃、一気に進んだナビゲーション装着車。
まだまだアフターパーツの方が主流ではありましたが、メーカーとしてもここに
「金脈」をみつけたのでしょう。
日産はY33辺りから登場した、バードビューナビという鳥瞰した表示がご自慢で、もちろんルネッサにも用意されてました。


ここも日産の真骨頂というべきか、
よせばいいのにw
GT TURBOというハイパワーモデルも用意されます。
SR20DETということで、パワー的にもS13あたりとほぼ同等というところ。
このエンジンをぶん回して走らせるルネッサ・・・
想像できないし、したくもないwww
GT TURBOの内装は木目パネルでないところは、認められるかなw
ステアリングもエアバッグは他グレードと同じく標準ですが、U13ブルーバードのSSSあたりのものと同じ、若干小径の4本スポークになります。

エンジンは3種
SR20DETとSR20DE,そしてKA24DE。
SRのターボと2400は、4WDに、SRのノンターボは2WDに載ります。
フロントサスは、どちらもストラット式、リアサスは、2WDはマルチリンクビームのリジッド。4WDはマルチリンクの独立式。

何をやっても空回りなこの頃の日産。対してトヨタは広告や一般人向けへの告知、誘導が上手く安全装備の訴求に関しても、日産がエアバッグの標準化などで先手を打ったように見えたもののあっという間に巻き返され、後手に回った焦燥感をこのページからは感じます。
ホワイトボディは、何度見てもX5に似てr・・・(以下略w)
白いルネッサに“衝突”する試験用車のホイールが6穴・・・
E24キャラホー用のホイールか?と余分なとこが気になってみたりw

外=環境
中=車内
も「GREEN」化に・・・
環境に関しても、騒がしくなってきたのがこの時期でした。
そういえば、この
ルネッサの登場2か月後に初代のプリウスがデビューしたんでしたね。
豪華な「X」と中間の「G」グレード。
巻末の装備表を見る限り、あまりセパレートさせる必然性を感じませぬwww
どちらも2WDと4WDが選べます。
4WDのみのGT TURBOと2WDのみのベーシックな「B」グレード。

そして、EV仕様とオーテックでエアロの装着と専用サスを奢られたアクシスを紹介したページ。
販売まで半年(カタログには98年5月発売予定、とあります)もあるEVや、傘下企業とはいえ社外での架装車を各1ページも割いて紹介しているところにも、日産の焦りみたいなものを感じますね~
上記では、室内があまり広々と感じなかった、と書きましたがその原因の1つにこのEV仕様の存在があるでしょう。バッテリー搭載前提の設計の煽りを喰って、高床となりヘッドスペースに余裕がないので、数値ほど広く感じなかったのですね。
でも、それは言い訳にはなりません。
同時期にセンセーショナルなデビューをした、メルセデスのAクラスだって電気自動車とすることを睨んで開発され、サンドイッチコンセプトと称された2階建て式の2重フロアで高床となっていながら、ルネッサよりもずっと小さい全長で、広々感を演出(もちろんレッグスペースそのものはルネッサの方が広いですけど)できたのですから。
(エルクテストはNGでしたけど)

良く見えませんが、一応装備表&諸元表を。

先にも触れましたが、ルネッサは、初代プリウスと同じ年のデビュー、つまり
今年で20周年にもなるんですが、片や月間、あるいは年間の販売数が1位にもなる人気車、こなた
知名度も無いまま4年で消滅。
あまりにも異なってしまった運命ですが、ルネッサはクルマそのものの出来不出来よりも、日産の混迷が招いた見切り発車が、このクルマを4年で葬ってしまった1番の原因ではないかと思えます。
ルネッサは、ルネッサンス、すなわち
日産自身の“再生”を願って名づけられたのでしょう。
違ったらスミマセンw
しかし、その後の顛末は皆さんのご承知の通りで(泣)
まあ、現在では確かに復興した、というべきなのでしょう。
肝心のルネッサは、その隆盛を見ることなく消えてしまいましたが。
こうした“チョンボ”をしなくなって業績もまずまずとなった、
ゴーン独裁新生日産。
それはそれでご同慶の至りではありますが、こんなゆる~~いクルマが造られていたという時代に、そして日産に
個人的にはシンパシーを感じますw
おまけに



オプションのパンフレットと



オーテックジャパンのアクシスのパンフを
そして、
CM2連。
(下の方の動画は、主さんの意向で直には観れませんので、再生ボタンをクリックした後に画面右下の“You Tube"をクリックしてそちらに飛んで観て下さい。
お手数をおかけします。)
しかし、
内藤さんは本当にルネッサ買われたんですねえw
律義な方とお見受けします。こういう方、大好き!(ホ○じゃありませんけどw)
江川さんと桑名さんは、メルセデスに乗ってるイメージしかありませんwww
リベルタ・ビラの江本さんといい、日産は何で
球界の大物の持ち味にそぐわないミスキャストをするのかwww
桑名さんの場合はルネッサよりもコッチかな・・・
Z32のCMナレーションが桑名さんだったんですね。
久々にカタログネタをやりましたが、
斜め視点すぎてルネッサと
無関係なことばかりで申し訳ありませんです。