
今回もアルバムから引っ張り出してきた写真から・・・
と言っても、自分の目は「自動車」にしかなくw
クルマ以外のことはあまり記憶に残っていない、という有り様ですのでその辺を考慮していただき、読んでいただくと助かります(汗)
この2001年、アメリカで同時テロが起こった1か月後の旅行であったため、思ってたほどではなかったものの、空港は厳戒態勢で、搭乗手続きも通常よりかなりかかった記憶があります。
周囲は、キャンセルしたら・・・とも進言されましたが、根っからの
楽観主義ゆえ強行しましたw
後で聞けば、
女房の親父さんは激怒していたとか(汗)

自分の大好きな
ベントレー(SZ系)ターボRL
96年以降のラストモデルです。
本国イギリスでも、ベントレーは高価格な高級車ですが、滞在中も特に珍しくなくけっこう見かけることがあったのは流石ですね。
日本でも、バブル期にかなりの台数が輸入されましたが、この写真のSZ系のラストモデルは販売された時期が、バブルが去って数年を経過しており、日本ではなかなか見かけないのです。
ベントレーS3。
こちらもまた、日本では、というかイギリスでもけっこう珍しいはず。と言いますのは、以前のブログにも書きましたように、戦後のベントレーはロールスロイスとほとんど同じで、僅かな違いしかなかったことから、販売台数が激減してしまったことによります。
以前は、世界的に、やはり「同じようなお金を出すなら、ベントレーよりも知名度が抜群に高い(当時は)ロールスロイスにしよう。」という顧客が多かったようです。
その後、↑のターボRが登場したことからベントレーの比率が段々高くなり、生産台数が逆転したのは有名です。
今では、VWとBMWが争奪戦を繰り広げた結果、ベントレーを買収したVWの側に従来からのロールスロイス/ベントレーの生産設備や従業員などの一切を引き継いだことから以前の
ロールスロイス社の流れをくむ
「正統」、「本家」は現在、ベントレー、ということになっているようです。
ロールスロイス シルバースパーⅡ (だったと思います)
こちらは、最初の画像のターボRLと同じ、SZシリーズの1台。
SZ系のロールスロイス/ベントレーは、18年に亘って造られたため、基本のカタチこそ大きく変わっていませんが、同じシルバースパー(とシルバースピリット)でもシリーズ4まであるために、そのリデザインが僅差ゆえ、特にⅡとⅢは見分けが付きにくいんです。
綺麗なパツキンのお姉さんと、後方に写っている何と!
パジェロエボがあるのにも注意!w

タイトル画像と同じですが、ココは世界一ロールスロイス/ベントレーを売るディーラーとして名高い
「ジャックバークレー」の前。

しかし、外で満足できるはずもなくw
中へお邪魔してみました・・・

店の前の画像はピンボケですが、店内のは自分と嫁さんの顔がしっかり写っているので、加工させてもらいました。
(あまりの美男美女のためwww)
オープンの写真は、
ベントレー アズール・マリナ―
これは、当時の新車ですね。マリナ―というのはベントレーのボディのコーチワークを連綿と続けてきた工房名。
ノーマルのアズールと比べて、具体的な違いはよく分かりませんが、とにかくとてつもなく高価なことは確か(汗)
アズールは、以前ヴァンデンプラ プリンセスに乗っていたころに数回お邪魔したイベントでも見かけましたが、また
オーナーさんが紳士な方ばっかりで・・・
本物のお金持ちは
これ見よがしなところが、一切感じられない のが素敵です。
自分が一人で写っているのは、またまた
ターボR。
やっぱり好きなんですねwww
この時店内に入るのは、勇気が要りましたが、
店内で1人デスクワークをしていたマネージャー氏は、とっても親切で(もちろん、お客として、ではなく観光客に対して、といった意味でw)、「Flash OK?」と聞くと、「Yes,Please」と笑顔で応えてくれたばかりか、妻との2ショットは、マネージャー氏の方から、積極的に撮ってくれたほど。
最後に、お礼を言って店を出る際は、
なぜか合掌して見送ってくれましたwww

そして、またまたまたw
ターボRL。
やはり、イギリスでは(2001年当時としては)新しい、SZ系のレイトモデルがたくさん走っていたことが分かります。
確か、ここはロンドンの有名なデパート、老舗「ハロッズ」のある通りで撮影しました。

手前の
クラシックミニと奥に写る、
ロールスロイス ファントムⅥ
こうした光景がさりげなく展開しているのが、日本人には堪りません。
写真では分かりませんが、欧州で走ってるクラシックミニのほとんどは、
グリルガードが付いていて、駐車時に、他車の(相対的に)高い位置にあるバンパーでミニの
低いラジエーターを直撃される可能性が高い、特にフランスなどでは
必須だったようですね(汗)
ファントムⅥは、ホテルの送迎用として使われていたようですが、そのデカさから手前のミニとの
遠近感がオカシイことに気づきますwww
そして、ここからは
ロールスロイス/ベントレー以外のクルマを・・・
ジェンセンV8(正式にはCV8というらしい)
ジェンセンは、日本ではあまり馴染みはありませんが、日本でもコーンズが代理店となって
インターセプターという車を販売していた時期もあります。
あ、それから写真は撮らなかったのですが、
ブリストルという、
飛行機屋あがりwの高級車ディーラーの前も通りました。
ブリストルは、ロールスロイスなどよりも、はるかに生産台数は少なく、知名度も本国イギリス以外では低いこともあって、本当に「知る人ぞ知る」と言う感じ。
新車を注文する顧客はロンドンのケンジントンにある、この
唯一のディーラーへ
注文に来なければならないのだとか・・・
写真がないので恐縮ですが、ショールーム内も1台だけ
シリーズ6が置かれているだけで、一般的な高級車ディーラーというイメージではなく、
敷居は決して低くはないものの、アットホームな感じ が印象的でした。
BMW Z8.
これも、けっこう見かけましたね。007シリーズの好きな自分としては、「ワールド イズ ノットイナフ」での
ボンドカーのイメージが強烈です。

当時デビューしたばかりの
MINI ONE
この時はまだ日本には入って来ていなかったので、つい興奮してシャッターを切りましたが、その後多くのMINIが、日本でも売れました。

このクルマは、
車種不明。
シャッターを切ったときは、ベントレーかな?
と思ったのですが、専門家に尋ねたところ、どうも違うよう・・・
これは、結婚式に使用されていたクルマで、まさに式が行われているときに撮った写真で、スタッフと思しき
黒人さんがイイ味出していますね。
そして・・・
ロンドンへ行く最大の目的(自分はw)であった場所へ・・・

ここは、
アールズコートと言う場所で、古くからの自動車屋さんがたくさんひしめいているらしいんですね。
一般の観光客が訪れないような、大通りから引っ込んだところにあるこの場所へ訪れることができたのは、カー○ラフィック83年の4月号の小林彰太郎氏の
“英国 古典的自動車界之最新事情”
という記事に、住所がしっかりと書いてあったから・・・
この記事を読んで
「いつかイギリスに行くことがあったら、絶対行ってやる!」と腹に決めていたwからであります。
でも、イギリスって本当に凄いと思いましたね。
日本国内だって、住所を聞いただけでは迷うことも珍しくないのに、初めて行った国なのに本に記してあった住所の場所へ、苦労なく辿り着くことができたんですから・・・
イギリスだけではないかもしれませんが、欧米の住所ってのは、原則性がしっかりしているためか全く初めての観光客にもとても優しいんですね。
現地滞在のJ○Bの社員さんは、今までそこへ行きたい、などというツアー客の人間は居なかったらしく
「何でそんなところへ?」と怪訝そうな顔してましたがwww
しかし、目的地に着いてみると、画像のように新しめのクルマが1台・・・
カー○ラフィックの記事から18年が経過していましたから、ひょっとしたら、「そんな自動車屋は無くなっているのか・・・」
小林氏の記事に書いてありましたが、ここは中世の世から近代まで、ココの住所名にある「ミュウズ」というのは、“馬車小屋のあった中庭ないし街路”を指すらしく、建物の外観は、なるほどヨーロッパの馬小屋の雰囲気が色濃く残されており、「無くなっていないか?」と心配をしつつも、いかにも、な木製の扉の上部の上下に薄い窓を覗くと、確かに戦前の車名も分からないような
凄いクルマが何台も並んでいます。
「ヤッタ!!」と感動したものの・・・
無人(に見える)の建物の窓越しに写真を撮るのも(しかも凄い価値のクルマばかりだし・・・)気後れして、同じカー○ラフィックに載っていた、ここから近くのもう一軒の方へと足を進めます・・・が、そこもお休みのよう・・・
戦前のアストンマーティンやMGをガラス越しに眺めながら、しぶしぶ帰路に着きますが
諦めの悪い自分のこと、妻に「もう一回、さっきの場所へ行ってイイ?」と聞いてからw最初の場所へ戻ります・・・
すると、何と!!

こんなクルマが!!
フェラーリ250GTザガート
これは、想像すらしていなかっただけに、凄いインパクト!!
250GTのザガートは5台しか生産されず、しかも1台1台が注文主のオーダーによって仕様が異なるため、全く同じ仕様というのは無いのでありまして、自分も本の記事で250GTザガートは、詳しくはないまでも知っていましたが、まさかそんなクルマと出会うことができるとは・・・
この時ばかりは
諦めの悪い自分の性格に感謝したもんですw

これは、恐らく
250GTザガートの1号車で、有名なペブルビーチのコンクールを始め自分がこの写真を撮った後にも、大きなコンクールの数か所で賞を取ったそう。
この写真が撮れたことは、ハッキリ言って自慢ですwww
しかし、最初にここへ来て立ち去って、数十分の後に戻ってきたのですが、この250GTザガートの写真を撮っている際も、
車屋、オーナーと思われる人の姿がまったく見当たらないwww
勝手に撮って勝手に立ち去りましたw
それにしても、新旧のロールスロイス/ベントレー、ジェンセンやこの250GTザガート、戦前~戦後の希少車などが
「何気なく」「普通に」「さりげなく」路上に停めてあったり、旧い建物に収まっているイギリスって、
本当に素敵な国だなあ、とつくづく思いますね。
現在、こうした場所がどうなっているかは分かりませんが、旧いものを決して愚弄したりはしない
、「本物」の大人の国イギリスですから、根っこのところは変わっていないと思いたいです。
そんなこともあって、自分が
イギリスのクルマや、ザガートという名称にことさら反応してしまうのは、このイギリス旅行がきっかけと言えます。
クルマも素晴らしいですが、
イギリスという国にはまた行ってみたいですね~