
最近、めんどくさがって(汗)やっていなかった、カタログのアップですwww



初代シーマが88年に登場。一世を風靡しました。
ここで、シーマを国内の最高級車(プレジデントを除いて)にしておけば、後の混乱には至らなかったと個人的には思うのですが、トヨタのレクサス(セルシオ)とともに日産も国内にインフィニティを導入してしまったために、シーマの立ち位置も微妙な感じとなり商業的にはパッとしなかったのが、この2代目シーマです。(91年8月登場)
もちろん、上記の理由だけでなく、このY32シーマ自体がY31に比べて日本人にとっては明快さがなくわかりづらかった、ということもあったかもしれません。
それは、内外装のデザインであり、初代の3リッターターボでグイグイ加速!と違ってトルク、パワーともにVG30DETを上回ってるとは言えNAのV8のフィーリングが大人しく感じられたから、とも言えそうです。(サイズアップや車重の増加ももちろん加味しなくてはなりませんが。)
その証に、2年後のマイナーチェンジ時にはなんと、先代同様V6ターボも追加されることとなりました。
このカタログは、4WDのアテーサE-TS S-fourシリーズが登場した92年9月のものです。

外観も初代のような好評さがあったとは思えませんが、個人的には歴代のシーマの中でもこのY32が1番好きです。
10数年前も買うギリまで行ったほど・・・。(モチロン中古でw)
車高も充分採ったフルドアのサルーン。
風格あると思います。
当時はメッキの使い方がちょっとクドイかな?と思いましたが昨今の軽自動車ですらギンギラな感じからすれば、コレは十分に抑えの効いた上品さがあると感じますね。

運転席もこの頃から増えたナビの画面のタッチパネルで、エアコン、オーディオを操作するようになったためスイッチ類が格段に減り、スッキリとしています。(と同時に今に至る、多機能と引き換えに操作が著しくしづらくなる、といった現象の始まりでもありますw)

シーマ2で良かったのは内装も国産車離れした雰囲気であったことですが、皮革仕様もウールを使った仕様もそれぞれ魅力的でした。

この写真の右上の「タン本革バージョン」なんて、木目も本木となることとあって何やら、イギリス車ぽくもあり、また色使いからイタリア車をも連想させるというなかなか欲張りなwイメージも持っていると感じます。

シーマ2には、先に発売されたインフィニティQ45に搭載されたV8のVH型エンジンが採用されます。
但し、Q45よりスケールダウンされて排気量は4100ccとなっています。
ここも、「なんだか中途半端。」などと言われることとなる要素w
確かにココはQ45に遠慮せずVH45DEをそのまま載せた方がよかったのではないか?と自分も思います。
そこへ行くとトヨタはウマイ!
セルシオに搭載したV8をそのままマジェスタに載せてクラウンの地位もしっかり保ったのですから・・。
画期的なアクティブサスも、Q45で登場してから市場の反応もイマイチだったからかこのシーマにとっても十分なウリとなり得るはずなんですが、カタログの説明もご覧のとおり僅かに割かれるだけに留まります。
この時期、マジェスタ/アリストのトヨタ軍とともにハイクラスのサルーンに4WDを、というのがブーム(?)になりました。
この時期は三菱のパジェロを始めクロカン4WDの一大ブームでありましたが、そこから離れた高級車クラスのセダンにも4WDを、というのは大いに支持したいところではありました。

現代からすれば化石モノですが、当時としては最先端w
ビーコン対応のナビゲーションシステム(日産ではマルチAVシステムと呼ばれています)。
上にも記しましたが、画面タッチでエアコン、オーディオを操作できるのは良いのですが、ブラインドタッチがほぼ不可能なことや、何をするにも一度基本画面を呼び出さなくてはイケナイ、というのが自分のような気短な人間には向かないんだよな~(笑)

シーマだけでなくY32のセドリック/グロリアでも一つのウリでもあった「トータルコーディネート室内照明」
いわゆる間接照明ですが、配光、明るさ、残光時間などをコントロールされるというキメの細かさは素晴らしいですね。

この頃より、安全性を訴求する日本車が増えました。

グレード構成は(前期)TypeⅢLIMITED TypeⅡLIMITEDの2グレードにはそれぞれ(L)、即ちアクティブサス仕様があり、TypeⅢLIMITEDとTypeⅢLIMITED(L)にはAV仕様も用意されました。
さらに、TypeⅠ仕様、そして

4WDにはTypeⅢLIMITED S-four TypeⅡLIMITED S-fourの2機種が用意されました。

巻末のディーラーオプションも時代を感じます。
「自動車電話」や「CDオートチェンジャー」なんてのは知らない世代も多いでしょうね(笑)
シーマ2が販売で苦戦したのは時代性もあったでしょうね。
開発期はイケイケのバブル。発売時にはそのバブルも儚く彈け、高価格車自体の受け皿が縮小してしまったのも大きいでしょう。
それでも、この時期でなければできなかった贅沢な機軸も多かったことでしょうし、それまでになかった内外装のTRYは、一般的にはあまり受け入れられなかったとは言え、現在の1部の車種のような恥も外聞もないw目立てばOK、といった趣味の悪さとは対極にあり今でも評価に値する、と自分は考えています。
登場時のCMです。
曲はセリーヌディオンなど有名な歌手がカバーしている「When I Need You」ですがこのCMで歌っているのは故 青江三奈さん。
亡くなられてから久しいですが、このお声とこの曲、そしてシーマ2の雰囲気と絶妙に合致していて個人的に大好きなCMの一つです。
Posted at 2014/11/29 23:21:44 | |
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