
2025年7月27日。
アトムサーキットの耐久レース後に開催された「カートでジムカーナやってみよう!」に参戦してきました。
レースアナH氏によれば、今回で16回目の開催なんだそうです。
そして全国的に見ても、レンタルカートでジムカーナをやっているのはアトムくらいしかない、稀有なイベント。
中々、走れる距離や時間がフリー走行に比べると少ないのでコスパが悪い印象なのか参加者が集まりにくい。
でも、やってみると楽しいので、もっと盛り上がって欲しいねぇ~。
さて、当日は35度の猛暑日で湿度も高く、身体にはかなりキツいコンディションでした。
自分は耐久レースをスルーして疲れの無い状態で集中していこうという作戦です。
他の参加者はレースを走っていますから、ドライビング感覚は励起されていますので、操作に関しては有利です。
さてさて体調か?感覚か?天秤にかけてどちらが有利に働くでしょうか?
今回のコースは、サーキットの形状を生かした高速系で2つのパイロンターンを組み込んだレイアウトです。(トップ画)

ピットスタートで、直ぐに計測開始です。
なので、勿論ピットレーンは全開で行きます。
✻メビウス君の走りから切り抜き。いつもありがとう。

ピットアウトして逆走方向へ。

右〜左とスラロームして。

次の右パイロンを一回転半、540度ターンをします。

順走方向へ、1コーナーから。

4〜5コーナーは使わずに6へ。

7コーナーからインフィールドに入ります。

中島を左〜左〜8コーナーを右へ。

9コーナーを左。パイロンで規制されているのでタイトです。

出口もタイトに規制されています。

三角中島をシケイン風に抜けて。
逆走方向へ外周を走り、5コーナー〜4コーナーへ走ります。

4コーナーを抜けて、右〜左とスラローム。
これ、受付嬢の高橋さんがプラスしたパイロン2本なのですが、地味〜に難しさをプラス。
最後の360度ターンに入る姿勢作りに影響を与える、良いスパイスでした。
全く、余計な事をしてくれだぜ(笑)

最後の難関の、左へ360度ターン。
アプローチの2コーナーから横Gがかかりながらのブレーキは、かなり難しそう。

この後コントロールラインまで直進してゴールです。
こういうコースでした。
ね?覚えられないって程難しくないでしょ?
という訳で結果をば。

自分は5位でした~。
上位の4人は全員1クラスなので、順当っちゃ順当なんでしょうが。
自分自身の走りの内容は課題が残ります。
二本目の360ターンが両方失敗してしまい。
追い上げるつもりがタイムダウンしてしまいました。
気負ったかねぇ~?あと、ジムカーナ前の耐久レースはやはり走った方が良いのかもしれません。
勝ったのは、ジムカーナが苦手だった印象のスパイス君おめでとう〜!!
若さと伸び代が素晴らしいね。
僅差で負けたメビウス君も素晴らしい走りでした。
かつての、ミスコース、パイロンタッチ多発の賑やかし勢の面影は全く有りませんでしたね。
次回のカートでジムカーナやってみよう!は来年なんだそうで。
リアルなスラローマーの皆さんも参加宜しくお願い致します。
【ながーいおまけ】
長文の文字は伊達じゃ無い。
なんなら、ここからが本番というね(笑)
今回のジムカーナもまた、360度のパイロンターンの難しさを痛感した自分なのですが。
ちょっと思った事が有ったのです。
今回2位になったメビウス君なんですが、二本目は途中まで素晴らしい走りで、レースアナH氏も一番速いと言っていたほど。
しかし最後の360度ターンで僅かにトチってしまい、70/1000秒差で逆転されたのですよね。
そのシーンがこちら

360の進入部分。横Gがかかりながらのブレーキ操作の難しさを考慮して、かなりラインを外側から巻いて入っています。

慎重に行った、が、しかし。
ここで大きくリアタイヤを滑らせてしまいました。
当然乗せて来たスピードも失い、横に曲げる動き(ヨー)も無くなってしまいました。

失速を取り返すべく再加速します。
あと180度ほど曲げなくてはいけませんから、左へ目一杯ステアリングを切っています。

しかし、カートが曲がりません。
本当は矢印の方向にカートを向けたいとメビウス君は思ったはず。しかし曲がらない。
コンマ数秒の、この金縛りのような時間により作ったアドバンテージを吐き出してしまったのです。
ハーフスピンにより失速したので、加速するのは当然の流れだと思います。
加速するとどうなるか。
荷重がリアにかかり、フロントタイヤの荷重が抜けるんですよ。面圧が抜けてるからステアリングを切っても曲がらない。要因の一つじゃないかと思いました。
そしてフルロックまでステアリングを切った状態において、カートならではの事情が有りまして。

カートのフロントタイヤってキャスター角が付いてるんですよ。知ってる方には常識ですけど、インリフトという現象を起こしてスムーズなコーナーリングを引き出すためのモノなんです。

ステアリングを左右に切ると、タイヤは水平では無くナナメ左右の軌道に動くんですね。
インリフトを誘発してスムーズなコーナーリングを引き出す。。。それは、実は十分な荷重移動が出来るスピードと摩擦がないと成立しないことなのです。
例えば左へフルロックまでステアリングを切ると仮定します。
左タイヤが左ナナメ下後ろに動き、右タイヤは左ナナメ上に動きます。
斜めに動いたタイヤは傾き、地面に対してカドが立って接地した状態になるのです。
・ハーフスピン後再加速する
・カートの前が軽くなった状態でステアリングを目一杯切る
・ヨーが無いためリアタイヤ2本は均等にカートを前に押し出そうとする。
・斜めに傾いて接地したフロントタイヤは、接地面が足りない(正しく接地していない)のでカートを曲げる抵抗を十分に作り出せない。(アンダーステア)
曲がる訳が無いのです。

アッカーマンという内側のタイヤがより多い角度で切れる機構も、再加速に対して抵抗を作っている要因でしょうね。真後ろから押されているのにタイヤは横を向いているんですから。
という訳で、思ったこととは。
一つの結論を導き出しました。
360度ターンではハーフスピンしないこと!!
当たり前過ぎます(笑)
つまり、前後も左右も動きが止まると回復するまで凄く時間がかかる。
ステアリングをフルロックせざるを得ない状況になったら修了だということです。
自動車のジムカーナならば、エンジンパワーでリアタイヤを滑らせてぐるぐる回転出来ますが、レンタルカートは出来ません。
乗せてきたスピードを繋げて、失速しない回転弧とブレーキの強さとアクセルの使い方と。
スイートスポットと言って良いのか。そこのバランスを外してはいけない。という事が分かりました。
なんか、とりとめの無い文章になってしまいました、この辺で終わります。
読んでくださった方ありがとうございました。
いや、このニッチな内容を誰が読むんだ?って気がしてきた(苦笑