ミスファイアの原因は何？！（原因特定）

ミスファイア原因調査です。まずはお決まりの点火系統の点検です。

プラグがやや特殊なソケットでした。12角の14mmでしたが手持ちのプラグレンチは6角の16mmでしたので、6角、12角、E形トルクス対応のマルチソケットで外しました。

純正プラグ？のようです。メイドインフランスとあります。　

ギャップ、汚れ具合など確認しましたが目立った劣化は見受けられず、、、とりあえず左側の2本を、右側の2本と入れ替えました。

試運転しましたが、相変わらず1番シリンダーにミスファイアが出ています。ドコドコ音も変化なし、、、

ちなみに、前から見て左から1番シリンダーのようです。（オイルレベルゲージがある方）

つぎはイグニッションコイルをみてみます。

ロックを手ではずしたら、そのまま上に抜けます。すぽん！といい音がします(笑)
工具は不要ですが、エンジンが暖かいと抜けにくいようです。

見た目には劣化はないようでしたが、これも1番2番を、3番4番と振り替えます。

試運転しましたが、これも外れでした。
ドコドコ音もミスファイアのエラーコードも消えません。さっきまで1番シリンダーだけでしたが、なぜか2番シリンダーにもミスファイアが出だしました、、、

あとから聞いた話ですが、ミスファイアが頻発すると、釣られて正常なシリンダーでもミスファイアが
出ることがあるそうです。

順番的には次はインジェクターのような気もしますが、点検が難しそうなので圧縮を先に測定しました。

ストレイトのエンジンコンプレッションゲージを使います。プラグホールアタッチメントは12mm×1.25でした。ホース先端部でアタッチメントをロックできるようになっており、プラグホールにアタッチメントが取り残されないように工夫されてます。

すべてのイグニッションコイルを外しておき、1番シリンダーのプラグの代わりにこれを取り付けます。

これもあとから聞いた話ですが、圧縮測定のクランキングはピストンストローク7回ぐらいで良いそうです。今回は分からずに、とりあえず10回ぐらいとしました。シュコーシュコーと圧縮音がするのでだいたいで数えます。

残念ながら、、、圧縮ありませんでした。。。ご臨終です。衝撃写真です。エンジンブローしてます。

ゲージの故障かもと思い他のシリンダーも計ってみましたが、2番から4番は1400kpa（約14kgf）ほどありました。念のためもう一度、1番シリンダーを計ってみても、やっぱり圧縮は200kpa少々しかありません。

ここでしばらく、うなだれタイム笑
10分ほどボーッとしてました。やっぱりミニに乗りたいので、諦めずに調べてみました。

インターネットの情報によると、圧縮もれにはいくつか原因があるようです。

1.エンジンヘッドガスケットが抜けている
2.バルブの気密性がない
3.ピストンリングが固着している
4.シリンダーが歪んでいる

ガスケットが抜けている場合は、オイルラインへのクーラント混入、あるいは逆にクーラントへのオイル混入などあるようです。いずれも問題はなさそうです。

バルブからの圧縮もれは、バルブ傘の破損、ステム曲がり、異物噛みがあるそうですが、いずれもヘッドをばらさないとわかりません。

ピストンリングの固着は、オイル上がりによる排気ガスの白煙や、リングがシリンダーをこすることによる異音などが出るそうです。正常な状態を知りませんので白煙はわかりませんが、少なくとも異音はありません。

シリンダーが歪んでいる場合も異音が出るそうですが、1番だけ歪むのは考えにくいです。他は圧縮ありますし。。。

事例が多そうなので、バルブの破損を点検してみることにしました。

アマゾンで買ったスマホで使えるファイバースコープを使います。意外と安くて2000円ほどです。カメラ先端部の直径が5.5mmで、これをプラグホールから差し込んで、シリンダー内部を点検してみる作戦です。先端部には耳掻きのような鏡がついており、レンズの反対側が映るようになっています。

届いてすぐ子どもに見つかり、耳の穴の点検をされられました(笑)
なにこれ？と奥さんに聞かれたときは、健康グッズと答えましょう！

見えづらくてすいません、作業開始から1時間ほどかけてようやく見つかりました。エンジンがホカホカだとミラーが曇ってしまい、冷えるまで待ちました。排気側バルブの一部が欠損しているようです。

シリンダー内部を探しましたが、破損したカケラは見つかりませんでした。溶けて無くなっていることを祈ります。

すでにサンデーメカニックでは手に負えない状況です、、、

さて、どうしましょうこれ？

次に続きます。