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2010年02月11日 イイね!

リコール制度の限界もしくは保安基準の問題?

プリウスはリコールとなりましたが、正直な所このリコールは少々異常といわざるを得ない。

まず、リコールとは「自動車の構造、装置又は性能が自動車の安全上、公害防止上の規定(道路運送車両の保安基準)に適応しなくなるおそれがある状態、又は適応していない状態で、原因が設計又は製作の過程にある場合に、その旨を国土交通省に届け出て自動車を回収し無料で修理する制度」となっています。

逆に言うと、車両が燃えるか、重大事故が多発して死人でも出ない限り、保安基準に適合していればリコールには出来ないとも言えます。(我ながら極論だとは思いますが・・・苦笑)

今回のケースは特定の条件下で制動距離が伸びるという不具合です。
確かに制動距離に関して保安基準は定められていますが、時速20~30キロ という速度域で中途半端にブレーキを踏んだ時の制動距離に関しては規定はありません。

つまり、「制動距離が伸びる」というだけでは通常リコールとはなりません。

かつてトヨタ車でABS制御プログラムのバグで制動距離が伸びるというという不具合がありましたが、これもリコールではなく改善対策で処理されております。

「ブレーキは重要保安部品じゃないか!」と仰る方もいるかもしれませんが、そういう問題ではありません。(心情的にはわかりますが)
法律で規定されていないものを法律で罰することはできないんです。

よって、今までの前例から言うと、今回のケースは重くて改善対策、通常ならサービスキャンペーンが妥当であったと思われます。

「でもプリウスによる追突事故が数件発生してるじゃないか!安全性に問題があるんだろ!」と仰る方ももいらっしゃるでしょう。

しかし、先日も書きましたが国土交通省によるリコール内容の公表からすると、「この不具合による事故は無し」とされてしまいました。
昨年7月のプリウスによる追突事故を調査していると今月初めに言っていたにもかかわらず・・・です。

これでは「今まで起きたプリウスによる追突事故と今回のリコールは関係ありません」と国交省がお墨付きを与えてしまったようなもの。
リコール制度によってトヨタに改善を迫るどころか、トヨタを擁護しようとしているかのよう。

これではブレーキの不具合のせいで事故が起きたと主張しているユーザーの方々はたまりませんね。
本来リコールはユーザー保護のためのもののハズなのに、これでは今まで事故に遭った方はもうトヨタに文句が言えなくなります。後は某国のように訴訟でも起こすしかないじゃないですか。

おかしいとは思いませんか?

よって(ここからは私の独断と偏見に満ちた主張ですが)今回のプリウスのリコールは、本来リコールに成り得ないものをリコールにしてしまったという稀有な例であり、さらにリコール制度がメーカー保護のための役割を果たしている事を証明してしまった実例と言わざるを得ません。

更に言えば、マスコミの圧力と某超大国からの圧力に屈した悪しき前例と成りかねない極めて情けないリコールであり、某超大国の内政干渉を許してしまった極めて危険なリコールとも言えます。

ここまで書くと流石に誇大妄想になってしまいますが(^^;

あとですね、私はこの「ABS制御プログラムの不具合」というリコールの内容そのものに疑問を感じています。
先週の会見では「回生ブレーキから油圧ブレーキに切り替わる際のタイムラグ」と常務自らが断言していたのに、ほんの2~3日で「ABS制御プログラムの不具合」に主張が変わってしまったのが、どうにも腑に落ちない。
1月の時点で修正プログラムが出来ていたのだから、その時点で不具合の内容はメーカーが把握していたハズなのに何故こうも簡単に主張が変化するのか?

で、先ほど昨日の記事にいただいたコメントへの返信を書いていて気付いたんですが、高速走行時でのブレーキの抜けも「回生ブレーキから油圧ブレーキへの切替時のタイムラグ」なら説明がつくんですよ。

ご存知の通りプリウスの回生ブレーキは、バッテリーが満充電になると回生放棄をしてそれ以上充電しないような仕組みになっています。
よって、高速走行時にブレーキを踏んだ時にたまたまバッテリーの充電が完了して回生放棄が行われ、油圧ブレーキが不足分の制動を補うのにズレがでれば、「大阪在住の主婦」なる人物が主張するような状況が発生する可能性は十分にあります。

ですがこれでは、不具合の原因は「回生ブレーキと油圧ブレーキの協調制御プログラム」となってしまい、「ABS制御プログラムの不具合」とは違ってきます。
どちらもブレーキ制御に関わるものですが、受ける印象はちょっと違いますよね。

そうなるとトヨタは虚偽のリコールの届出を行った事になるし、国土交通省はそれをチェックすることなく受け入れた事になってしまいます。もしくはわかっててそのまま受理してる?

流石にここまで書くと、自分でも「それはないだろう」とは思いますが・・・(^^;
むしろ先週の会見での主張の方が嘘である可能性も否定できませんし。

日本では死傷事故こそ起きてはいませんが事故は数件起きているのも関わらず、「それは関係ない」と知らん振りしてお手軽にプログラム書換えだけで事を済まそうとしている・・・ようにしか私には見えないんですよねぇ。

いったい誰を守ろうとしてるのやら。

まぁ、どちらにしても今回のリコールはどうにもスッキリしないのです。
Posted at 2010/02/12 01:33:43 | トラックバック(0) | プリウスのブレーキ問題 | クルマ
2010年02月10日 イイね!

これが本当なら今回のトヨタの釈明では説明がつかない

これが本当なら今回のトヨタの釈明では説明がつかない読まれた方も多いとは思いますが、今朝の朝刊のプリウスのリコールに関する記事に興味深いものがあったので紹介します。

大阪在住の主婦の方の体験談という事です。以下地元新聞からの抜粋です。
最初に違和感を感じたのは昨年10月ごろ。京都府内の高速道路を走行中、ブレーキをかけているのに外れる感触があった。「あれ!」時速90キロ。車間距離を取っていたのが幸いした。
その後も高速で同じ出来事が相次ぐ。スピードを抑えようとブレーキを踏んだら、1秒ぐらい効かずにスッと走る。車線変更のタイミングでも起きた。「まるで不整脈」
~中略~
ことし1月。実家からの墓参りの帰り。駐車場から約30度の急勾配の下り坂をブレーキを踏みながらバックして出そうとした瞬間、また制御できなくなった。慌てて強く踏み込む。止まったのはがけの約30センチ手前だった。


まぁ「システム上のこと」としてディーラーが取り合ってくれなかったという事も書かれてましたが、今回問題にしたいのはそこではないので省きます。

この女性の話では、問題になっているブレーキの抜けが起こったのは時速90キロで高速道路を走行している時。
この文面からではハッキリとは言えないが、ABSが作動するような状況ではないような感じである。
同じくバックでブレーキを踏みながら坂道を下るような時もABSはあまり作動しそうにない。

今までのトヨタの釈明では「比較的低い速度域」で「弱めのブレーキをかけていた時」に「凍結など滑りやすい路面等でのABSの作動」するとABSの作動から復帰する時に油圧ブレーキの立ち上がりが遅れる事がある、となっていた。

少なくとも高速道路走行時でのブレーキの抜けという話は出ていなかった。

この話が本当ならトヨタの釈明では説明がつかないし、今回のリコールによるABS制御プログラムの書換えでは改善されない可能性すら出てくる。

実際のところ、どんな風にプログラムが改修されているのか全くわからないので、こういった事例も含めて全て改善される可能性もありますけどね。


いったい真実はどこにあるのでしょう・・・?
Posted at 2010/02/10 22:14:02 | トラックバック(0) | プリウスのブレーキ問題 | クルマ
2010年02月09日 イイね!

どうも釈然としませんなぁ

どうも釈然としませんなぁとうとうリコールになりましたね。

が、トヨタも国交省もなんかおかしい。

まずトヨタですが、先日の横山常務の説明では「回生ブレーキから油圧ブレーキに切り替わる時の1秒未満の時間差が生じるのが原因」といっていたハズ。
ところがリコールの届出では「ABS作動完了後の制動力が作動直前の制動力より低下することがあ
る」となっている。

回生ブレーキの「か」の字もないではないか!

先週の説明は何だったのだ?

あとリコールに決めたのは確か7日だったはず。
リコールの届出は、対策準備が整ってからでないと提出できない決まりのハズ。
届出を提出したのは本日9日です。

つまり

修正プログラムはとっくの昔にディーラー全店分用意できてたという事だよね?!
まぁ修正プログラム自体は昨年のうちに作られてたから当然といえば当然だけどね。

あとついでに書きますけど、SAIもこっそりプログラム改修してましたね?

リンクしようとしたら記事が消されてたヨ。・・・誤報?


しかし、それ以上におかしいのが国土交通省。

まず画像の右下の「事故の有無」が「無し」となってます。

おかしいでしょう?!

昨年後半から今年にかけて現行プリウスによる追突事故はたしか3件か4件ほど起きていたハズ。
当然、それらの事故原因を調査した上で「プリウスのブレーキには問題アリ」と結論付けたんじゃないの?
今回の不具合を起因とする事故が「無し」なら、これらの追突事故はプリウスのブレーキの不具合が原因ではないという事ですよね?

実はまだ調査中とか。

もしそうなら、まだプリウスと追突事故との因果関係は掴めてないって事?
だとするとプリウスをリコールにした要因は何なんでしょうか?


ちなみに保安基準別添12の3.2.10にこう記されている。
主制動装置、二次制動装置及び駐車制動装置は、適切な強度を有する構成部品を介して、車輪に結合されているブレ-キ面に作用するものであること。特定の車軸及び複数の車軸へ供給される制動トルクが摩擦式制動装置とB種の電気式回生制動装置から供給される制動装置にあっては、摩擦式制動装置の制動力が常にブレーキ面に作用し、3.2.7.1.に規定する補償を行なう場合には、B種の電気式回生制動装置から供給される制動力は切り離してもよい。ただし、1秒間を超えない範囲であれば、切り離しの瞬間的な移行の際に不完全な補償があってもよいものとし、補償は、最終値の少なくとも75%を達成していなければならない。しかしながら、あらゆる場合において、常に結合されている摩擦制動装置の制動力は、主制動装置及び二次制動装置について規定する効力を有し作用し続けるものであることを保証しなければならない。

つまり、油圧ブレーキへの切替直前の制動力の75%が確保できれば、回生ブレーキから油圧ブレーキへと切り替える際に1秒未満のタイムラグは認められている、という事らしい。

問題になっている症状が起きた時の制動力を確認する事は私にはできないが、トヨタが「フィーリングの問題」としていたのは、この事が頭にあったからなのでは?

報道によるとタイムラグは0.06秒だとか。もし制動力が確保されてれば十分基準内ですよね?
国交省での検証はされているんでしょうか?

ちなみに「B種の電気式回生制動装置」というのは主制動装置の一部である電気式回生制動装置の事で、電気式回生制動装置とは回生ブレーキの事を指しているようです。
ですので「回生ブレーキは制動時に発電しているだけだからブレーキという呼称はおかしい」というご意見の方もいらっしゃるようですが、法律の上でも制動装置と定義されてますし、プリウスなどのハイブリッド車もブレーキとしても使用していますので、やはりブレーキという呼称が相当かと思います。

また3.2.7では、電気式回生制動装置が単独で制動を行うことも認められているようです。

TVでもやってたそうですが、個人的にプリウスで症状の再現を行っている方がいらっしゃいました。
社長も自分で試乗して「体感した」と言ってますし、どうやら症状の再現性は高いようです。
となると走行実験での見落としというのも、私には考えにくい。

まさか最初から保安基準に適合しない車をトヨタが世に送り出すほどバカだとは思えないし、認可する国交省もそこまでマヌケではないでしょう。

まさか回生ブレーキに関する保安基準そのものに問題があったなんて事はないよね?

保安基準やプリウスのブレーキに詳しい方のご意見をゼヒお伺いしたいところです。

何か問題の本質をうやむやにされてしまったような気がするんだよねぇ・・・

考えすぎか?


余談ですが、米国では無償改修はすべてリコールとして扱われるんだそうな、知らんかった。
まぁ国によってリコール制度の運用は若干違うらしいから、しょうがないか。
Posted at 2010/02/10 00:22:05 | トラックバック(0) | プリウスのブレーキ問題 | クルマ
2010年02月08日 イイね!

レスポンスさんも思い切ったことを

プリウス他ハイブリッド4車種のリコールの届出を明日、2月9日に行うそうですが、レスポンスさんでこんな記事が・・・

あ~あ、はっきり書いちゃいましたねぇ。

確かに今までのリコールの前例からすると、今回のプリウスの問題はサービスキャンペーンあたりが妥当なところ。(悪くても改善対策かな)
リコールとするのは少々異例ともいえるが、それを「車両に欠陥がないのにリコールを届け出るのは異例のこと」と書いてしまった。

車両に欠陥がなかったのかどうかはトヨタの届出の内容を見るまではハッキリとはまだ言えないと思うのだが。
まぁ基本的には私も同じ考えなんだけど(笑)
しかし、だからと言ってトヨタが無実かというと、そうとも言い切れない。
少なくともブレーキの扱いについてメーカーとしての説明義務を怠っていたという点に関して罪はあるでしょう。

自動車業界では、商品性を向上するための設計変更はよく行われること。国土交通省に事前に届け出る義務はない。今回もそうした対応をとっていたが、ブレーキへの苦情が新聞に報道されると、日に日にマスコミ報道が過熱し、あたかも欠陥をこっそり直していたかのような誤解を受ける事態になった。」

この記事を書いた記者は、これを「当然の事」と言いたいようだが、私はこの慣習こそがリコール隠しの温床なのではないかと考えてます。

プリウスの場合は保安基準には抵触しないものの、改善対策やサービスキャンペーンといった自主的な対策では世論が収まらないと判断したようだ。」

まぁ確かにそうなんだけど、どうせなら実は別の問題をはらんでいる事にも言及して欲しかったなぁ。


米国でのリコールもほぼ決まりのようですが、10日の公聴会(と呼ばれる集団リンチ)対策ですかね?
Posted at 2010/02/09 00:22:37 | トラックバック(0) | プリウスのブレーキ問題 | クルマ
2010年02月07日 イイね!

プリウスのリコールの方針で決まったそうですが、その影でこっそりと

プリウスのリコールの方針で決まったそうですが、その影でこっそりとフォードのフュージョン・ハイブリッドが自主改修を行ってたそうな。

以下リンク切れ対策のための転載です。元ネタはコチラ
米フォードは4日、同社のハイブリッドモデルのうち、2010年モデルの『フュージョン・ハイブリッド』と兄弟車マーキュリー『ミラン』の回生ブレーキのプログラムを「カスタマー・サティスファクション(顧客満足)プログラム」により無償改修を行うことを発表した。

これはハイブリッド車特有の回生ブレーキから通常の油圧ブレーキへの切り替え時に違和感を感じるという報告が数件のドライバーから上ったことを受けての対応。減速不足を感じる可能性に対する改善をソフトウェアのアップデートを行うことで改修する。

フォードは両モデル共に油圧ブレーキとABS自体は正常に作動していることを明確にしており、本件に関連する人身事故は報告されていないとのこと。あくまでも自主改修でありリコールではないが、修理が必要なモデルを所有しているユーザーには、ディーラーでプログラムアップデートの無償修理を行うことが出来る旨、郵送で通知する。

フォード・フュージョン・ハイブリッドは今年の北米カーオブザイヤーを受賞したモデル。

今回トヨタ以外のメーカーのハイブリッド車で回生ブレーキに関する改修が行われるのはフォードが初めて。

転載終了

まぁ日本で言うところのサービスキャンペーンですな。

ドサクサ紛れに事を済ませようとしたのか、トヨタからの火の粉が自分の所に降ってくるのを防ごうとしたのかはわかりませんが、この期にやっといた方が有利という判断なのだろう。
車両の詳細がわからないので、これだけで「ハイブリッド車のブレーキはダメ!」と決めつけるわけにもいきません。
が、制御系の煮詰めはまだまだ必要なのかも。

トヨタ様もあと1~2ヶ月早く対応していればリコールにしないですんだかもしれないのにねぇ。

もう後の祭りですが。

そういえば明日から米国工場の生産を再開するんですよね。
今度は受注大幅減で稼動停止にならないといいのですが。
Posted at 2010/02/07 23:27:12 | トラックバック(0) | プリウスのブレーキ問題 | クルマ

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