現在テンサンのヘッドライトにはIPFのDEEP YELLOW 2400Kを使用しております。これは私が車を乗り始めた頃からの好みでH17.12/31までの製造の車には全てこれを使ってきました。
もちろん車検もOKで今までこれで何不自由なく過ごしてきました。
ですが昨今のLEDブームもそうですがトゥインゴのヘッドライトをPhilips製のLEDに変えた時に価値観がかなり変わりました。明るくてみやすいのです。
私実は鳥目気味で夜の運転の際は十二分に気をつけたり田舎道ではメガネを着用したり。ですがトゥインゴのLEDヘッドライトではそれを感じたことがありません。
ならば勢い余ってテンサンもLEDにしてみようじゃないかと。
でもヘッドライトは黄色が良いとのことで今回はPIAAのLED2500Kを購入してみました。
ここでマルチリフレクターではなくレンズカットのヘッドライトにおけるLED化の
比較考察をしていきたいと思います。
今回のポイントは
1 レンズカットタイプのヘッドライトでもLED化すると光量はあがるのか?
2 LEDを装着してレンズカットのヘッドライトでカットラインがちゃんと出るのか(PIAAとの相性を含め)
3 IPF Deep Yellow2400KとPIAA LED 2500Kの100Kの差がどれくらい
なのかを検証していきたいと思います。
ちなみに今回は検証ということでカメラに気を使っていきたいと思います。
そこそこちゃんとしたミラーレスカメラにて絞り、シャッタースピード、感度を固定して撮影。そうすることにより見た目でどの程度違うのか、また測定機器により測定できるものに関しては実際どのくらいの数値なのかを検証していきたいと思います。
1.レンズカットタイプのヘッドライトでの光量の差
IPF Deep Yellow

PIAA LED

見た目ではこの程度差があります。
手持ちの露出計で検証すると1.5m離れた場所でISO400 1/50で絞りで
IPF DEEP YELLOW だと絞り0.9
PIAA LED WIDE BEAM だと絞り1.8
わかる方にはわかると思いますがこれは驚異的な数値の差です。
2段1/3ほどの差があるのです。
分かりやすくいうと曇天の日と快晴の日くらいの明るさが違います。
(厳密にいうと目で見ているのは反射光の風景。露出計は入射光の測定機器なので違いますが)
どれくらい違うんやと言われてもこれくらいとしか言えないのですが、写真をやってる人からすれば分かりそう(投げやり
2.LEDでカットライン出る出ない問題
よくグレアが出過ぎて車検に落ちたとききます。このバルブとヘッドライトの組み合わせだとどうでしょう?
IPF Deep Yellow

PIAA LED
こちらに関しては難しいです。
IPFのDEEP YELLOW はかなりはっきりとカットラインが出ていることがわかるのではないでしょうか?
それに対してPIAA LED WIDE BEAM は光量が上がった分カットラインが認識できないわけではないのですが、カットライン上部の漏れ出た光が気にはなります。ただ私もプロではないのでこれで検査にどう影響するかは分かりません。ただ間違えなく言えるのは車検のテスターにかける際にこの2者を比べるなら絶対にハロゲンランプのが受かりやすいでしょう。
3.着色バルブの2400kと2500kLEDチップの色温度の差はいかに?
Amazonでレビューで散見されたハロゲン(電球色)を濃くした程度の黄色さでいまいちとの声もありました。
左IPF Deep Yellow ハロゲン 右PIAA LED 2500k

正直に言いますとほぼ変わりはありません。若干ですがやはりIPF DEEP YELLOW2400Kのがややこい黄色をしております。
私の考えとして基本的に写真は5000Kの色温度で撮影いたします。
なぜなら太陽光が5000Kに近いからです。その光を浴びて反射したものを我々の目で捉えて認識するからです。
ではなぜカメラにおいて色温度が設定できるのかというと、その光源下において白いものを白く写すためにあるのです。
イエローバルブ愛好家の皆様ならお分かりでしょう。夜前にスイスポが走っているとだんだんそのスイスポが黄色いスイスポなのか。はたまた白いスイスポなのか。
一般の方に説明するとだいぶ減ってはしまいましたが昔はトンネルの中といえばオレンジの照明が多かったのです。
これはオレンジ色の光の方が白い光よりも波長が長く遠くまで届きやすいためです。トンネル内は排気ガスがたまりやすくモヤってしまうためオレンジ色の照明が多かったんですよね。
そこでオレンジの光源下で白線を見ると・・・これはオレンジ線?白実線?ここで車線変更はして良いのか?となるわけです。
え?そんなことなったことない?気にしたことない?私だけですかね?
最後におまけです。
両者のHI/LOWの配光・光量の比較です。

IPF DEEP YELLOW 露出計の値LOW0.9 HI1.8 車体中心部延長線上で計測

PIAA LED WIDE BEAM 露出計の値LOW01.8 HI1.8 車体中心部延長線上で計測
あれ?
そうなんです。PIAA LED WIDE BEAM のレビューに多かったHIに切り替えても明るくないというもの。そうこれは実際に測定するとほんとのようです。
デュアルハイビーム機能はLOWとHIのチップが同時点灯。すなわちLOWの配光にHIのチップで足りないところを補うだけなのです。
すなわちHIでもそんなに明るくないというかどちらかというとLOWとほぼ同光量のライトで配光を上向きにしているという説明が正しいでしょう。
逆にIPF DEEP YELLOWのHI相当の光がPIAA LED WIDE BEAM のLOWだと考えると明るいというか恐怖なのか。。。光軸がしっかり出ないとやはり対向車や周りが眩しいと思ってしまうのは納得です。
この記事は別にIPFやPIAAの批判をするものではなくあくまでどのような差が出るのか光軸の検証等の参考にしていただければと思います。
また、この記事を参考ににして実際の車検の合否については私には責任もお手伝いもできませんので。
ニッチな方へ参考になれば幸いです。
追記
所有車両でぶつけまくられた結果1番光軸の正しいcx-8と比較してみました。こちらはiPhoneで撮影のため完全な比較にはなりませんが光軸とカットラインの雰囲気がわかるかと思います。

配光はcx-8のが圧倒的に横に広いのがわかるかと思います。
また、さすがの現代車で純正LEDものすごくカットラインがはっきりしています。
ただカットライン上のグレア等は同等なんならcx-8のが眩しい?
一方面積で言えばぼやっとした感じでテンサンのPIAA LED WIDE BEAMのが広いです。ただ対向車や街中の標識を観察している限り光害になるレベルではなさそうです。
追記2
ハイビームに関して
想像の通り明るく遠くを照らすというイメージよりも今の光量で遠くまで照らすという感じです。
ハロゲンのハイビームやHIDや純正LEDに慣れていると明るくならないのが不満とうい気持ちになるのもわかります。
ですが、そもそもの光量があるので個人的には不満はありません。
やっぱりハイビームは爆光がいい!とかいう方には不向きです。というか爆光のハイビームとかは迷惑です笑