顔というドラマ

松本清張の「顔」を見た。

出演・谷原章介/原田夏希/高橋和也/大地康雄

「昭和31年・東京。売れない劇団俳優・井野良吉(谷原章介)は、ある映画に端役で出演すると、同じ劇団の看板女優・葉山瞳(原田夏希)が主演する大作映画の相手役に抜擢される。
しかし井野には、映画が注目され、自分の「顔」が売れるのを恐れる理由があった。
9年前、井野は恋仲だった山田ミヤ子(原田夏希・二役)という女を殺した。殺害現場へ向かう列車の中で、ミヤ子と一緒にいる所を、偶然、ミヤ子の知り合いの石岡貞三郎(高橋和也)という男に目撃されていた。
ミヤ子を殺し、逃げるように上京してから9年。もし石岡が映画で自分の「顔」を見たら、ひた隠しにしてきた過去の殺人が暴かれてしまう。しかし、このチャンスを逃したくはない。名声をつかみ取りたいという欲望と、破滅への恐怖の狭間でゆれる井野の心に殺意が。」


犯人を知っているという男におびき出され、休憩のときに水筒の水を勧められ飲むシーン。その中には、じつは毒が。このシーンはなんだ？初対面の人から勧められた水を飲むものだろうか？

「砂の器」と同じ動機。過去がばれたら困る。谷原章介の笑いの演技がうまいと思った。

なんどかドラマ化されている、すべて同じ脚色ではないだろうが、これは面白かった。