博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb

という、第37回 アカデミー賞（1965）と英国アカデミー賞の各部門を受賞した長ったらしい題名の映画を見た。

スタンリー・キューブリック監督、ピーター・セラーズ主演で、1963年制作・1964年に公開アメリカ・イギリス合作の映画。

気の狂った准将の命令で、核爆弾が投下され、人類滅亡に至るところまで描くブラックコメディ。

政府や軍の上層部はほぼ全員が性格異常者として描かれる、ブラックジョークだが、ラストシーンにいたるきっかけは、題名と違う。博士の異常な・・・でなく、攻撃命令を出すリッパー准将の命令に従った爆撃機のコング少佐が核爆弾と共にソ連に投下され殉職したからだが。

じつは怖い内容の映画を、勇敢なマーチとともに、くすぐりいれて笑わせている。



大統領科学顧問で、核戦争の専門家、元ナチス・ドイツの科学者で、ペーパークリップ作戦でアメリカに渡り帰化しているストレンジラヴ博士、


戦略空軍司令官であるが、常軌を逸した国粋主義者で妄想にとりつかれ、攻撃命令を出すリッパー准将、

極端な反共主義者で、報復前にソ連への先制攻撃強攻策を熱弁するタカ派、タージドソン将軍、

、
みんな異常者・変人ぞろいだ。


とくに博士。
勝手に右腕はハイルヒトラーのように上がってしまい、ムリに下ろそうとする。


イギリス空軍大佐で派遣将校マンドレイク大佐と、アメリカ合衆国大統領マフリー大統領がまともなくらい。


ピーター・セラーズのストレンジラヴ博士・マフリー大統領・マンドレイク大佐の一人3役は、いわれてはじめて気がついた。


ラストシーン、水爆爆発シーンで流れる歌のテロップがラブソングが癒し？。


笑い話で済ませているけど、このあと、見た「シンゴジラ」もそう、どっちもあってはいけないことだ。