ディパーテッド　The Departed

2006年、アメリカ映画。「ディパーテッド」を観た。
日本語吹き替えで。字幕版の英語ではセリフとかが　かなり下品、ファックなどという汚い言葉ばかりで聞いてられなかった。
意味は死んだ, 亡くなった, 今はないという意味の Departed、空港では出発済 という意味。

「硫黄島からの手紙」「クイーン」を押さえて、第79回アカデミー賞：作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞の4部門受賞。トニー・レオンやアンディ・ラウの鬼気迫る演技の香港映画「インファナル・アフェア」のリメイク作品。「Infernal Affairs」とは「地獄のような出来事」という意味でまた「Internal Affairs(内部調査)」に引っかけた題名という。



出演
レオナルド・ディカプリオ 　　　ビリー・コスティガン
マット・デイモン 　　　　　　　　　　コリン・サリバン
ジャック・ニコルソン 　　　　　　フランク・コステロ
マーク・ウォールバーグ 　　　ディグナム
マーティン・シーン 　　　　　　クイーナン




ネタバレ、あらさがし・・・・・・

演出がおかしいんじゃないか。全編、流れるＢＧＭ（歌）が合ってないのは興ざめ。緊張するシーン・暴力シーンで、軽いノリの歌が流れる。


前に見た「インファナル・アフェア」のほうがいい。これが第79回アカデミー賞受賞、なんだかなあ。

途中で中国人が出てくるシーン。しゃべってるのは香港のことばのようだ、ここで、香港人が「中国政府の人間がビビってる」なんていうせりふ。そんなこというものか、と思った。


ディカプリオに対し、いたぶるマフィアのボスのせりふが「お前は警官じゃないっておふくろさんの墓に誓うことが出来るか？」・・・こんなこというものか。（日本語字幕が間違い？）

ニコルソンもボスというよりエロジジイの異常人格者みたいで、怖くない。エリック・ツァンのほうがよっぽど怖い。いじめておいて、金を出して「これで治せ」、なんて、おかしい。

ディカプリオ、デイモンの主役の2人が似た顔つき。



トニー・レオンやアンディ・ラウの演じた男の悲壮感が感じられない。

飛行場の動く歩道、こんなところで、大声で電話・・・まる聞こえになってしまうのに。


潜入警官を任務につかせたのが上司2人だけが知っているという設定はモトネタもそうなってるのがおかしい。トップが知らないではすまない話で、そいつが殺されたら、どう説明し、どう責任取るんだ。



出てくる女優も好みじゃない、ヴェラ・ファーミガ。自分はケリー・チャンのほうがまだいい。
そもそも診察するとき白衣着ていないんじゃ、医者には見えない。



このシーン、エロチックと思うのだが・・・映画館でペニス（おもちゃ？）出すニコルソン。
ふざけ過ぎだろ。



オリジナルでのラストの感動するアンディ･ラウの敬礼シーン、それも本作ではない。



アカデミー賞審査員は、「インファナル・アフェア」を見てないのかな。





＜アマゾンユーザー＞評価より
～マーティンスコセッシの汚点～投稿者スタソル
　「初めてこの映画のシナリオに触れた人には楽しめる作品。しかし本家「インファナル・アフェア」を見た人には「何故この映画がアカデミー賞なんだ？！」と思うはず。
　中盤までの緊迫感がある展開は比較的オリジナルに忠実。後半、駆け足でストーリーが展開していくにつれどんどんと荒くなり、挙句の果てはすべてをぶち壊すかのようなラストシーン。
　「インファナル・アフェア」を見ていない人は是非そちらをご覧いただきたい。　主人公の色気には、ディカプリオもマットデーモンも遠く及ばない。　
本家よりはるかに劣るリメイクで「アカデミー賞4部門受賞」はないだろう。」




こんな感心できない作品が多いアカデミー賞だが、次はアカデミー賞9部門受賞「ガンジー」を観る。これは、「文句なしアカデミー賞」だろう。