黒井戸殺し

アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」のもじりのこのドラマ。やっと借りてみた。このあと、同じ三谷幸喜の「オリエント急行殺人事件」も借りてきたので、見る。




配役
勝呂武尊（エルキュール・ポアロ）…野村萬斎
柴平祐（ジェイムズ・シェパード）…大泉洋
柴カナ（キャロライン・シェパード）…斉藤由貴
唐津佐奈子（フェラーズ夫人）…吉田羊
黒井戸禄助（ロジャー・アクロイド）…遠藤憲一
兵藤春夫（ラルフ・ペイトン）…向井理
黒井戸花子（フローラ・アクロイド）…松岡茉優
黒井戸満つる（セシル・アクロイド）…草刈民代
冷泉茂一（ジェフリー・レイモンド）…寺脇康文
袴田次郎（ジョン・パーカー）…藤井隆
来仙恒子（エリザベス・ラッセル）…余貴美子
本多明日香（アーシュラ・ボーン）…秋元才加
蘭堂吾郎（ヘクター・ブラント）…今井朋彦
茶川建造（チャールズ・ケント）…和田正人


叙述トリックの有名な推理小説。語り手である医師が犯人ということは知っていたが、細かな内容までは知らず。

面白かった。時代は昭和２7年の日本。

録音機がアリバイトリックに使われているが、なんか形が変なもの。

灰色の頭脳の持ち主探偵ポワロの、ちょっといやみですらある自信たっぷりな言動は、名探偵・勝呂武尊（野村萬斎）がうまく演じている。
原作では、犯人に「欲」以外の動機はなく、夫人を脅して手に入れた大金を、投機で失っているという。ところが、このドラマでは犯人の姉が脳腫瘍で、彼女を救うために金が必要だったということになっていて救われる。が、ラストで、名探偵でも苦悩する姿も出て来る。うまいと思った。

犯行において、ナイフを素手で持っていたが、指紋は当時気にしなかったのか？

ロケに桑名市の六華苑が使われた。ここには、写真撮影で実際行ったことがあるので、興味があった。
実際、ドラマでは内部はセットのようだが。