三谷幸喜の「 12人の優しい日本人 」

「黒井戸殺し」「オリエント急行殺人事件」を見てから、三谷幸喜の評判のいい映画を見たくなり、まずこれから見だした。



アメリカ映画の有名な「十二人の怒れる男」がもとネタ。こちらは既見。ヘンリーフォンダ演じる陪審員8番の熱意と理路整然とした推理によって、少年の有罪を信じきっていた陪審員たちが翻意するということで感動したが・・・。

こちらはパロディ。



どっかでみたことのある俳優ばかり。それも、当然若いのは３０年前の映画だから。１９９１年の映画。
陪審員1号：塩見三省、陪審員3号：上田耕一、陪審員7号：梶原善、陪審員10号：林美智子、陪審員9号：村松克己、陪審員11号：豊川悦司、
が顔を知ってた人。

話の進むうちにどんな事件だったか明らかになるが、若くきれいな女が酩酊したもと亭主の男を、夜バイパスを走ってくるトラックに向かって突き飛ばして殺害した殺人事件と思っていたのが、実は男の自殺の可能性が高いということになる。男と女にトラックのライトの当たる向きで推定すると、全員無罪の評決。

そんなことは、より集められた素人の陪審員でなくても、裁判であきらかになるだろうと突っ込みいれたくなった。


ピザとドリンクの配達が中休みといった感じ。

他人の意見に惑わされ、有罪無罪と主張を変える日本人の悪いところ？

ジンジャーエールが「死んじゃえ」、なんてだじゃれだよ。

ラスト、「あんな身勝手な女は裁かれて当然なのだ」と有罪をくどく主張する陪審員2号の若いめがね男の理由が、自分の別れた妻が性悪女だったから、事件の女も悪い女だと言い張るなんて、事件をおちょくっている。
「裁かれているのは被告で、あなたの奥さんじゃない」



次は、未見の三谷幸喜のおすすめ映画　第1位：「ザ・マジックアワー」（2008年）、第4位：「THE 有頂天ホテル」（2006年）、・ラヂオの時間（1997年）、・みんなのいえ（2001年）、だけど

このうちで、一番面白くないという・ギャラクシー街道（2015）を見ようかな。