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イイね!
2006年05月25日

音楽ブログ Op.19 WORKS編

今回はクラシックから離れて、プログレッシブ・ロックと言うジャンルの
エマーソン・レイク&パーマー(以下EL&P)のアルバム「WORKS」から3曲取り上げてみます。

このアルバムはキース・エマーソン、グレッグ・レイク、カール・パーマーのそれぞれの
ソロ作品と、バンド作品の4部分から成っているので、『四部作』とも言われているようです。

プログレッシブ・ロック自体これまで全く聴いたことが無くて(実はその存在すらも知らなかった・・・)、
みんカラのお友達に教えていただいて聴き始めたばかりですし、楽譜もなく、
自分で弾いてみたり楽曲分析などもしていないので、今回はきちんとした解説はできません。
ここでは聴いてみた感想をつらつらと書き連ねてみます。


1.ピアノ協奏曲 第1番(キース・エマーソン)

ピアノ(しかもスタインウェイ !!)とロンドン・フィルハーモニー・オーケストラの
演奏によるクラシック仕立ての曲になっていますが、クラシックと言われて思い浮かべる
ショパンやモーツァルト、ベートーヴェンといったクラシックでは無く、
全体的にはガーシュインと同じような雰囲気を感じました。
シェーンベルク風な音の使い方も感じたりもしました。

これがキース・エマーソンの(ピアノの)音と言ってしまうのは乱暴な気もしますが、
この曲のピアノの音は打楽器的と言うか、金属的と言うか、
これがロックで使われるピアノの音色なのかもしれませんが、そんな音に聴こえました。

ピアノは「楽器の王様」という言われ方をしますが、ピアノという楽器の音なんだけど、
タッチによっては弦楽器のようにも、管楽器のようにも、もちろん打楽器のようにも聴こえます。

タッチによっては・・・と言うのは、指を鍵盤に対してどういう角度で使うかとか、
手首や腕の重さ、体の重心をどう指先に乗せるか。
その上で、指が鍵盤を下げるスピードをどう変えるか・・・・・。
その時に欲しい響き・音色によって、どういうタッチを使うかは
ピアニストそれぞれなので一概には言えませんが。

クラシックの視点から見た感想は少しプログレから離れますが、
特に2楽章では、弦楽器特有の伸びやかな音をもっと聴きたい音型と、
もっと歌わせたピアノの音が聴きたいメロディもありました。

この人に限らずロックやジャズのピアニストの弾き方は、ベース音がはっきりしていて、
とてもリズミカルに聴こえることと、ベース音がよく聴こえることで、
そこに乗るコードが同じでも違う響きになるのが面白くて好きですね。


2.セ・ラ・ヴィ(グレッグ・レイク)

これはバラード系なんでしょうか、気持ちを落ち着けてじっくりと聴きたい感じの曲です。
夜中に部屋の照明を落として(間接照明くらいの感じで)聴くと雰囲気が出るかも。
タイトル『セ・ラ・ヴィ』の意味はフランス語で「これが人生」と言う意味だとか。

歌詞を挙げて欲しいと言うご要望を頂いているので、ここに書きます(版権とかどうなんだろう?)。

セ・ラ・ヴィ 君の木の葉はすべて茶色に変わってしまったかい
それを君の周りにまき散らすのかい セ・ラ・ヴィ
愛しているかい でも僕はどうやってそれを知ったらいいんだ
君の愛を僕に見せてくれなかったら セ・ラ・ヴィ

★ああセ・ラ・ヴィ ああセ・ラ・ヴィ
誰かが僕を気にかけてくれるなどということがあるのだろうか セ・ラ・ヴィ

夜になると 君は恋人達の炎を燃やすのかい
希望のなきがらはまだ君に残っているのかい
海のように深く 表には現れないような愛もある
僕の愛の前に立ちはだかる嵐を取り除き
君の方へと流れ込ませたんだ セ・ラ・ヴィ

★繰り返し

調子はずれで時代遅れの歌のように 僕に必要だったのは君のための詩
セ・ラ・ヴィ 君は与えているのかい 君は日々生きているのかい
君のために歌ってあげられる曲はないのだろうか セ・ラ・ヴィ

★繰り返し


(対訳:川原真理子  ライナー・ノーツより引用)

それにしても、「セ・ラ・ヴィ」だけフランス語で、
他の歌詞はなんで英語なんだろうと、つまらないことを考えたりも。


3.2声のインヴェンション ニ短調(カール・パーマー)

原曲はJ.S.バッハの『インヴェンションとシンフォニア』の中の
「インヴェンション 第4番 ニ短調」で、これを変えることなく楽器を変えて演奏されていて、
また、それに加えられている弦楽器のオブリガート(*1)も
作曲法としてとても興味深い曲でした。

この『インヴェンションとシンフォニア』は、ピアノを勉強する上で
バッハの導入として必ず勉強するもので、インヴェンションは2つの旋律を、
シンフォニアは3つの旋律を弾く練習なのですが(多声音楽)、
ピアノで弾くだけだと、聴き取りにくい2つの旋律が、
楽器を変えて演奏されているので、分かりやすくなっています。

*1 オブリガート
     メロディ・パートをより引き立たせるために、同時に演奏される別のメロディを言う。
     助奏、カウンター・メロディとも呼ばれる。


このアルバムの曲はどれも好きなんですが、取り敢えずリクエストいただいた2曲に、
私の特にお気に入りの曲を足して、書かせて頂きました。

他には、「願わくは、み名の尊まれんことを」の弦楽器の不協和音の分散型とか、
「邪教の神、そして悪の精の踊り(スキタイ組曲 作品20 第2曲)」とか、
「フード・フォー・ユア・ソウル」のドラムとか、結構好きですね。


感想になってる? なってないかも・・・・・。

EL&Pに詳しい方、ツッコミよろしくお願いします。

試聴は関連URLでどうぞ。



参考CD 「EL&P 四部作 WORKS」



ブログ一覧 | クラシック以外のジャンル | 音楽/映画/テレビ
Posted at 2006/05/25 16:15:29

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この記事へのコメント

2006年5月25日 22:10
こんばんわ。

EL&パーマーですね。実はまだ聴いた事が無いんです。
どうしても自分の場合ギターがメインのBANDばかり聴く傾向にあるもんで・・・。
でもDrが代わったEL&パウエルは好きなアルバムです。1曲目の”The Score”と言う曲が「新日本プロレス」のテーマ曲に使われてたりします。(笑)
でもコレ読ませて頂いてEL&パーマーの方も興味が湧いてきました、今度聴いてみますね。
あと余談ですが「カール・パーマー」は「ASIA」というBANDでも叩いてます。”Don't Cry”という曲は大ヒット?しましたね。こちらも大好きなBANDです。
スミマセン長ったらしくなっちゃいました、感想になってませんね。m(__)m

コメントへの返答
2006年5月26日 0:48
こんばんわ。

EL&Pを聴いたのはコレが2枚目です。
ご自分の趣味・趣向がありますし、特に楽器を弾かれる方はより身近なものを聴きますよね。

「The Score」と「Don't Cry」って私が聴いても知ってる曲かなぁ?
こちらも、いずれ聴いてみますね。

プログレというジャンルのせいか、聴いていて意外に違和感がなく、「あ、コレいいじゃん」って思う部分もあったりして、結構楽しんで聴けてますね。

何を書いて下さってもいいですよ。
色々教えて下さって、ありがとうございました。
EVHさんのギターも聴きたいっ !!
2006年5月25日 22:28
「WORKS」は前作から4年間(途中でライヴ盤があるけど)の沈黙を破ってリリースした7枚目のアルバムですね。

なんてことは置いといて、リリースされた1977年当時すでにプログレブームは去ってクイーンやエアロスミス(映画アルマゲドンの主題歌で有名)が台頭していました。
こういった時代背景を反映してELPもポップで耳障りの良い曲が増えたのがこのアルバムでした。(で、コアなファンにはイマイチ人気がない)

キースはお月様が見事に分析したようにピアノをパーカッションつまり打楽器として演奏していたと当時の彼のコメントにあったような気がします。
「展覧会の絵」のライヴ映像ではハモンドオルガンをたたき壊すように演奏していました。

で、キースが影響を受けた一人としてバッハは欠かせないと思います。
コメントへの返答
2006年5月26日 1:02
何枚目のアルバムだとか、何にも知らないで書いてるあたり、やっぱり適当かも。教えてくれてありがとうです。

「展覧会」以外、他のアルバムを聴いた事がないので比べられませんが、確かに雰囲気としてはポップス系の聴きやすい曲が多いような気がしますね。
でも、それがイマイチでもあったりすると・・・。

やっぱり打楽器なんですね~。あの音は、指をスティックのようにして、弾くというより叩くようにしないと出せないだろうなぁ~とは思いました。
ただ、それがロックピアノの弾き方なのか、意図してそう弾いているのかまでは分かりませんでしたけど。

バッハですか~。だからベース音が効いているのかなぁ。
他のアルバムも聴いてみますね。
2006年5月25日 23:34
夕方、コメント入れようと思ったけど
入れなくてよかった。(汗。)

↑お二方ともすごいんだもの。
あほうなこと書かなくてよかったよ~。

2.セ・ラ・ヴィの詩はいいね。
夜あらためて読み返すと実感が増します。
これぐらいでご容赦を。
コメントへの返答
2006年5月26日 1:06
あほうなことって、
何書くつもりだったの~?

↑のお二人はご自分でギター弾いたり
ロックにも色々詳しいので
私も教えて頂くことが沢山あります。

セ・ラ・ヴィは、ジョーさんの
好きそうな詩かも・・・。
じっくり浸って下さいね。
2006年5月25日 23:56
EL&Pはアルバム『展覧会の画』が
白眉ぢゃと思ふてゐるやんさまですが
そのCDがお友達に貸したまま
帰って来ませぬ ...orzoe
(もうその人とは会うこともないでせう
  ...orzoe×2 )

詩をじっくり味はう月どのには
ピンクフロイドやイエスも
オススメしたいですな♪
コメントへの返答
2006年5月26日 1:12
『展覧会の絵』、私も聴きましたが
なかなか興味深いアルバムでしたね。

うぇっ、貸したまんま?
もったいないなぁ。
何で会わないのさ~。

お~い、やんさまのお友達の方~。
ちゃんと返してあげてね~。

このテの曲は、実は
詩はあまり気にしていません。
楽器の音やノリを楽しんでます。

でも、やんさまのお奨めも聴いてみます。
2006年5月26日 1:02
キース・エマーソンって人は、キーボードのジミヘンとも言われていて、ノってくると、オルガンにナイフを突き刺したり、倒して格闘したりと、過激なステージパフォーマンスも有名ですね。
そんな人が、クラッシク関係もマスターしているんですから...そのギャップも面白いです。
そうそう、この人が居なければ、シンセサイザーの発展も無かったとも言われている....そうです。
(実際のところはピンクフロイドのリチャードライトの功績も大だと思うんですが....)

それにしても、感想を芸術的な視点でここまで書くなんて、サスガです!
コメントへの返答
2006年5月26日 1:24
ナイフの話は、どこかで読んだような気が・・・有名な話ですよね。
ロックだとかクラシックだとか、ジャンルとしては分かれていますが、理論的には呼び方が違うだけで内容は同じ・・・ってことが多々あるので、本当に別物と考えてしまっていいのかなあ~とも思います。

芸術的かなぁ? 何にも分かんないで書いちゃいました。
この辺りは知識不足なので、教えて頂くことがたくさんありますね。
2006年5月26日 11:01
(ノ゚ρ゚)ノあうぅ!!試聴できない。。

プログレッシブロックというジャンルがあるんですねー。
初めて知りました。
とりあえず聴いてみたいと思います。
解説を読むと、結構好きなジャンルかもしれませんし・・・。
コメントへの返答
2006年5月26日 11:40
えぇっ !? 試聴出来ませんか !?
他の試聴可能サイトも探してみます。

私も知らなかったんですが、みんカラで教えて頂いて、結構気に入りました。
是非、お試し下さいね。

プログレについては、こちらを ↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF
2006年7月10日 1:12
こんばんは。

それから、ご無沙汰してます。
さらに、ありがとうございます。

こちらからお願いしておきながら
こんなに遅くなってしまって、
本当に申し訳ありません。

今回も大変参考になりました。
今まで、気がつかなかった一面が分かりました。

歌詞もありがとうございました。
コメントへの返答
2006年7月10日 5:51
おはようございます。

お久し振りです。
いずれ読んで頂けるだろうと、
勝手に書かせて頂きました。

EL&Pに関しては詳しくないので
このくらいにしか書けませんが
ご参考になれば幸いです。

歌詞は丸写しです。
今までお持ちだった曲のイメージと
比べて如何だったでしょうか。

プロフィール

「@ボォさん 1度行ってみたいんですよね。ドクターイエロー(T4)見ましたかー?」
何シテル?   05/20 16:44
最近はなかなかゆっくりログインする時間も取れていませんが、極たまに何してるでつぶやいたりしますので生存確認はそちらでお願いします~。
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