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二つの月のブログ一覧

2007年04月10日 イイね!

音楽ブログ Op.28 花の季節に

音楽ブログ Op.28 花の季節に昨日は、ウチのフィルダ君がお世話になりました。
知らない間にブログ書くなんてもう・・・・・困ったもんです。
起こされた挙句、へのへのもへじまで書かされてしまいましたが、起きたついでに、
「ああっ!! そういえばこの曲、今の季節にピッタリじゃん!!」とはたと思いついたので、
久し振りに音楽ブログなど書いてみます^^;。
う~~ん、どれくらい振りなんだろう(汗)。 
実は書き方を忘れていたり・・・。

せっかくの桜をはじめとする花の季節なので、プッチーニのオペラ『蝶々夫人』から、
「桜の枝をゆすり、花びらを敷き<花の二重唱>」を選曲してみました。

『蝶々夫人』と言えば、内容や曲は知らなくても、そのタイトルだけはご存知の方も多いと思いますし、
何より、このオペラの中で一番有名なアリアは蝶々さんの歌う「ある晴れた日に」ですね。
おそらく、どこかで必ず耳にしたことがあるかと思いますが・・・。
こちらは今回は置いといて、「花の二重唱」は、このオペラのヒロイン、
蝶々さんと女中のスズキの歌う二重唱です。

オペラの舞台は明治初頭の長崎。 アメリカの海軍士官ピンカートンと蝶々さんの物語です。
日本で結婚した二人ですが、ピンカートンはアメリカに帰ってしまいます。
「ある晴れた日に、あの人の乗る船が港に入る。 
 あの人は私のもとに帰ってくるの。 きっと、いつか・・・。」と歌い、
蝶々さんは、3年間、ピンカートンの帰りを待ち続けています。
ある日、ピンカートンの乗った船が長崎港に入港するのを見て、
大喜びで女中のスズキとともに部屋中に花をまき散らし、ピンカートンを待ちます。
その場面で歌われるのがこの二重唱です。


“桜の枝を揺さぶって<花の二重唱>”

(蝶) あの桜の枝を揺さぶって、花の雨を浴びたいわ。
    香り高い花の雨の中で、燃えるような思いをひたしたい。
(ス) 奥様 落ち着いて下さいませ。
    どうしてお泣きになりますの?
(蝶) いいえ、笑っているのよ、笑って。
    どのくらい待たねばならないかしら。
    どう思う? 1時間くらいかしら
(ス) もっとでしょう。
(蝶) 2時間くらいかしら?
    花を取ってきて・・・いっぱいにしよう。
    ちょうど夜の空が星でいっぱいのように。
    さあ、花を取っておいで。
(ス) お花をみんな?
(蝶) みんなよ、どの花も。
    桃も、スミレも、ジャスミンも
    草むらに咲く花も、草花も、木に咲く花も
(ス) そんなにしたら、お庭が冬枯れのようになってしまいますわ。
(蝶) けれど、いつも香り高い春の息吹が満ちているわ。
(ス) はい、奥様。
(蝶) もっとたくさんよ。
(ス) 奥さま、時折この生垣の所へいらして、お泣きになりながら、
    広々とした海のほうを いつまでもご覧になっていましたね。
(蝶) 望みが叶ったのだから もう海に向かってたずねたりなんかしないわ。
    たくさん涙を土の上に流したけれど 今度は土がお花を返してくれるわ。
(ス) 庭が裸になりました。
(蝶) 庭が裸に? じゃあ、手伝ってちょうだい。
(ス) バラの花は敷居のあたりに。
(二人)ここが春の香りに満ちるように。
    4月のように飾りましょう。
    4月のように 春の香りが満ちるように・・・・。
(ス) ゆり? すみれ?
(蝶) いっぱいにまきましょう!
(ス) どこも4月のように。
(蝶) 4月のように飾りましょう・・・
    あの方の椅子のあたりに・・・ひるがおの花を・・・
(ス) ゆりやバラも春のように
(蝶) ゆりもすみれもまいて
(ス) ゆりやすみれをまきましょう。
(二人)4月のように踊りましょう 手に花をいっぱい持って
    すみれ、白バラ、それから美女桜の花冠も
    みんなまきましょう。




参考資料
最新・オペラ名アリア選集 オペラ重唱曲集(音楽之友社)
詳解 オペラ名作127普及版(ショパン)
スタンダード・オペラ鑑賞ブック イタリア・オペラ(上)(音楽之友社)



あ、久し振りにブログ書いたら、また、眠く・・・・・(+_+)
おやすみなさ~い。


Posted at 2007/04/10 23:10:38 | コメント(8) | トラックバック(0) | オペラ | 音楽/映画/テレビ
2006年06月03日 イイね!

音楽ブログ Op.21 今回もオペラ

前回のブログで、一部の方に私が「壊れた !!」と思われてしまったかも知れないので、
ここで挽回しておかねばっ。


6月といえば“ジューン・ブライド”(梅雨の日本向きではないですが)。
ここに(無理矢理)引っ掛けて、まずはプッチーニのオペラ『ジャンニ・スキッキ』から
ラウレッタのアリア「私のお父さん」を取り上げてみたいと思います。

プッチーニは以前『ラ・ボエーム』を取り上げたのに続き2回目ですが、
単発で取り上げるのには手っ取り早いし、CM曲としても良く使われていたりするので、
耳にされている方もあるのではないかと思います。

オペラアリアとしても、とても有名なもののひとつで、
コンサートの演目としても、またアンコール曲としても頻繁に歌われる曲です。


この『ジャンニ・スキッキ』は、ダンテの『神曲』に基づいた
オペラ三部作(他に『外套』『修道女アンジェリカ』)の最後のひとつで、
プッチーニ唯一の喜劇となっています。

物語の舞台は13世紀のフィレンツェ。
大富豪の老人、ブオーゾ・ドナーティが息を引き取りました。
集まった親族は表向きはブオーゾの死を嘆き悲しんでいますが、
一番の気がかりは何と言っても彼の莫大な遺産。
実は全財産を修道院に寄付すると書かれた遺言書があるという噂が、巷に流れていたのです。

それが単なる噂であるという望みを託して、部屋中遺言書を探し回り、
見つけたのはブオーゾの従妹の甥、リヌッチオ。
みんなは遺言書を取り上げ、遺産が入ったら・・・と勝手な想像をしながらむさぼり読みますが、
なんと噂は本当で、親族たちは落胆し恨み言を並べ立てます。
しかし、すぐに何かいい知恵がないかと策をめぐらせます。

リヌッチオは、恋人ラウレッタの父、ジャンニ・スキッキなら何とかしてくれるだろうと考え、
使いの者に呼びに行かせます。
このリヌッチオはラウレッタとの結婚を望んでいますが、
田舎の成り上がり者の娘との結婚を親族が許してくれるはずも無く、
このままでは結婚式の費用もありません。

到着したスキッキに何とかしてほしいと頼むリヌッチオですが、
持参金もないような娘とは結婚させないと親族一同に言われたスキッキは、
怒ってリヌッチオの頼みを断り、二人の結婚も反対してしまいます。
そのときにラウレッタが父を脅迫して哀願するアリアが、有名なこの曲です。


私のお父さん O mio babbino caro

わたしの大好きなお父さん
わたし、あの方が好きなの。
とてもすてきな方よ。

ポルタ・ロッサの街へ行きたいの。
指輪を買いに。
どうしても行きたいのよ。

もしこの愛が実らないのなら
ヴェッキオ橋に行って、アルノ河へ身を投げるわ。

わたし、悩んで、苦しんでいるの。
ああ神様、死んでしまいたい。

お父さん、どうかお願い、お願い・・・。



かわいい娘にこんな風に頼み込まれてしまっては、引き受けるしかないスキッキ。
ここにいる人間以外はブオーソの死を知らないのに目をつけ、自分がブオーソになりすまします。
それを手伝う親族たちは、それぞれの欲張りな要求を伝えることだけは忘れません。
到着した医師をもう良くなったからと追い返し、公証人を呼んで、
親族それぞれにほしいだけの遺産を分け与える新しい遺言書を作らせてしまいます。
最後にはちゃっかりブオーソの屋敷を自分のものにする一言を付け加えて・・・。

スキッキは、他人の遺言書を書き換えたことが知れたら、協力者であろうとも
フィレンツェでは片手切断と追放の罪であると一同を脅かすことも忘れなかったので、
誰も文句は言えません。
そして屋敷からみんなを追い出してしまいます。

遺産を手にしたリヌッチオとラウレッタの喜ぶ様子を見て、最後にスキッキが観客に一言。
「私の無法なたくらみもダンテの許可を得たもの。どうか、お許しを。」


このアリアは、始まりはソプラノとしては中音域から語りかけるように始まり、
「すてきな人」、「愛が実らないなら」、「ヴェッキオ橋に行って」、「悩んで、苦しんでいるの」、
最後の「(お父さん)お願い」の各部分で(この曲では一番の)高音を使うことによって、
ラウレッタが訴えたいことを強調しているようです。

歌詞の内容は脅迫まがいですが、曲調としては文字通り「脅す」というよりは、
甘えて拗ねている感じでしょうか。
試聴ですが、こちらでは曲の最初から、こちらでは「どうしても行きたいのよ」からお聴き頂けます。

さて、これを読んで下さった娘さんをお持ちのお父様方、
娘さんにこんな風に言われたら、さあ、どうしますか??



参考資料
イタリアオペラアリア名曲集 ソプラノⅢ (ドレミ楽譜出版社)
大阪音楽大学編 声楽名曲選集 イタリア編Ⅱ (音楽之友社)
オペラ・アリア 発音と解釈 (音楽之友社)



Posted at 2006/06/03 15:20:12 | コメント(7) | トラックバック(0) | オペラ | 音楽/映画/テレビ
2006年05月31日 イイね!

音楽ブログ Op.20 オペラ編

今回はギュスターヴ・シャルパンティエ(1860~1956 仏)作曲のオペラ『ルイーズ』より、
主人公ルイーズのアリアをご紹介します。

このオペラは作曲者自身の台本によるもので、当時のパリ市民、
特に労働者階級の貧しい生活をリアルに描いていて、
フランスにおける最初のヴェリズモ・オペラ(*)とみなされることもあります。
また、因習的なモラルから開放され自由な恋愛に生きようとする女性の姿を、
主人公のルイーズの感情を通して描いてもいます。

(*ヴェリズモ・オペラ
   宮廷や神話世界を描いたオペラと違い、一般民衆の生活を舞台としたオペラを言う。)



舞台は1900年ごろのパリ。
労働者住宅に両親と暮らすルイーズは、隣に住む詩人のジュリアンと恋仲で、
バルコニーで愛を語り合う毎日を過ごしています。

しかし、母親は二人の仲を許さず、
父親はルイーズを慰めながらも親の言うことは聞くものだと諭します。(第1幕)


ある朝、モンマルトルの丘のふもとにある四つ辻。
貧しい労働者や主婦たちが行き交う中、
朝帰りの遊び人が新聞売りの娘にちょっかいを出しています。
それを見た屑屋の男が、俺の娘もあんな男に引っかかって家出をしたと嘆きます。

ルイーズは母親に連れられて職場へとやって来ます。
待ち構えていたジュリアンに一緒に行こうと誘われますが、
仕事に遅れるからと誘いを振り切ります。

ルイーズの勤める裁縫店のお針子仲間たちは、おしゃべりに余念がありません。
そこへ楽団を引き連れたジュリアンがやってきて、庭で恋の歌を歌います。
それを聴いたルイーズは、ジュリアンのもとへと行ってしまいます。(第2幕)


モンマルトルの丘の上の小さな庭。
ジュリアンと同棲生活を始めたルイーズは幸せな生活に酔い、その喜びを歌います。
そんな感じなんで、文字の色も幸せ風(?)にしてみました。

その日から Depuis le jour

あなたにすべてを捧げたその日から
わたしの運命は、まるで花に飾られているよう。
わたし、魔法の世界で夢見ているような気がして
心もまだ、あなたの初めての口づけに酔っているわ。

なんて素晴らしい生活なの!
わたしの夢は、夢ではなかったのね!

ああ、わたしは幸せよ!
愛がわたしの上に翼を広げているわ!
わたしの心の庭では、新たな喜びが歌っている!
わたしの勝利に何もかもが感激して、喜んでいるわ!
わたしの周りは、微笑みと光と喜び。
そしてわたしは初めての愛の日の魅惑の思い出に、
心地よく震えているの。

なんて素晴らしい生活!
わたしは幸せ、幸せすぎるほど・・・。

わたしは初めての愛の日の魅惑の思い出に、心地よく震えているの。



こんな感じでラブラブな二人ですが、そこへルイーズの母親がやって来て、
父親が病気だからとルイーズを連れ戻します。必ず帰って来ることを約束して。(第3幕)


元の労働者住宅。
ルイーズの母親は、ルイーズをジュリアンの元へ戻すつもりなどなく、
父親も娘に裏切られたと嘆きます。
しかしルイーズは両親の話に耳を貸さず、ついには父親と口論になり家を飛び出してしまいます。

冷静になった父は、娘を探しに外へ出て行きますが、そこにはすでにルイーズの姿はなく、
可愛がっていた娘を変えてしまい、自分の生活を壊したパリの街を呪います。(第4幕)



このオペラは上演回数は多くないものの、
このルイーズのアリアは演奏会で取り上げられることも多く、
ゆったり、まったりした曲です。
残念ながら試聴できるサイトはありませんでした。


今回このアリアを取り上げたのは、いつもの友達に書けと言われたからです。
彼女はこのアリアを数年前に歌っていて、
今思うと、こんな小恥ずかしい曲を良く歌ったなぁ~と言っています。
(だからって、人に書かすなぁ~~~ !! 私だって恥ずかしいわっ !!)

彼女の伴奏もしましたが、フランスオペラの伴奏は、音がたくさんあって、
リズムも細かく、歌と合わせて弾くのが難しいものが多いのですが、
一生懸命弾いてる割にはすっきりと聴こえるので、
伴奏者の苦労が報われないというか何と言うか・・・・・ブツブツ

歌と合わせるのが難しいのは、フランス語だからかもしれませんが。
(最後の子音を発音しないので、その後の音を入れるタイミングが判り辛い)


さて、次回は・・・・・何にしようかなぁ。


参考資料
 オペラ名曲百科(音楽之友社)
 オペラ鑑賞辞典(東京堂出版)
 オックスフォード オペラ大事典(平凡社)



Posted at 2006/05/31 01:18:52 | コメント(2) | トラックバック(0) | オペラ | 音楽/映画/テレビ
2006年03月30日 イイね!

合い間にオペラ(他にネタも無いし・・・)。

『展覧会の絵』の合い間に、オペラなど挿んでみましょう。
あ、でもね、『展覧会の絵』の原稿書きが進んでないというわけではありませんよ。

『トゥーランドット』『蝶々夫人』など考えたんですが、
旬も外してるし、最近どこでも聴くから食傷気味でもあるし・・・ってことで、
今回は以前踏んだバトンに上げた『ランメルモールのルチア』から
「ルチアの狂乱の場」を取り上げてみます。

ヴェリズモ・オペラには数多い「狂乱の場」ですが、
ガエターノ・ドニゼッティ(1797~1848 伊)作曲のこのオペラは、
数ある「狂乱の場」の中でも最高傑作で、最大の見せ場、聴かせどころになっています。


まずは簡単なあらすじなど。

舞台は17世紀のスコットランド、ランメルモール地方にあるレーヴェンスウッド城。
ランメルモール領主であり、この城の現当主であるエンリーコは傾きかけた家を立て直す為、
妹のルチアをアルトゥーロ卿と政略結婚させようとしていました。
しかし、ルチアはエドガルドと恋仲であり、密かに結婚の約束をしているため、
この政略結婚に同意しません。

結婚式当日になっても承諾しないルチアにエドガルドをあきらめさせる為、
エンリーコは偽の手紙を作ってエドガルドの心変わりを知らせ、ルチアに結婚を承諾させます。
ルチアが結婚契約書に署名をしたところにエドガルドが乗り込んできて、
ルチアの裏切りを責め立てます。

その夜遅くまで城の大広間では祝宴が続きますが、そこへルチアの家庭教師ライモンドが、
ルチアが発狂し新床でアルトゥーロを刺し殺したと告げに入って来ます。
その後に続いて大広間に入ってくるルチア。
彼女の手には血に染まった剣が握られ、純白だったはずの花嫁衣裳も血に染まり、
顔面蒼白で髪を振り乱し・・・(この辺りは演出により様々ですが)。

この場面でルチアが歌うのがこのアリア。
エドガルドとの楽しかった愛の日々と結婚を夢見て狂乱の中で歌います。


   <優しいささやき(狂乱の場) Il dolce suono>

  あの方の優しい声の響きが私を打ったの。
  ああ、あの声が私の心の中に降りてきたの!
  エドガルド! 私はあなたの元に戻るわ。
  私、あなたの敵から逃げてきたの。
  胸の中で、何か冷たい物が這っているわ、どの血管も震えているわ!
  足がふらつくわ! 噴水のそばで、私と一緒にしばらくいてちょうだい。
  恐ろしい亡霊が現れて、私たちを引き離すわ!

  エドガルド、ここで身を寄せ合いましょうよ、この祭壇のところで。
  まあ、バラが飾られているわ! それに天上の調べ、ねえ、聞こえないの?
  あれは婚礼の賛歌だわ! 私たちの式を準備しているのだわ!
  まあ、幸せな私! 言葉には尽くせない喜び!
 ●香が立ちこめているわ・・・周りでは神聖な灯火が輝いているわ!
  ほら、司祭様よ、右手を差し出して・・・ああ、幸福な日!
  とうとう私はあなたの妻、あなたは私の夫!
  私に、神様があなたを与えてくださるのね。
  どんな喜びよりも幸せな喜びを、私はあなたとともに分かち合うの。
  人生は、私たち二人に神聖な祝福となるのね!

  何が欲しいの? 何が欲しいの? ああ、惨めな私、そんな残酷に私を見ないで。
  私はその紙にサインしたわ、本当に・・・そう、本当に。   おそろしい怒りのために。
  神よ、その指輪を踏みにじるのね、私を非難するのね。
  ああ! 私は残酷な兄の犠牲になったの。

  だけど、いつもいつもあなたを愛していたわ、エドガルド。
  そして今もあなたを愛しているの。
  誰のことを言ったの?
  アルトゥーロ! あなたはアルトゥーロのことを言ったの!

  行かないで、お願いだから行かないで! 許して、行かないで、エドガルド!
 ●どうか私の墓を、あなたの悲しみの涙で濡らして。
  そして私は天国であなたのために祈るでしょう。
  ただあなたがここへ来さえすれば、天は美しくなるでしょう。
  ああ! あなたのそばで死んで行きたいわ。



関連URLでは、●印のところが少しだけ試聴できます。
「12. かぐわしい香炉はくゆり」「13. この世のにがい涙のヴェールを」というタイトルで、
イタリア語歌唱になっています。

このアリアは、テクニック・表現力(それ以前に体力?)共に高レベルのものが要求され、
これが誰がいつ聴いても納得できるくらい歌えたら、
他にどんな曲を持ってこられても怖いものなしって言うくらい難しい曲です。
そういう意味で、バトンに上げてみました。


ああ~~っ、しまった !!
この曲、6月になってからジューン・ブライド関連でブログUPした方が良かったかなぁ。
ネタがひとつ減ってしまった・・・。


参考資料:
   イタリアオペラアリア名曲集 ソプラノⅤ(ドレミ楽譜出版社)


Posted at 2006/03/30 12:46:08 | コメント(3) | トラックバック(0) | オペラ | 音楽/映画/テレビ
2006年01月31日 イイね!

詳細『ラ・ボエーム』 番外編

これまで『ラ・ボエーム』について、ざっと内容をご紹介してきましたが、
最後に実際のオペラの舞台や、音楽、原作について少し書いてみます。

本題に入る前にひとつお詫びと訂正を。
第4幕の最後、ロドルフォが息絶えたミミにすがって名前を呼ぶあの場面。
>何度も何度も・・・・・。と書きましたが、実際には2回です。
雰囲気で、そう書いてしまいました。


さて、ここから本題。

まず実際のオペラの舞台ですが、演出家によってセットや衣装、人物の立ち位置、
実際の楽譜上に現されない人物等の設定が、随分変わります。

TV放送されたものの写真と解説についてはこちらをご覧下さい。
肖像権などがあるといけないので、こちらに載せました。

実際の舞台を観に行くと、写真のように近くでは観られませんね。
オペラのチケットってSS席・S席は結構、高価いですし。


では、次に音楽について。

『ボエーム』の音楽は非常に分かりやすく、オーケストラだけを聴いていても、
場面や人物の心理状態の変化が良く分かるようになっています。
内容が分かっていると、より盛り上がる感じでしょうか。
もちろんアリアに関しては、ソリストの表現力も係わってきますが。

それと、この『ボエーム』には各人物をあらわすメロディーがあって、
全体を通して何度も出てきます。
この各人物をあらわすメロディーは、ワーグナーの「ライト・モティーフ」という
手法なのですが、プッチーニはワーグナーから多くのことを学んでいて
これを取り入れたものです。

このライト・モティーフを確立させたのはワーグナーですが、
最初に未完成な形でありながら、この手法を使っているのが、ベルリオーズで
『幻想交響曲』の中で、恋人をあらわすメロディーとして使っています。
(ベルリオーズの場合はイデー・フィクスと言います。)
幻想交響曲についてはこちらをご覧下さい。


最後に、簡単に原作について。
簡単にしないとミミのイメージがちょっと・・・・・。

実はこの原作の書かれた時代は、女性が位の高い男性の庇護を受けて
暮らしているのが当たり前だった時代らしく、ミミもムゼッタも
そういった暮らしをしているという設定だったようです。

原作ではミミは、ムゼッタよりも自由奔放な女性として書かれていたらしく、
3幕での別れの理由も、ミミの浮気だったようです。

プッチーニは、台本にも随分と口を出したらしく、
どうしてもミミをオペラの中でのキャラクターにしたかったようですね。
なんでも、このオペラの中のミミはプッチーニの理想の女性像だそうなので。


これで『ボエーム』のシリーズは終わりです。
長いブログでしたが、読んで下さった皆様、ありがとうございました。


Posted at 2006/02/01 00:08:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | オペラ | 音楽/映画/テレビ

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