燃料ポンプの銅製のワッシャーリングは再使用不可
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
年末から25歳の彼女のエンジンがかからなくなって、燃料ポンプを取り外してバッテリー直結にしてみたら、動いた。
点火系かなぁ?とか色々と調べまくっても異常なく、結局は燃料ポンプを新品に交換してみたらエンジンかかっちゃったんだよね、の続き。
最終回と宣言しちゃった前回の続きなので、オマケ編?
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あ。
964のスピードスターです。
3代目ポルシェ911(通称964)の、スピードスター。
車体としては、カレラ2(通称C2)です、ノンターボです。
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微妙に燃料漏れしてるっぽくて、明らかにガソリンくさい。
それで、銅製のワッシャーリングを近所のポルシェセンター(通称PC)で取り寄せていただきました。
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ちなみに……
こんな銅のワッシャーリングぐらい、その辺のホームセンターでも買えそうじゃん?
(1個10円ぐらいで)
そう思って行ってみたら全然ない。
店員さんに見せてみたら、ひと目で「これは何か、特殊な用途のものですね」、「私達のようなホームセンターでは絶対に取り扱いがない種類のものです」と、即答で断言されてしまった。
ただのワッシャーリングじゃん……と軽く考えていたけど、そうじゃない。
プロの目には、何か全然ちがう世界が見えているみたいです。
(おとなしく、最初からPCに行け)
2
毎度おなじみ、iPad Proに入れてあるPDFのパーツリスト。
1番が燃料ポンプで、燃料ポンプから駆出されてエンジン側に向かって出ていく燃料ホースが12番。
その燃料ホースを、燃料ポンプにがっしりと締め付けるキャップナットが22番。
で。
22番のキャップナットと、12番の燃料ホースの間に、銅製のワッシャーが1枚。
12番の燃料ホースと、燃料ポンプ出口の37番の間に、銅製のワッシャーがもう1枚。
さらに、燃料ポンプ出口の37番と、燃料ポンプ1番との間にも、銅製のワッシャーが。
合計、3枚ですね。
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とても基本的なことを書いておくと、銅というのは、とても柔らかい金属。
鉄と鉄がガッシリと締め付けられる場所にかませることで、銅製のワッシャーがつぶれて密着する。
鉄と鉄の間に挟んで強力につぶして密封したわけだから、再使用しちゃいけないのよ、基本的には。
「基本的には」←
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しかも、燃料系、ガソリンが漏れてくる場所だし。
オイル交換の時の、ドレーンボルトのワッシャーリングよりもシビアな場所。
「再使用してもいいんですか?」と聞かれれば、「絶対にダメ」と即答しないと。
「再使用不可です」
「燃料漏れしたら車両火災になりかねないよ」
「必ず新品に交換しましょう」
===
……とか言いながら、棒ヤスリで削ってみたり、砥石で研いでみたりして、こっそり再使用してみたりして。
その結果が、今回の「微妙に燃料漏れしてるっぽくて、明らかにガソリンくさい」です。
良い子は絶対にマネしちゃダメよ。
3
同じくPDFのパーツリストから。
部品番号 900 123 005 20
4
数日後にPCに届いた現物も、同じ番号でした。
(廃盤とか統合とか、変更になってなかった)
ポルシェ純正品といっても、1個80円でした。
3ヶ所だから、3枚で240円。
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たかが3個240円のワッシャーリングぐらい、ケチらず毎回きちんと使い捨てにしようよ、って話なんだけどさ。
燃料ポンプが疑わしいから「とりあえず交換してみよう」で、3枚240円。
燃料ポンプじゃなかったみたいだから「最初のに戻そうで」、さらに3枚240円。
いやいや、やっぱり燃料ポンプじゃん?となると、さらに3枚240円。
まぁ、「それでも、たったの720円じゃん」と言われれば、その通りなんだけど。
「とりあえず」の脱着のたびに新品を3枚ずつ使い捨てにするの、微妙なんだよなぁ。
5
そんなわけで、またフロア下に潜り込んで、燃料ポンプを半おろしにして、燃料ホースも外して。
新品のワッシャーリング3枚を入れたら、でき上がり。
微妙にガソリンくさいの、見事に消えました。
(たかがワッシャーリング3枚、240円をケチったせいで、余計な二度手間になってしまった)
6
964スピードスター
2019年2月18日(月曜)2万1277km
燃料ポンプ交換
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